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「やってみる」の”みる”は”見る”に由来するんでしょうか
「~やってみる」、「~してみる」の”みる”は”見る”に由来するんでしょうか? 「~してみる」には、 試しに実行したのちに、その結果を観察する(見る)、というニュアンスがあるようにも思えます。 ご存知に方、教えてください。
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こんにちは。 > 「~やってみる」、「~してみる」の”みる”は”見る”に由来するんでしょうか? おっしゃるとおり「見る」から来ているのだと思います。 『岩波国語辞典』には次のようになっています。 ------------------ 【見る】(6)《動詞の連用形に助詞の「て」の付いた形を受けて》 (ア)ためしに…する。「一口食べて―」「考えても【みろ】」 (イ)《「…してみると」「…してみたら」「…してみれば」の形で》…すると。…したところが。「私として―と、そう簡単には言えない」「朝起きて【み】たら銀世界だった」「開いて【みれ】ば、こはいかに」 ※(6)は【見せる】(2)に対応する意味であるが、普通は漢字で表記しない。 【見せる】(2)《多くは「…して―」の形で》視覚に訴えるとは限らず、分かるように示す。「手本を書いて―」人に示すために、わざとそう行動する。「無理に笑って―」決意を激しく述べ立てる言い方。「きっと負かして―ぞ」 ------------------ となっています。この場合の「みる」は、補助動詞といわれるもので普通はひらがな表記となりますね。 > 「~してみる」には、 > 試しに実行したのちに、その結果を観察する(見る)、 ご質問の文型は、上記岩波の語釈(ア)になりますが、(イ)「…てみると」「…てみたら」についての説明がありましたので、ご参考までに『三省堂例解新国語辞典』から引用いたします。 取りようによっては、おっしゃる意味とも取れそうですが、以下の記述にもあるように、ここは「判断する」という意味合いが大きいと解釈するのが妥当ではないかと思います。 もちろん、この言い回しができた当初は、おっしゃる意味を含んでいた可能性もありますし、以下の記述によってそれを否定することはできませんが、少なくともいま現在は、こういう理解であるということは間違いないようです。 |みる【見る・診る】 |(5)あることから考えて、こうだろうと思う。判断する。(用例)必要とみる/不利とみる/大目にみる/夕方の空模様からみて、明日の天気は間違いない。 | |【表現欄】発見の表現にいきおいをそえる、 |「…てみると」「…てみたら」という用法がある。 |「朝学校へ行くと、まだだれもいなかった」 |「枚数を数えたら、一枚足りなかった」は、 |Aのことをしたら、Bのことがわかったという言い方で、 |発見のための条件と発見した事柄を述べている。 | |この条件表現に「…てみる」を加えて |「朝学校へ行ってみると、まだだれもいなかった」 |「枚数を数えてみたら、一枚足りなかった」とすると、 |発見の意味がいっそうよく表わされる。 |これは、「見る」のところに、 |(5)にいう判断のはたらきがこもっているために、 |次の発見がいっそう生きてくるのである。 ご参考になりましたら幸いです。
まったくの素人ですが面白い問題だと思いました。ご想像にどうかkkします。試みるなどという言葉も関係があるのかなと思います。英語では「See and do」が「とにかくやってごらん」という意味でしたっけ。
- untiku1942
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ご質問にあるように、「見る」に由来すると考えてよいだろうと思います。その根拠は広辞苑第五版「見る」の項に、「自分の目で実際に確かめる。転じて、自分の判断で処理する意。」とあり、その(10)とし「(助詞「て」「で」を介して動詞連用形に付いて)ためしに・・・する。」とありました。但し〈試しに実行したのちに、その結果を観察する(見る)というニュアンスもあるように思える〉には、私は同感しかねます。