脱原発と原発事故、どちらの被害が大きいのか
原発を廃止してしまうのと、原発を稼働し続け、また事故が起きるのと、打撃はどちらが大きいのでしょうか?
福島の原発事故の被害で多くの市民が今も避難生活を続け、いつ戻ることができるかも分からない。避難する際に亡くなった方も少なくない。失業・廃業せざるをえなかった人も多く、全国的に影響がでて景気も大変悪くなりました。
大飯原発が再稼働されることになりましたが、半径60km以内には、琵琶湖もあれば100万人を超える都市もあります。事故があればさらなる大きな被害があると予測できます。
関西が壊滅状態となり、日本の基盤をゆるがしかねない、という声も。
関西の経団連や、商工会議所の人たちは、原発再開は当然必要なことであり、決定が遅かったのは残念で、他の原発も再稼働すべきだと言っています。
推進派の人は今、原発を廃止すれば、経済的に大打撃があると言っています。節電で消費はおさえられ、製造能力も落ち、外資系の会社は撤退し、日本は貧しい国になると。
病気や高齢者の人の体に負担を与えるという声もあります。
地震が多い国で、また事故が起きる可能性はあり、その場合どうなるのか、どれほどの被害が考えられるか、ということには触れられていません。
福島で原発事故があり、そして他の原発の安全基準にも疑問の声があり、事故が起きたらどうするかというシュミレーション、避難訓練もろくにないままの再稼働。
そうしてでも再稼働を急がなければならいないほどの、事故が起きた場合以上の、経済的打撃が考えられるのでしょうか?