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陶芸家の跡継ぎ
シナリオを書いています。 取材をさせてください。 物語は以下の設定で展開されます。 「有田焼の窯元に生まれ育った一人娘。彼女は絵付けの修行の身。皿が真っ黒になるくらい筆を入れて日々練習を積んでいる。ふとある事件を機に上京を考えるようになる。しかし、父親は許さない。窯元の跡を娘に継いで欲しいからだ」 質問は以下の通りです。 (1)今の陶芸界でも、このような世襲制を強いられ、自由に職業を選択できないということがあり得るのか? (2)世襲制にこだわる理由とはいったい何か? (3)この物語の設定に無理はないか? よろしくお願いします。
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(1)今の陶芸界でも、このような世襲制を強いられ、自由に職業を選択できないということがあり得るのか? 結論からいうと、あり得ます。 陶芸家、というよりも主には茶道に連なる代々続く職工にみられるケースです。家を重んじるのは京都的な発想ですよね。 (2)世襲制にこだわる理由とはいったい何か? (1)の質問とやや重複しますね。代々続く、ということは、その起源に重要な意義があるからです。窯業の始まりの多くは、江戸初期、茶道の隆盛と時を同じくします。諸藩の藩主がお抱えの窯を自領内に造らせるわけですが、その頃から続いているなら、自分の代で終わらせる訳にはいかない、と考えるのは自然なことですよね。 特に技術を伝える場合は外部に漏らすことはできませんから、当然一族内での継承にこだわります。 (3)この物語の設定に無理はないか? 設定自体には、無理はないと思います。取材は十分に必要だと思いますが。有田、というと設定からすると対象になる窯元が随分限られてきますね。 そのシナリオの結論をどう結び付けるかによっては、取材先の態度も変わりそうな気がします・・・ 古い家ほどあまり表に出ることを嫌う傾向にあります。(特に京都。) 有田以外にも多く古い窯場はありますので、そちらも合わせて探してみたらいかがでしょう?