>論説文、つまり小説以外の本を読んでの感想を書いてもいいのでしょうか。
いいと思います。しかし#1の方がおっしゃっているように小説の感想文とは比較にならないくらい「難しい」ですよ。
小説の感想文であれば、小説の展開に合わせた主人公その他の登場人物の行動や発言に対して「自分の思ったこと」を「的確」に述べれば「いい評価」となります。小説ですから小説中の出来事については自分自身の生活での同じような出来事やそれがなくても類推することは難しくはありません。だから「感想」も出やすいし文の「巧拙」はともかく書く材料は楽に探せます。
これに対して「論説文」では、選ばれている「テーマ」とそれを論じる書き手のそのテーマの「取扱方」「論点の絞り方」「引用の巧拙」から、現在その「テーマ」がどのような評価を受けているか(例えば経済成長に伴う環境破壊や人間の歯車化は、中国と日本では環境が違いますから評価の比重も違います)を知ることも必要ですしその作業には結構時間がかかります。また論説にたいする感想は自分独自の観点を述べなくてはいけないので、取り扱われている「テーマ」に自分が不案内だと、そもそも「論評」のしようがありません。
例えば「森林伐採」についての「テーマ」では
1.森林破壊の現状の認識
2.森林破壊に対する取り組みの現状
3.論者の論点に対する自分の「考え」(←これが一番大切)の提出
4.自分の「考え」は単に「いい」とか「悪い」とかではなく、「こういう理由でいいor悪い」だから「こう考える方がいい」を必ず添加します。
そして自分の考えが破綻なく読者に伝わるよう「効果的」に展開を考えなくてはいけません。
論説文の感想を書くときに以上のポイントを承知して書くことができればいいです。単なる小説の感想よりもずっといいと思います。頑張ってください。恐らく準備段階から仕上げまでのすべてが将来生きてくる「勉強」になると思います。
お礼
具体的に例をあげていただきとてもわかりやすかったです。 かなり難しいという事実を踏まえてもう一度検討してみたいと思います。 ありがとうございました。