クランプ型カレントプローブを使った漏れ電流試験の方法はご存知ですか?漏電遮断機の動作原理もこれと同じです。
電源の配線は二本ありますね?漏電していない通常の状態であれば、二本の電線に流れる電流の大きさは等しく、流れる方向は互いに逆になります。
ところが、途中で漏電が起こると、二本の電線に流れる電流の大きさが行きと帰りで違ってきてしまいますよね?
また、流れる電流によって電線の周囲に磁界が出来ますが、磁界の強さは流れる電流の大きさ、磁界の方向は電流の流れる方向によって異なります。
通常の状態の場合は、互いに逆方向に発生する大きさの等しい磁界によって相殺され、二本の電線の周りに起きる磁界は「ゼロ」になります。
ところが、漏電状態だと磁界の強さが電線の間で微妙に変わってくるため、結果的に二本の電線の磁界はゼロではなくなってきます。
この状態を検出してトリップさせるわけです。