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原盤権の管理と収入についての質問
- 原盤権やプレス費用について質問があります。レーベルに所属して原盤をつくった場合、制作費を出した人に原盤権があるのか、プレス費用は誰が負担するのか知りたいです。
- 原盤権による収入の管理についても質問です。原盤権によってお金をもらう場合、著作権管理団体がその権利の管理をしているのか知りたいです。
- また、原盤制作費が安い場合は自分でも原盤権を持てるのかについても知りたいです。
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どこまでうまくお答えできるか分かりませんが、 (1)レーベルに所属して原盤をつくると、制作費を出した人に原盤権がありますよね? しかしプレスは原盤制作の一環ではないですよね?この場合プレス費用は誰が出すのですか? ここに詳しく出ています。別フレームのリンクを見ればたいがいのことはわかります。 http://blogs.yahoo.co.jp/gut_expert/55775204.html レーベル=レコード会社ということでしょうか? レコード会社や音楽事務所に所属して原盤をつくる・・・ 原盤をつくるのはレコード会社なので、所属している人は関係がありませんが、アーティストが宅録したり、録音スタジオに行って録音したのなら、原盤権は一応アーティストにあります。しかし、レコード会社に籍がありながら、たまたま宅録したから原盤権は自分にあると主張する人はいないと思います。法律的には最初自分にあっても、CD化にあたっては、その権利はなんらかの形(約束のもとに)でレコード会社に移譲されます。 プレス費用は、当然レコード会社が出します。初回1000枚なのか、5000枚プレスするのかはレコード会社の判断です。 まず、レコード会社は、「音源をCDとして製造販売する権利」=「原盤権」を、本来の権利者から買い取る・あるいは印税契約をかわします。 本来の権利者とは、最初に録音した人です。まだ録音されていないのなら、最初に録音する権利を契約によってアーティストからレコード会社が得るということになります。 (2)原盤権によってお金をもらう時、その権利の管理はジャスラックなどの著作権管理団体が管理するのですか? 原盤権によってお金をもらう、とは原盤権を売り渡すという意味と、ロイヤリティで1枚売れるごとにいくらという意味があります。これは、レコード会社との話し合いの結果の約束で決まります。 売り渡したものなら、すでに他人のものですから、一時金を受け取った最初の権利者はそれ以後関係がないので、管理する必要もありません。 原盤権は、JASRACはまったく関係がありません。 もしレコード会社とロイヤリティ契約をしたのなら、1枚売れるごとにいくらという内容になりますが、これは、レコード会社から売上報告を自己申告してもらう他はありません。 楽曲の使用に関する権利はJASRACが管理していますが、市販CDをホームページに流してよいかどうかなどはその原盤権を持つレコード会社の許諾が必要です。 他人の曲を自分で演奏してホームページ上で流す場合はJASRACだけの許諾でOKということです。 (3)原盤制作費が安い場合は自分で原盤権をもつのも手なのでしょうか? 著作権は、メモ紙に書くだけでも自動発生し、原盤権は、テープレコーダーに吹き込むだけでも自動発生します。 そのままプレス用のスタンパー起こしに使えるくらいにキチンと製作された音源原盤を前提とした場合、その原盤を原盤権つきで高く売ってしまうという考え方と、原盤権はあくまで自分でキープしておき、レコード会社とは「プレスして発売する権利」を与えると同時にロイヤリティ契約を結んで、1枚売れるごとにいくらかを受け取るという方法があります。ただし、売れなければ、毎月数百円の収入にしかならない場合もあり得ます。 (4)もし仮にレーベルなどに所属しないで原盤を自主製作し、ジャスラックなどに個人で登録すれば原盤権での収入はいただけるんでしょうか? JASRACは、財産としての著作権の管理を代行しているだけです。不動産の管理会社と同じです。JASRACが信託管理しているのは、主に「旋律」と「歌詞」だけで、大半の原盤は各々のレコード会社が管理しています。 また、JASRACに楽曲を信託するには、音楽家としての実績が必要で、だれでも登録できるわけではありません。 原盤権はレコード会社が管理していますが、レコード会社自身が認めて、自社で発売しているCDの原盤権を管理しているだけで、発売予定のない原盤権を扱うことはありません。 レーベルに所属しないで原盤を自主制作するということは、自費出版の本で、自分でワープロを叩いて原稿を書き上げたというだけのことで、ほとんど財産としての価値はないと思います。各々出版社やレコード会社に原稿や原盤を送りつけて売り込んで担当者が採用するかどうかということで、採用されれば確かにそれなりの財産的な価値が発生ます。 詳細は、前述HPなどで自己責任のもとにお調べください。 (音楽出版関係者)
お礼
詳しい回答ありがとうございました。