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まちづくりの必要性
最近よく「まちづくり」という言葉を聞きます。 この「まちづくり」はなぜ必要なのでしょうか?? 都市計画と言った場合、過密化する都市の秩序を保つという意味で必要だなとすんなりとわかります。 しかし「まちづくり」という言葉には、その街が持っている魅力をアピールして特徴のある街にしていこうというようなニュアンスがあると思います。 私は、特徴をことさらアピールすることに行政が力を注ぐよりも、快適で安全な街を保つという基本的な部分に力を注いでもいいのではと思うのですが、「まちづくり」が近年盛んに議論されている背景は何なのでしょうか?? (街に観光客を呼び込んでお金を落としていってもらいたいと考える町おこし的なものは趣旨が比較的理解しやすいのですが、福岡や神戸等の地方都市においてもそのような趣旨で行われるのでしょうか??)
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町造りは何も観光客を呼び込むための仕掛けを作ることではありません。その町に住む人達が満足感を抱いて生活ができるような環境を提供することが目的の自治体またはNPOやボランディアによる活動のことを指します。ですから貴方が考えておられる施策が町おこしそのものだと言えるのです。 しかし、そのような活動は呼び水になり得ることは確かではあるものの、住民自身がその気になって努力しない限り、その目的が達成されることはまずあり得ません。多くの町おこしの活動が挫折するのは多くが住民が参加してくれないことがその原因です。 そしてその活動の第一の主眼は住民が自分達の生活を維持するのにじゅうぶんな収入を得られることであり、その一つに観光客の誘致があるだけなのです。それが主目的ではなくて、一つの手段に過ぎないのです。 観光客が町に入って来ることはそれによるトラブルが発生することを覚悟しなければならず、それを的確に処理できない誘致策は決して成功しません。できれば観光よらない施策で目的を達成出来る方がむしろ望ましいのではないかと私は考えています。観光客ではなく、移り住んでくれるような環境を提供することが大切なのです。
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- kenmi3055
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「まちづくり」とは行政・コンサルタントが考え出した言葉だと認識しています。 (1)都市計画行政としての道路整備・土地区画整理事業等の面的整備 (2)観光行政としての整備(観光客誘致) (3)企画行政としての村おこし・町おこし(市民が集うイベント等) などのハード面・ソフト面での整備を行う際、従来では行政主導で行ってきた事業を住民主導で行ってもらうことにより、住民に自立性を持たし、行政の押し付けによる不満を自分たちの責任によって進められている事業であると認識さすために、きれいごとを並べて住民を巻き込んでいく手法です。 しかし、永年の経験上、住民は「まちづくり」なんて興味は無く、結局は行政主導になってしまいます。地域の自治会長などの役員を無理やり参加させて恰も住民が皆で考えたまちづくりだと報告書を作っている自治体もあります。また一握りの定年退職した「まちづくりオタク」に振り回されて泣いている自治体もあります。 新聞や専門書に紹介されている「まちづくり」の成功例はごく一部であり、殆どはその裏に行政の苦労があってのまちづくりです。
- QES
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「まちつくり」は「町作り」でも「街造り」でもありません。 従来の「街造り」である都市計画は行政主導による基盤整備と言えます。 しかしいくら都市基盤が整っても、まちはそこに住む人々によって形成されるものです。 古くからの歴史のある集落にしても、新しい住民ばかりの新興住宅団地であっても、自分たちの住む町がどうあるべきかは自分たちで考えよう(考えてください)というのが「まちづくり」です。 地域の特性をアピールして観光客を呼び込もうとするのも一つですし、歴史的な重要無形文化財である祭りを保存しいつまでも続けていこうとしたり、地域の安全を地域住民で守る運動をしたり、様々なかたちがあります。 要するに町は単なる住所であり家は寝に帰るところでなく、人と人が触れ合う空間であることを再認識しようと言うことです。
お礼
とても説得力のある回答をいただき、ありがとうございました。