履歴書の上では「会社都合退職」もしくは「一身上の都合による退職」と
だけにしておけば大丈夫です。会社倒産でもない限り「解雇」と書くと
印象が悪いですが、「会社都合退職」には変わりがないのですから、
上記のような表現にまとめておけば、履歴詐称にはなりません。
ただし、応募先での面接において退職理由は必ず聞かれますから、
そのときに悪印象を持たれないような理由を考えておくべきです。
それと、他の方もおっしゃるとおり、履歴書よりも重大なことは
あなたの解雇の不当性のほうですよ。退職するつもりで自分の
体調不良のことを打ち明けたわけではない、とおっしゃっていますが、
今の会社に勤め続けたいという希望はまだおありですか?
もしないなら、会社からちゃんと「解雇理由証明書」を書いていただき、
会社都合の離職であることを証明できるようにしておかないと、
解雇予告通告手当の請求、失業保険給付などにおいて不利になります。
勤め続けたいという希望がまだあるのでしたら、解雇の不当性について
ちゃんと然るべきところに行って、訴えねばなりません。
そもそも解雇には「解雇権濫用の法理」といって、経営者は勝手に
労働者を解雇してはならない、という労働契約法上のしばりがあります。
労働者が体調不良に陥っているなら、会社は逆に労働者の健康を守り、
無理をさせずに治療を優先させるなどの「安全配慮義務」というものが
課されているんですよ。それをせずにいきなり解雇を申し渡すのは、
安全配慮義務違反として解雇の不当性を十分に争えます。
労働基準監督署を勧める方も多いのですが、労基署に動いてもらうには
「労働契約法違反につき●●社を告発します」という文書を提示して
明確に告発する準備でもしないと、なかなか動いていただけません。
勤め先が所在する自治体の労働局へ行き、行政が会社とあなたとの間に
仲介して問題解決支援をしてもらう「あっせん」の制度を使うか、
一人でも加入できる地域ユニオンに入り、ユニオンに問題解決の支援を
お願いするか、のどちらかをお考えになると、法律知識や交渉のやり方
などいろいろ教わることができるので、いいですよ。