No.2です.
なんか勘違いしてしまうような文面になっていましたね….わかりにくい説明で申し訳ありません.
もう一度確認します.まず量的金融緩和政策とは一言で簡単に言えば買いオペ政策のことです.銀行の保有する国債や手形を日銀が買い取り,当座預金を増やす政策です.ようするに銀行が使える当座資金の量を増やす政策です.
次に預金準備率とは日銀に預ける当座預金の最低額を決める指標のことです.たとえば,1兆円を民間に貸している銀行は最低500億円は当座預金として日銀におさめなければならないって感じですね.
そして,預金準備率を引き下げるということは先ほどの例を使うと,最低500億円の当座預金を納めなければならなかったのが,100億円に減るといったイメージとなります.差額の400億円ぶんを銀行が自由に使うことができるようになるわけですね.ようするにこれも銀行が使える当座資金の量を増やす政策です.
逆に預金準備率を引き上げるとどうなるか?まあ,くどくなるのでもうやめますが,銀行が日銀に納める当座預金の引き上げが発生しますので自由に使える資金がへります.だから景気過熱時に使う政策なのです.
さて本題.
>量的金融緩和政策では、預金準備率を増やしたということですよね?
つまりこの文面だと買いオペ政策に預金準備率を上昇させたっつーことになります.つまりこんな感じになります.
日銀「おめえの持っている国債いい条件で買ってやんよ」
銀行「わーーい,ありがとう.これでもっともうかるところに投資できるよ」
日銀「は?なにいってんだ.おれのところからの当座預金の引き落としはゆるさねぇぞ.もうかるところに投資なんてふざけんな!おれのものはおれのもの.おまえのものはおれのもの」
銀行「うえ~~ん,ドラ○も~~~ん」
どこのジャイアン政策なんですか.あの中国でもやりませんよこんな政策(笑
というわけで補足にありましたご質問の回答です.
>(1)量的金融緩和政策では、預金準備率を上げていない
そりゃ当然です.不景気時には銀行の使える資金量を増やすのが金融政策となります.預金準備率を上げることは資金量を減らすことになるのでありえません.(そして客観的な証拠である91/10/16以降準備率を増やしていないことはNo.2で示したとおり)
>(2)当座預金残高は日銀の買いオペで投入したお金で増やしたので、市中銀行は自分達の銀行のお金は入れていない。
買いオペ政策って簡単にいえば銀行のもつ国債とお金を交換する政策ですからねぇ.市中銀行は自分達の銀行の国債を当座預金に入れてお金に換えてもらったというイメージのほうがいいかも.
簡単にいえば日銀当座預金残高の原資は各民間銀行が持つ国債・手形ってことですね.
>(3)その上で、日銀の当座預金のお金をそれぞれの銀行で、顧客に融資できる
そのとおりです.
補足
当座預金残高をどうやって増やしたのかが不明でした。 wikipediaでは「日銀当座預金残高の目標は5兆円程度とされていたが、2001年8月から8回にわたり、段階的に引き上げられ、2004年1月以降は30兆から35兆円程度となっている。」 となっておりますが、このお金は・・・どこから・・・。日銀の買いオペからのみということでしょうか。 つまり、 (1)量的金融緩和政策では、預金準備率を上げていない (2)当座預金残高は日銀の買いオペで投入したお金で増やしたので、市中銀行は自分達の銀行のお金は入れていない。 (3)その上で、日銀の当座預金のお金をそれぞれの銀行で、顧客に融資できる ということでしょうか。 ・・・・すみません。。。