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ヘヴィーなSF愛読者の方にお願い
友人に勧められてフランク・ハーバートの「「デューン・シリーズ」を「砂の惑星」「砂漠の救世主」「砂丘の子供たち」「砂漠の神皇帝」まで読みました。SFの古典かつ傑作とも言われているこの作品の良さが、私にはまったく理解不能でした。それとも、このあとに続く作品を読めば楽しめるのでしょうか。 巻末にある「用語解説」に見られる執拗さは、この架空の世界をより精緻に構築するためだということはわかりますし、好きな方にはそのあたりもたまらない魅力なのだろうとは思いますが、私はSF的な小道具がどれほど精緻であろうと物語の面白さを重視したいです。 翻訳物のSFはあまり読んではいませんが、日本の小松左京、半村良、広瀬正などは大好きだし、平均的な読解力もあるつもりなんですけど。 どうか「デューン」の良さ、面白さを私に教えてください。
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親父(フランク)のデューンシリーズと息子(ブライアン)のデューンへの道シリーズ全作を読みました。親父版は最後の方、進行が遅くて読むのがしんどかったですが、そこは意地もあってがんばりましたが、大聖堂当たりになると、惰性で読んでいたので何も覚えていません(それじゃ駄目じゃん、ですな)。作者死亡により未完ですが、そうでなくても、「これで、うまく決着着くのか」という出来でした。 息子の「デューンへの道」シリーズがなかなかいいですよ、「デューン」の解説にもなります。これを読むと、デューンの世界観がよりわかります(「デューン」までだけですが)。 デューンでは十分に説明していない、アトレイデとハルコンネンが何故仲違いしているか、コリノ皇帝家がこの二公家をどうしようとしているか、ベネ・ゲセリット修道会がなぜクイサッツ・ハデラッハをしようとしているかなどがよくわかるようになっているし、ギルド・ナビゲーターについてもわかります。文庫で9冊もありますがデューンのガイドブック的な役割を果たしています。文章も訳者のせいもあるのか、デューンほど生硬ではありません。 息子のを読んで感じたのが、結局、フランク・ハーバートは説明不足だということですね。 デューンを読むのだったら、アシモフのファウンデーション/ロボット(別シリーズが後に統合されてゆく)の方がお奨めですね。ただし、アシモフの死後にグレッグ・ベア、グレゴリー・ベンフォード、デビッド・ブリンの連作として書かれたもについては注意した方が良いでしょう、特にブリンの作品は中途半端なエコロジーでとっちらかった駄作で、知性化シリーズなどの出来を期待するとがっかりします。
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- Hyperion64
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小生も「デューン・シリーズ」は「砂の惑星」「砂漠の救世主」までで脱落したものです。とはいえ、当時のアメリカでの熱狂ぶりは日本にも伝わってきてましたし、ファンタジーの異世界ものが普及する以前にはインパクトはあったわけです。 ついでにサンド・ワームはモンゴリアン・デス・ワームというUMA伝説に影響したのではないかと考えております。 それとデューンのイスラム世界や宗教との類似性ですねえ。 そのあたりを気をつけて読めば少しは面白くなるかもです。 紹介者の矢野徹さんもあの世で少しは喜ばれるかも知れません。
お礼
Hyperion64様、ご回答ありがとうございます。 おっしゃる通り初版の発行当時とは環境が違っていますから、今ではさほど「熱狂」できないのもしかたないのかもしれません。 イスラムに対する好意的な筆致も、9.11を経た現在では読者の反応は変わっているのではないでしょうか。 UMA伝説・・・わかりません。
こんにちは。 私はデューン・シリーズを読んでいませんが(有名だから名前は知っています)、質問者さんの説明や回答者の説明を読む感じでは、私も「合わなそう」だと感じます。 『指輪物語』は挫折しました。 造語が豊富な『闇の左手』も挫折してしまいました。 「翻訳物のSF」と言っても、いろいろあるんですよ・・・・。 ロバート.A.ハインライン、アイザック・アシモフ、アーサー.C.クラーク、J.P.ホーガン、このあたりはハードSFと呼ばれる、ファンタジーでなく科学的な路線です。 こういうほうが読みやすいのではないでしょうか。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%89SF ここに出ていませんが、ハインラインだと『夏への扉』が読みやすいという人が多い。 ファンタジーっぽいのは苦手なのであまり読んでいませんが、 非ハードSF(?)だと、レイ・ブラッドベリ、フィリップ.K.ディック、J.G.バラードなど・・・・ 私はディープなファンでないので、分類が間違っているかもしれませんが。 質問者さんの感じだと、バラードはあまり面白いと感じないかもしれません。 スタニスワフ・レムの『ソラリス』も微妙かもしれない? ブラッドベリは比較的、誰でも読みやすそうに思います。 『火星年代記』はSFの古典かつ傑作の1つです。 『華氏451度』も有名です。 ディックも人気ありますし作品が多数映画化されていますが(ブレードランナー等)、原作は映画よりずっと暗くて地味~なので、好みが分かれるのかもしれません。 (私は大好きですが) SFと言えば以前このカテゴリで紹介されていて読んで面白かったのが、ネビル・シュートの『渚にて』 ハードなSFではないと思いますが、ハードSF好きでも読めるんじゃないでしょうか?
お礼
gallina 様、いろいろとご紹介いただきましてありがとうございます。 翻訳SFはあまりくわしくありませんので、古典とか巨匠と言われる作家の代表作を中心に読んでいます。 ネビル・シュートの「渚にて」は未読でした。機会があったら読んでみます。
- Siegrune
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私もあわなかったほうなんで・・・。 (子供の頃読んだときにあわなかったということで、 今読んだらどうかはわかりませんが。) 映像を見てみると考えがかわるのかもしれません。 (どっかのレンタル屋でDVDを見かけた記憶があります。 私はみてませんけど。) フェイスダンサーや砂虫やら、小道具としては面白いものが いっぱいでてくるし、描写が細やかだった記憶もあるんですけど 冗長すぎてかったるいので当時の私にあわなかった記憶があります。 ⇒あう人には、面白い小道具がいっぱいでてくるし、描写が細やか なので情景を想像しやすく現実感があるって評価になるとは思います。 ・・・あわないといいつつ「砂丘の子供たち」までは読んでましたけど。
お礼
Siegrune様、朝早くからのご回答ありがとうございます。 ほかにも合わないとおっしゃる方がいらしてほっとしました。それにしても子供の頃にお読みになられたとは凄いですね。私だったら合わないどころか、途中で投げ出してしまったことでしょう。 四作の中では「砂丘の子供たち」が一番面白かったのですが、ラストのレトの変身はやはり意味不明でした。 私の「デューン」体験はここで打ち止めにします。現状ではDVDも観る気にはなれません。
- catch_22
- ベストアンサー率32% (25/77)
ジャンル的には、指輪物語やハリーポッターと似ていると思います。つまり、デューンは、ファンタジーの要素や社会風刺の色が強い作品なので、英雄伝説物が好きな人や、社会派小説を好む人が好きになるようです。 又、その世界観や登場人物たちの相関関係の複雑さが大丈夫な人である必要もあります。例えば、指輪物語を想像してみてください。人によってはあの複雑な世界観を理解できない人もいるわけです(登場人物の多さ含め)。その作品の根底にある作者の倫理観とか死生観。。。そういうものも理解しにくい要因かも知れません。 私は、最初の作品しか読んでいませんが、主人公ポールの苦悩と成長、そして勝利(問題はあるとは言え)は、英雄叙事詩のようだと思いました。怪しい宗教組織やら、予言やら、裏切りやら、美しい姫やら、砂漠のモンスターやら、ありとあらゆる要素があるので、私は結構楽しめました。でも、確かに説明調な感じはありましたけどね(^^;) 結局、どんな小説も人好き好きですから、ただ単にdbe72885さんの好みじゃ無かっただけだと思います。知り合いにも熱狂的なデューンファンがいたので、好きになる人はとことんハマルらしいですが。
お礼
catch_22様、さっそくのご回答ありがとうございます。 私も第一部はそこそこ楽しめました。でも名作とか傑作と言われるとちょっとなぁという感じです。 悪者の陰謀によって潰えた王国を残された遺児が復興させるという物語は、意地悪く言えば西欧のファンタジーでは定番みたいなものだし、アーサー王伝説の焼き直しという感じです。フレーメンの習俗も南米のインディオを多少なりとも知っていれば新鮮味に欠けます。 もちろん、読者を楽しませるための要素が現在と発表当時では違っていることも考慮しなければなりません。小説に限らず、エンターテイメントにおける顧客満足度を高める技術は日進月歩ですから。 catch_22様は続編があることをご存知でいながら、第一部だけで打ち止めにされたのでしょうか?それは何か特別の理由がございましたか?さしつかえがないようでしたら、参考までに伺いたいです。
お礼
ultraCS様、ご回答ありがとうございます。ついに完読された方の登場ですね。 私も終わり頃は惰性と意地で読んでましたが、もう打ち止めにしたいという気持ちを固めていただきました そうですか、息子のほうはいいですか。でも9冊は長いですねぇ。今は「デューン」に食傷気味ですし。