人には感じられない揺れも含めて地震と言いますが、大きな地震であっても、その直前に地震(前震;ごく小さな地震を含む)が観測されるのは全体の10%くらいです。多くの地震ではいきなり大きな地震から始まります。
また、前震から大きな地震を予知できるのではないかと言われていますが、日本でも国外でも小さな地震は毎日無数に発生しているため、小さな地震が発生しても、大きな地震の前震なのか、ありふれた地震のひとつなのか判断できない現状があります。
群発地震と呼ばれるものは、とくに際立って大きな地震がないかわりにたくさんの地震が起こるものを指します。火山の周辺で発生することが多いです。群発地震でも場合によっては震度6弱程度以上の揺れとなることもあります。
また双子地震と呼ばれるものは、ほぼ同じ大きさの地震が連続するものです。たとえば東南海地震と南海地震は双子地震だという見方もできます。東南海地震で強い揺れが来たら、近いうち(数時間~数年)で南海地震も来る可能性が高いです。
いろいろ述べましたが、いずれにせよ、大きな地震の後には無数の余震が起こるのに対し、大きな地震の前に地震が起こることはあまり多くありません。でも時々はそうした地震(前震)が発生することがあります。
お礼
なるほどエネルギーを最初の揺れで開放してしまうんですね。 群発地震は開放できない前にちまちまと発生するということですか。 わかりやすい説明で納得できました。どうも有難うございます。