• 締切済み

「剣ボロ」の語源

シャツの袖口の、さらに上の方まで開くようになっているところのボタンを、「剣ボロ」ボタンといいますね。 ネットで調べると「剣ボロ」自体の説明はいろいろ見つかります。 「剣の形をしているから、剣--」と書いてあるものもあります。 でも、「ボロ」についてふれているものが見つかりません。 「ボロ」の語源はなんなのでしょうか? よろしくお願いいたします。

みんなの回答

回答No.1

 とてもいい質問です。実は私も昔から日本のシャツ業界関係者の 方を捕まえては聞いていることなのですが、未だ納得のいく答えに 巡りあっておりません。  一般に日本の洋服屋は英語やフランス語、イタリア語等、外国語 が出来ない人が99%と言ってもいいでしょう。本来、現地の言葉 を出来ずして、洋服という西洋の文化を正しく理解出来るはずがない と思うのですが、昔からその事は承知の上で日本の洋服業界はやって きているのです。逆に、外国語の勉強が出来るのであれば、洋服屋に など成らず、学校の先生にでも成ってる人も多かったでしょう。  例えばスラックスのベルトをするウエスト部分のことを日本の 洋服屋は”ウエスマン”と言いますが、これは英語のウエストバンド waistbandがなまったものなのです。  剣ボロについては、英語では一般的にはsleeve placketで通用する と思いますが、英米の一部ではgauntletガントレットと言うことも あります。ガントレットとは元来騎士が槍を持つ際の手袋を意味 しました。(クリント・イーストウッドの映画で同名のタイトルが ありましたが、この場合シャツとは関係なく”困難”の意味でした。)  ところで、この騎士の手袋が、”剣”ボロとなった理由のひとつ では?という話もありました。プラケットの形自体がヒジに向かって 剣のような形に見えるので”剣”ボロだという説は確かにもっともな 感じもしますが、実はボロについては、昔は”棒”であったのでは? という意見もありました。つまり剣のような、そして棒のような形状 をしたパーツ故、”剣棒”と呼ばれるようになり、それがいつしか、 ウエストバンドがウエスマンに変化したと同じように、剣棒が 剣ボロに変化したと考えられる可能性もあるわけなのです。 いずれにしても、技術のレベル等の問題なのではなく、言語の問題で あり、元から日本の物でないものについてでもあるので、洋服に 関する言葉については、日本語としての謂れを気にするよりも、 本来の外国語をきちんと覚え、その意味を正しく理解する方がベター であるように思います。

ASAYOSHI
質問者

お礼

とても丁寧なご回答ありがとうございます。 どうやら明確な語源は不明ということのようですね。 外国語がなまって「ボロ」となった説、大いにあり得ることだと思います。 いつかどこかで判明するかもしれないその日まで、この疑問は棚上げにしておくことにいたします。