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副都心線、山手線などについてあるパンタグラフ。これ外れてしまう可能性があるのでは?
一般的に電車に使われているパンタグラフ。ひし形で安定した形。 一方、副都心線、山手線などに使われているパンタグラフは半ひし形。 つまり頂点1つと辺2本で作る折れ線形。 これ、外れてしまいやすいのではないかと思います。大丈夫なのでしょうか?だってパンタグラフが外れてしまったら電車そのもの駄目になりますよね。 それからなぜそのような形式になったのですか? 半ひし形を2つあるならば、ひし形1本にすれば作った側も楽であり、 安定した形なので、外れにくい。
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Z型の奴は「シングルアームパンタグラフ」と言い、日本では以前は 採用例がほとんどありませんでしたが、欧米(特に欧州)では普通の 形態でして、TGV/ICEもシングルアームパンタですし、新幹線N700系も そうです。 シングルアームのメリットは「軽量」であることです。実は菱形は 「可動部の質量が大きく架線に与える影響が大きい」ために、高速 運転には余り適していない形状なんです。 また、シングルアームは「風の影響を受けにくい」というメリット もあり、高速時の受電性能はむしろ菱形より高い、とされています。 更に「部品点数が少なく、コストが安い」という面もあって優れて いるんですが、シングルアームはフランスの会社が特許を取っており ソレが期限切れになるまで、正式には作れなかったという問題がある んですね。 現在では特許が期限切れになり、メリットがそのまま享受できる ようになったので、ほとんどの事業者がシングルアームを採用して いるんですよ。
お礼
シングルアームという言葉は初めて聞きました。あれをそういうのですね。しかもほとんどの事業者がシングルアームを採用してたなんて 初めて知りました。詳しい説明丁寧にありがとうございます。