- ベストアンサー
核分裂
核分裂反応では235UがKrとBaになるようなのですが、なぜ半分の質量数を持つSn?などの元素に分裂しないのでしょうか? また、235Uが核分裂反応して、KrとBa以外の元素になっている反応例があったのですが、こういったことは起きるのでしょうか?もし、起きるのであれば、どういった反応条件が原因で起きるのでしょうか? お願いします。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
ウラン235、233やプルトニウム239、241などの核分裂性物質が 熱中性子によって分裂する時、どのような割れ方をするか、は 割れてできる核分裂生成物の核的安定性、中性子の当たり方等に よって決まります。それらの詳細を追うことは不可能ですが、 統計的にその傾向は把握できています。気体の振る舞いを統計力学 でマクロに扱うようなものに例えられましょうか。 核分裂生成物ができる割合を核分裂収率(fission yield)と言い ますが、添付した図に示されているように二つのピークがあり、 一つは質量数が 90 近辺のもの(代表的なものにSr90があります)、 もう一つは 140 近辺のもの(代表的なものにCs137があります)です。 この核分裂収率は、核分裂性物質が違えば僅か異なり、また核分裂を 起こす中性子のエネルギーによっても異なります。
その他の回答 (3)
- debukuro
- ベストアンサー率19% (3634/18947)
崩壊とは違うのですよねェ 235個のボールをでんぷん糊でくっつけてひとつの塊にします これにボールをぶつけると二つか三つに割れる こういう状態だからどういう割れ方をするかは確率的にしか分かりません
- rnakamra
- ベストアンサー率59% (761/1282)
核分裂のような原子レベルの反応は、どのような反応が起こるか確率的にしか判りません。 ただ、原子核の状態や飛び込んでくる中性子のエネルギーの大きさで発生しやすい反応や発生しにくい反応に分かれることはあります。
原子を扱う量子論で計算した場合、一つの分解型に決まらないことが示せるのです。 炭素や窒素などの小さい原子が生ずる事はありませんが、KrとBaの廻りに釣り鐘状の娘原子の分布が生じます。 >起きるのであれば、どういった反応条件が原因で起きるのでしょうか? 量子論的に云えば「予測できない」と考えて戴くのが「正しい」理解です。 ある特定の235U原子がどの途でいつ分解するかを知るのは原理的に「不可能」なのです。ハイゼンベルクの不確定性原理と関係づけることができます。
お礼
みなさんありがとうございました。 大変参考になりました。