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中国における電子機器産業の実情を教えてください。
電機や電子産業は中国企業が日本を追い越してしまうのは時間の問題だとだいぶ前から言われていますがもう追い越されてしまったのでしょうか?その形態は相変わらず日本等の先進技術を横取りしてあとは低賃金に物を言わせて一気に抑え込まれたパターンなのでしょうか?それに対して日本等の先進国は今もなすすべがない状態なのでしょうか?
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中国の電子産業では、外資系が大きな位置を占めています。 民族資本は未だそんなに強くありません。特許の支払いを回避するため、光ディスクや携帯電話で独自規格を作ったりしてますが、民族資本の企業でも躊躇することもあります。 大きな国なので、Huawei(華為)のように伸びてくる企業もあるでしょうけど、全体から見れば、まだまだです。 日本が警戒すべきなのは、中国より韓国や台湾企業ですよ。それでも技術的には数年遅れていると言われてます。ただし、中国の工場で生産するほか、コストカットが得意だったり、中国を含む途上国でのマーケティングに長けています。その力量が先進国でも通用することすらあります。 eeePCみたいなミニノートがその一例です。おかげでハイエンドのノートPCまで値下がりしてますよね。ノートPCの市場について勉強してみると良いと思います。 解決策はないのか?なんて聞いても、実際にうまくいくかどうかは、やってみないと分かりません。本当の答えは、簡単に出てくるもんじゃありません。 短期的にハイエンド製品を安くするのも解決策ですが、技術開発を優先すると同時に新規市場や用途を開拓すべきだという両極の議論が存在するんですから。
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- DDRSDRAM
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>国民総生産も日本は中国に追い抜かれる 人口が日本の10倍以上います。インフラなどの必需的なものへの投資にもお金がかかるので、日本と同じ国力とは言いがたいでしょう。1人あたりのGDPは日本の10分の1以下です。 >頭の良い人もいっぱいいると思う 半導体製造には技能やノウハウの蓄積が必要です。まあ、天才がいた方はいいですがそれだけでは不可能です。 >何故LSIなどを生産しないで組み立て屋に甘んじている 半導体製造には、 (1)大規模で継続的な投資が必要(短期的に集中的に投資をして短期で回収しないと利益が出ない) (2)技能者の育成とノウハウの蓄積が必要 などの問題がありますが、中国では、 (1)投資は海外からのものが中心で、大規模で継続的な投資は不可能。海外からの投資は投資→回収のサイクルになりやすい。もちろん自国の資本(民族資本)は育っていない。 (2)海外からの投資は、中国の安い労働力を目的としたものが多く技能者の育成に熱心でない。中国政府もエリート育成には熱心でも、中級技能者の育成には積極的でない。 台湾、韓国は自国の資金で投資しています。ただし、製造設備、資本財は全て日本製です。中国の問題点は、安い労働力であげた利益を国が吸い上げてしまい(外貨保有など)賃金UPや投資に向かないこと。これでは継続的な発展は無理でしょう。外国から買ってきた部品を組み立てているだけでは長期的に利益を上げ続けるのは難しいでしょう。
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回答ありがとうございます。概ねおっしゃる通りなのでしょうが手元の本をめくっただけでも”上海宏力半導体製造”、”中芯国際集成電路製造”などの半導体製造企業群がピックアップされます。高学歴の技術者集団を擁し急速に発展変化しそうですがいかがですか? 参考書:「中国経済 真の実力」文芸春秋
- DDRSDRAM
- ベストアンサー率36% (115/314)
中国は現在でも組み立て中心でLSIなどはほとんど作っていません。基幹部品を輸入して組み立ててるだけですね。合弁企業といっても技術をすべて教えるわけではないので性能の悪いコピーの生産のみ可能です。 電機や電子産業といっても幅が広くどの部分かによって評価が分かれますが、生産台数だけなら冷蔵庫や洗濯機などの白物家電は中国がほとんど世界一です。とはいっても中国国内向けや東南アジア向けが限界で欧米、日本などではほとんど商品になりません。電子部品は韓国や台湾から輸入し機械部品は質の悪い国産品、設計はデッドコピーといったところです。日本等の先進技術を横取りするというより、日本の製品の真似をして利益を上げているだけでしょう。それから最近はベトナムやインドより相対的に賃金が高くなって低賃金とは必ずしもいえなくなっています。 日本を追い抜いたといえるかどうかという意味では、利益は上げているのでその観点ではいえると思います。将来的に資本を蓄積して技術投資(生産投資ではない)を継続的にするかどうかで日本を追い抜けるかが決まるでしょう。中国製品が世界を席巻するかどうかは私には分かりません。世界競争には中国以外の国もありますからね。 欧米諸国としては、第三国向け輸出はインドやブラジルへ。中国向けの製品を中国で作るだけになるでしょうね。
お礼
回答ありがとうございます。来年には国民総生産も日本は中国に追い抜かれると言われています、頭の良い人もいっぱいいると思うのですが何故LSIなどを生産しないで組み立て屋に甘んじているのかむしろ不思議です。
- nemoax006
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先進技術を横取りするのは変わらないようです、今回の自動車ショーも デッドコピーの嵐のようでした、日本で開発された農業用ヘリコプターが中国では軍事用偵察ヘリコプターになるというやり方は変わらないようです
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回答ありがとうございました。自動車は電子機器産業と違って真の意味のデッドコピーが難しいと言われていますので今回の質問はハイテクのもう1つの雄である電子機器産業にしました。自動車でもそういうことであるということですと認識を変えます。
お礼
回答ありがとうございます。EMSを出発のテコにして技術をマスターしてしまった中国が世界1のパソコンメーカーだと思っていましたが中国、日本、韓国、台湾が個別の製品で競っているわけですね。電子機器はいざとなれば部品を買ってきて置き換えも効きますから難しいですね。