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病診連携に対するご理解

私は、関西のある病院に勤務する医者ですが、病診連携ということについて、一般の患者さんにどう説明すれば良いかをたいそう悩んでおり、投稿させていただくこととしました。 病診連携とは、開業医と病院とがお互いに役割分担しながら患者さんのスムーズな診療を行うことである、と私は理解していました。事実上、病院へ来られた患者さんをすべて抱え込むのは、物理的に不可能なことです。したがって、新規で受診された患者さんについても、開業医での治療が可能と考えた場合は、その旨を説明した上で紹介させていただくようにしたい、と考えています。 ところが、「どこを受診するかは患者の自由だ」「せっかく来ているのにやる気ないのか」「それでもお前は医者か」とまでののしられることがあり、困り果てています。 ていねいに説明し、病状と治療方針について、より理解していただければいただくほど、「なんでここで治療してくれないのか」「そんなこと言っておいて結局治すつもりはないんだろう」と言われることもあります。 言うまでもありませんが、病院での治療が必要な患者さんを放り出すつもりなど毛頭ありません。すべての患者さんを抱え込めば、結局待ち時間がとほうもなく長くなり、また、一人あたりの十分な診療時間がとれないのは目に見えていて、その点についての患者さんの不満がつのるのも目に見えているのですが、「患者数が多くなるから病院では診られない、なんていうのが理由になるか。結局お前は診察する気ないんだろう」とも言われたりします。 もう本当に、なんでここまで言われて自分は勤務医やってるんだろう、と思います。 こういう事態の解決に向けて、なにか良いアイデアがあれば、よろしくお願い申し上げます。

みんなの回答

noname#132927
noname#132927
回答No.1

難しい問題ですね。 私は3年前に職場で急性大動脈解離で倒れ、最初に運ばれた埼玉県内の総合病院で腰痛と誤診され、翌日早朝に再び救急車で搬送された社保庁の病院で急性大動脈解離と診断され、そのまま東京医科歯科へ転院し手術を受け、一命を取り留めました。 私自身には、開業医をしている人でホームドクターをお願いしている医院があり、近日急性大動脈解離の病後処置で後遺症とも言える慢性解離性大動脈瘤の経過観察を行っている社会保険中央総合病院の先生(勤務医)から、診察関連のデータのコピーを貰って来て欲しいと言われています。 私のようにホームドクターが居て、大学病院なりにも通うという人なら、ご質問内容についても理解し易いと思います。私自身知り合いから、大動脈瘤についてセカンドオピニオンを持ったらどうかと進められたりもしています。 ただ、普通の患者さんや特に高齢の方は、開業医ではらちが明かないと考えたり、大変大きな病気だから(自己診断)大きな病院で直して欲しい、開業医ごときでは任せられない、と思っている人も多いのではと思います。 かくいう私も、急性大動脈解離発病以前は、風邪程度は近くの医者、精密検査と大きな病気は総合病院か大学病院と考えていた一人でしたから。 社会的風潮が、ご質問者様の考え方にならない限り、丁寧に説明しても理解されない方が多いように感じます。

we4981
質問者

お礼

ご回答いただきまして、ありがとうございます。 そこなんです。 ひとつは、ご自分で大きな病気であると考えて受診され、診察、検査の後に、そう大きな病気ではない、ということがわかった場合、それで納得して安心して帰られる方と、そうなはずはない、とこちらの説明を信じていただけない方がおられます。その場合は、開業医へ紹介する、といっても当然受け入れられません。正直、そのあたりについては、こちらを信用していただくしかないのですが・・ もうひとつの問題は、医者側からみて、これらの悩み事は、一方的に勤務医で生じることだ、ということです。開業したら、自分がすべての責任を負うのがむずかしい(いやだ)から、ちょっと診断に迷う患者さんは大きな病院へ紹介される場合が多いです。ただでさえ注意を怠ることのできない重症患者さんに加え、軽症であっても病状と治療方針をなかなか納得していただけないことが多い勤務医の気苦労は、一般の人の想像をたぶんはるかに超えていると思います。 だったら勤務医をやめればいいじゃないか、とお考えになるかもしれませんが、全くそのとおりで、だからこそ日本には勤務医が少ないのです。 結局は経験と技術をもった医者が少なくなります。私からみれば、最新医療についての知識は仕入れようとされるのに、それを執り行うシステムを理解しようとしない患者さんは、自分の首をしめていると思っています。 回答者様のおっしゃるように、社会の風潮が変わらないかぎり、今後も医療事故や誤診、医療裁判は減らないでしょうけれども、それは必ずしも医者側の責任のみではない、と私は思っています。

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