なかなか、期待する回答にならないで申し訳ない気もしますが、このように突き詰
めていく事ってとても大切だと思います。
>(1)断面積と排気速度の関係はどうやって調べればよいのですか?
排気速度は、ポンプの性能に関係します。この真空度ではこのポンプはこの位の排気
速度があるというように。
#4の補足の例で考えるてみましょう。
その前に、状況を整理しましょう。ストローがあります。ストローを流れるジュースの
量はストローの両端の圧力差とストローのコンダクタンスのみできまります。
流量=圧力差×コンダクタンス
>それ以外の一切の因子は同じです
これを圧力差が一定としましょう。であれば、断面積2倍でコンダクタンス2倍になる
ので、流量は2倍です。これがお知りになりたい回答だと思います。
ただ、私(恐らく9766さんも)がこだわっているのは、「圧力差一定」というのは、
あまり現実的な仮定では無いという事なのです。例えば、ストローの断面積が10倍
になったとしましょう。「圧力差一定」にするためには10倍のスピードで飲まなければ
いけません。無理でしょう? 2,3倍位までは飲めても、それ以上は圧力差を下げて
飲める分だけ飲むでしょう。これが、排気速度です。
>PQ曲線では圧力と排気速度ですよね?ではなく圧力同じで断面を変えた場合の排気(吸気)速度を調べる方法ってあるんですか?
言葉の使い方なのですが、排気速度は上のようにポンプの能力の時に使います。でも
思っていらっしゃるとおり、排気速度は流量と同じ次元です。例えば、L(リットル)/s(秒)
ということで、上の質問を圧力同じで断面を変えた場合の流量と読めば、それは私が
回答している、流量=圧力差×コンダクタンスに他ならない訳です!つまり、圧力
一定なら、コンダクタンス2倍で流量2倍。
ただ、10倍のストローで説明したように、断面積を増やして流量を増やすには、その
流量(排気速度)を吸えるだけの能力をもったポンプが必要になるわけです。
>メーカーに聞けば良いんですけど、PQ曲線みたいに名前がついてたりするのなら教えて下さい。
ということで、何度も出てくるけど、
流量=圧力差×コンダクタンス
ただ、断面積(コンダクタンス)を大きくしていくらでも排気できるかというと、PQ
曲線が必要になるということです。
>(2)断面積を変えてもコンダクタンスは変化しないと仮定します。(現実的ではないでしょうが私の知りたい本質はそこではないので) 吸引圧力一定で断面積を2倍にすると吸気量はどうなるのでしょうか?
断面積とコンダクタンスは切っても切れません。それが本質です。断面積を2倍にする
=コンダクタンスを2倍にする、同じ意味と言っても良いくらいです。電気の話にして、
「銅線の断面積を2倍にしても抵抗は変わらないとします」と言っていることになります。
無理に質問に答えましょう。面積2倍でもコンダクタンス一定で圧力差一定なら流量
は一定です。
おわかりいただけたでしょうか?
以上
お礼
URLかなりおもしろそうですね。今回はかなり勉強になりました。何度もありがとうございました。