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大学入学資格検定
大学入学資格検定の名称が高卒ナントカに替わったのですが理由は何でしょうか。
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文部科学省のサイトからの引用になります。 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/ 高等学校卒業程度認定試験は、様々な理由で、高等学校を卒業できなかった者等の学習成果を適切に評価し、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験です。合格者は大学・短大・専門学校の受験資格が与えられます。また、高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定され、就職、資格試験等に活用することができます。 大学入学資格検定(大検)は、大学受験資格を中卒者、高校中途退学者に高等学校のカリキュラムを履修しなくても、18歳年齢になって大検に合格した者に与えるという目的で作られました。 すなわち、大検合格者は大学を受験する「資格」を得ることに特化した検定試験でした。 ところが不登校や中退者が無視できないほど増加したせいで、中学→高校→大学という従来のルートから外れた者にも大学進学への再起のチャンスを与えようということになりました。それは、例えば夜間の定時制高等学校が、勤労青少年のための高校卒業への門戸を提供する場であったのが、不登校や中途退学者の受け入れの場と変わったように、大検制度も現実の要求に応えることになったのです。 つまり大検合格者は大学を受験し合格しなければ学歴は「中卒」のままです。ある程度努力しても大学合格しないという現実があり、その人たちはいつまでたっても「中卒」の評価を社会から与えられるのです。これは当事者にとっては生きていく上でのメリットにならないのです。 ですから大検を「高校卒業程度認定試験」とし、これに合格した者には大学受験資格の他に引用文中の 高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定され、就職、資格試験等に活用することができます を付け加えて「認定試験合格者」を「高校卒業」と同じ程度にみようという「グレードアップ」化を図ろうとするものです。公務員試験受験にも門戸が開かれているようです。 しかし、現実社会では旧「大検」のイメージが強いのか、同年齢の高校卒業者と比べると評価はまだまだ低いものがあるようです。 まとめると、「高校卒業」ではないが「卒業同等」ということで進路の幅を広げるのが目的だということができます。
お礼
グレードアップ化ですと取得者は有り難いです。