タイヤに使われているゴムの分子は長くて大きな分子で、スパゲティの様なものと
考えてください。温度を上げて溶かすと、絡んだようなスパゲティもずるずると流れるようになります。
タイヤの成形では、タイヤ用の金型の中に溶かしたゴムを高圧で流し込みます。
流し込んだ型の中で架橋反応(硫黄を使うので加硫とも言います)を行い、分子同士
(スパゲティ同士)を繋ぎ3次元的な網目構造にします。
繋がった分子同士はもう流れないで、何度変形しても戻る硬いゴムになります。
(硬さを調製するためにはカーボンブラック等を使います。)
一度3次元的な網目構造になったゴムはもう溶けません。温度を上げても流れず
分解直前までそのままの形で安定です。
それで、タイヤを溶かしてタイヤに再生することができないのです。
したがって、タイヤの再利用はNo.1の方の資料に有るように、焼却熱を使う
熱利用57%が主になります。粉砕して粒状にして遊歩道の舗装等にも使われます。
マテリアルリサイクル10%と言われているモノの大部分がこれです。
再生タイヤとしての再利用は割合は3%と少ないですが、タイヤの値段が高い大型トラック
には多く使われているようです。
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