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日本の電気・電子産業の今後は?
ソニー、シャープなど大企業が赤字で苦しみ海外企業と合弁など、よく耳にしますが、今後日本の電気・電子産業はどうなるのでしょうか。 個人的な意見としては日本の大企業が手を握り合い、中国・韓国勢に立ち向かうのが、グローバルな視点から見ては良いかと思われるのですが。
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営業(企業戦略)に大きな問題があると思われます。 国内での販売を含めて「オンリーワン」だの「高付加価値」などというスローガンは数十年前から言われ続けています。 元々ご指摘されている大企業は「バッタ物」に市場価格を下げられると新しい技術で高付加価値を生み出して売価を上げて自分たちの昇給を確保してきたわけです。 根本的な変革(例えば記録媒体の進化など)以外は普及率が低く(例えばサラウンドシステム)外してきている物も多いです、多分3DTVなんかも外れるでしょう。 やはり普及する数、マーケットシェアは企業にとってメーカーなら尚更のこと軽視できない。 TVニュースの伝聞ですが今後の有望市場であるインドのエアコン(現地のニーズはクーラーだそうですが)市場での松下の評価は高価でアフターサービスが悪い‥だそうです。 K国のエアコンは数十年前の技術でシンプルで安価、対して日本製は蓄積した技術→インバーター、省エネルギー、低騒音etcと全く現地のニーズに合わず現地法人に赴任した日本人社長が「超」シンプルな廉価版を作るように本社に進言して現在は販路拡大を狙っているとの事。 政治的にも産業の空洞化をあえて(?)推し進めている中、アセンブリ組立製品での生き残りは為替の激変でも無い限り無理でしょう。単品の商品としては業界何位より下は脱落続出必至です。 >個人的な意見としては日本の大企業が手を握り合い →これは既に行われている技術や工場の持ち合いによる製造コストの圧縮に関わる事ではなく「システム」としての他業種との企業連合という事だと思いますが市場により格差はありそうです。 具体的には中東などでゼネコンと重電、家電メーカーで街まるごとホームネットワークなどの販促が具体化しているようです。 他回答者さまも触れられているように規格モノ(新幹線、水供給システム、地デジ規格etc)は政府の後押しが強力な国の後塵を拝している感があります。 産官学の連携≒癒着と連想してしまうほど公に清潔さが無いのが今後一番不安になるところです。
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- Mokuzo100nenn
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日本の電気・電子産業は、組み立て工程に人手を要す最終製品の製造を中国企業やベトナム企業に委託し、高度な自動化ラインで24時間稼働で生産する機能部品の設計・開発・生産にシフトしてゆくことになります。 SonyやSharpなどの最終消費財組み立てメーカーがTDKやデンソー、村田製作所などのようなB2Bの高機能部品メーカにトランスフォームして、営業利益5%のビジネスから営業利益40%のビジネスにかわることになります。 世界シェア10%ぐらいで、韓国勢と競争するのは止めて、世界シェア80%の機能部品のつくり、韓国企業や中国企業、ベトナム企業などの組み立てラインに供給することになります。 そのための、チャレンジは、日本の少年少女の理科系教育が心配ですね。 少年少女が理科や数学を勉強して、中国人以上の工学博士、理学博士を排出しないとハイテク企業に人材を供給することができません。 ひょとして、SonyやSharpが高収益企業になった暁に、その研究開発部門で働く研究者の大半が中国人ってなことも考えられます。研究者同士が北京語で会話するので、少数の日本人ドクターは議論に付いて行けないとか、、、。 理科系教育にテコ入れしないと、日本人は家電品販売員や家電品修理技能者ばかりになってしまうでしょうね。
お礼
理科系教育、確かに心配ですね。学力低下も世界的に見て顕著に現れていますし。
- reflector
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グローバルと買収は別次元。 各企業単位に特化している技術がある筈です。 その分野を特化させ、うちの売りは「ここですよー」とかで他社を出し抜けば良い。 家電量販店では、各社勢ぞろい、価格も不揃い。 販売価格だけが飛び抜けていて品質が伴わない製品を消費者は選択しますか? 良識者は、団栗の背比べだったら2ランク落として販売価格の手頃を選択し、残りを我慢します。 従って、消費者側に立ったモノの考えに移行し、殿様商売から足を洗わなければ倒産しますよ。 お手本は、トヨタです。
お礼
買収ではなく企業協力の意味でしたが^^ しかしトヨタが手本はごもっともな意見です。あのフットワークの速さも日本企業らしくないですし。
- HAL2(@HALTWO)
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日本はもともと資源に乏しく、原料の殆どを輸入に頼っているばかりか加工 Cost の大半を占める電気などの Energy Cost も輸入燃料に頼っていることから非常に高価に付いてしまう欠点があるのは既に小中学校の社会科で学習されたと思いますが、そのような状況で日本企業同士が手を握り合ったところでどのような対抗策があるというのかという部分に御質意見の根拠が見えません。 以前から判っていたことなので特に Bookmark を付けなかったのですが、UK の Web 記事で「軍事製品 (ということは BAE Systems 社などか) の基盤から多数の中国製 Recycle IC Chip が見つかった」というのを読んで、これまた当たり前のことと思ったので Bookmark を付けなかった「日本企業の今後の在り方」みたいな記事のことを思い出しました。 中国製 Recycle IC Chip というのは PC (Personal Computer) などの廃棄された電子部品基盤から IC Chip を剥がして表面の製造番号を Print し直すことにより、新品と偽って高値で市場に流されているもので、別に中国が IC 生産をしているわけではないのですが、当然のことながら直ぐに壊れてしまいますので軍用品への汚染は深刻な問題になります。 「日本企業の今後の在り方」みたいな記事というのは「日本は既に製造 Cost の面ではどうやっても中国などの新興国には勝てないのだから製造販売部門での No.1 を目指すのは不可能とは言わないものの極めて困難であることからも、これから No.1 ではなく Only 1 の部門にもっと投資を傾けるべきだ」というものです。 日本にしか作れないものを大切にし、新興国が製品を作る技術なり優位な環境を持ってくれば製造権を売り渡して新興国に生産を委託する Business を推し進めるというものですね。 日本国内で大きな成功を収めているユニクロも日本では製造せずに同業当初から上海に製造拠点を置いていますよね。 日本国内で未だに製造部分での Only 1 を維持しているのも「元気なモノ作り中小企業」辺りを検索すればワラワラ出てくるように(笑) 結構あるのですが、Elpida Memory 社のように「既に韓国勢などに追い上げられている分野の製造事業に国内各社の資本を結集して政府の肝いり」を行なっても先行きは見えているでしょうね。 SONY、SHARP なども Only 1 部門で勝負せずに No.1 部門の過去の栄光にしがみついていては危ないでしょう。・・・そんなことをするような幼稚な企業には見えませんが・・・。 ただし、大学生 Level の経済学を習得された方ならば日本の景気はその大半が内需で占められていることを知っていらっしゃるだろうと思うのですが、過去幾度もの世界不況を乗り越えてきて Bubble 経済社会なんて状況まで作り出した背景には内需拡大の力も大きいだろうと思います。 私は文化系学部出身者ではなく、その後も理系畑だったのでこの手の話題に詳しくはないのですが、国内大企業の連携よりも内需を冷え込ませるような政策の方が心配ですね。
お礼
違った観点からのご意見ありがとうございます。今後企業は内需 外需のバランスも重要になってくるでしょうね。
- KappNets
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どういうところで日本が負けているかというと、例えば液晶TVが重要です。ソニー、シャープの課題は液晶です。これらの商品は数が出るので多量生産するとしこたま儲けられる特徴があり、大きな工場を建てたのに、生産の過当競争で値段が下がり、当てが外れたのです。昔10万円以上で売れたTVが3万円に値下がりしました。これでは儲かる筈がありません。 半導体メモリやハードディスクメモリも似た特徴があります。大容量化+小型化(高集積化)を主導すると儲けることが出来ますが、やはり大きな投資が必要な一方で値動きが激しいのです。最近は半導体メモリは韓国が主導しています。 マイクロソフト系のパソコンは肝心のところをマイクロソフトとインテルが握っていて、両者は儲けますが、日本のパソコン会社は単にパソコンという機械を組み立てているにすぎません。儲けが出ません。 携帯電話はガラパゴス化した日本は失敗し、国際市場をうまくつかんだ韓国に負けました。ただしいまでは米国アップルが市場を主導しています。 日本の大企業が手を握り合えば良いかというと日本のDRAMメーカは1社だけでしたが破産しました。生産技術と量産技術で儲ける分野は人件費の安い国へと主役が移っていきます。それに逆らうことはあまり得策ではないのです。 ただし、仮に液晶やメモリや携帯電話は韓国で作ってもその部品や製造装置は日本製であることが多く、韓国が儲けるほどに日本から韓国への輸出が増え、日韓の貿易収支は常に日本の輸出金額が大きい構造になっています。産業基盤が広い日本は韓国の成功の裏で儲けているのです。ここが韓国の泣き所です。 日立はリスクの高い製品からは一切撤退し黒字会社になりました。逃げ場がいろいろあったからではあるのですが、会社経営ではこういう考え方も必要です。NETや富士通は逃げ場を探している段階です。IBMは昔は世界1の計算機メーカでしたが、さっさと計算機やパソコンから撤退して今はソリューションビジネスで大きい収益を上げています。 日本の一つの大きな問題はマイクロソフト、インテル、アップルなどに負けている部分です。市場をリードする大きなところ(特に IT、通信の分野で)で日本は規制(あるいは各業界のしがらみ)ばかりで新しいものが出ません。NTT が電話回線を独占している間に、米国では通信回線を活用するパソコン、インターネット技術が発達しました。そのインターネット技術をさらに伸ばしたのがアップルです。どの規制を外したらよいかという判断が必要で、これは国の役割でもあると思います。なぜ電子書籍は米国では主流化しているのに日本では未だにほとんど進まないのか。なぜcloudという考え方が米国でのみ発達するのか。 企業経営の変わり身の早さ、それを許す規制緩和、これが重要ではないでしょうか。そういえば東電いじめみたいなのも産業の発展につながると良いのですが....
お礼
企業経営の変わり身の早さ、それを許す規制緩和が重要だというのは同感です。 某企業の社長が規制緩和を泣くように訴えるのを見たことがあります。
- mrst48
- ベストアンサー率9% (303/3050)
業界が、消費者が何を求めているかを わかっていないのでは。ニーズと製品に 少々ズレがあるように思う。 韓国・中国は、昔の日本のように、ある物を マネをして、それを発展させて製品化しているようだが、 所詮マネはマネ。昔の日本製品にはプラスアルファーの物があった。
お礼
ニーズと製品に少々ズレ。ありますよね!
- my-hobby
- ベストアンサー率21% (659/3045)
韓国のように国が先頭に立つ! 政権与党の国家戦略が一番重要でそれが欠乏してるのでは。
お礼
日本は動きが遅すぎます。同感。韓国は速いし、投資も惜しみなくしますよね。
- matsu_kiyo
- ベストアンサー率42% (683/1590)
輸出主体の日本にとって、一時期でも1ドル=70円台を現出したということは、円が強くなったということより、基軸通貨としてのドルの弱体化/円の市中流通量が極端に少ない ということの現われだと思います。それが証拠に、「元安(げんやす)」に誘導し続けている中国は輸出しまくることで大量のドルを獲得、それが経済成長につながっています。アメリカが、確実に経済の主軸を日本から、最大の市場である中国に向いていることは間違いありません。 逆に言うと、元が変動相場制に移行したときに、中国経済はかなりのダメージを受けます。おそらく、かなりの量の元が中国国内を流通しており、当然世界的に廻っているわけではないので一気に元の価値は下がるでしょう。ウォンほどではないにせよ、強烈なインフレになることは十分予想できます。 さて、そういう状況が予測できる現状にあって、果たして海外企業と連携するのが得策かというと答えはNOです。技術がほしいだけの海外勢に、のっとられるのが落ちだからです。また、マスメリットを享受すべく、合併などを進めるのがいいのでは、というご意見ですが、大きくなれば会社としては安定度は増す一方、身動きも鈍重にならざるを得ず、むしろリストラを促進させるデメリットのほうが大きいでしょう。 韓国勢はどう考えても『組み立てているだけ』であり、中華勢は『パクリ』でなりたっています。対抗するのには規模ではなく、正々堂々とした技術で勝負するべきであり、合併や現地生産など、安きに流れる状況は何とか打破していただきたいところですね。
お礼
バブル、円高、リーマンショックなどでリストラになった日本人技術者が韓国に渡り、今の韓国の台等に寄与したのも有名な話ですよね。 日本は技術を守る方法にも、さらに注力するべきでしょう。まったく売国奴は許せません。
お礼
すばらしいご意見です。日本の高技術、高品質、高価格な商品は対日本人だからこそ通用した手法のような気がします。 「日本の大企業が手を握り合い」の趣旨はお察しの通り「企業連合」のことです^^