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「慎重」と「消極的」の関係について考える
- 政治用語でよく使われる「慎重」という言葉について、私は間違って使われていると感じることがあります。
- 「慎重に対処する」という表現は、実は何かをやりたくない、またはやるべきでないという意味で使われることが多いようです。
- 「慎重」と「消極的」は全く異なる意味を持つ言葉であり、慎重さはプラスの方向にもマイナスの方向にも必要なものです。マスコミの報道でも、「慎重な態度を示した」という表現は正しくないと思います。
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明らかに消極的な態度を示している場合に,当該発言者が「慎重」という言葉を用いていなければ,仰られますとおり「「慎重」という表現で「消極的」な態度を示した」と言うのが正しいと思います。 「慎重」は「注意深くて軽々しく行動しないさま」のことですから,確かに「消極的」は別のことですが,慎重であれば結果的に消極的になってしまうことも多く,逆に軽率であれば(少なくとも表面上は)積極的に見えるということも多いということは言えるかと思います。 また,例えば,お役所言葉にいう「検討する」→「前向きに善処する」→「可及的速やかに」などは普通に考えればどれだって実行することを前提にしているように思われますが,一般的にはこの順でより強く実行に向ける努力目標があることを言っているだけで,可及的速やかに何もしないこともまま向けられますので,まして「慎重」に検討するのであれば何もしないということでしょうね。 このような用語をマスメディアが使うのはどうかという感はありますが,取材対象が対象だけに同化される部分が生じたり,また,消極的ということを言明していないのに「消極的」という評価を伴う言葉を用いることへの「慎重」な対応なのかもしれません。
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- daytoday
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#1の上から3行が意味不明の記載になっていました。申し訳ありません。次のように訂正します。 明らかに消極的な態度を示している場合であって当該発言者が「慎重」という言葉を用いてれば,「「慎重」という表現で「消極的」な態度を示した」 明らかに消極的な態度を示しているが「慎重」という発言がなければ「「消極的」と見受けられる○○という発言を行った」 と言うのが正しいと思います。 ちょっとどころではなく理屈っぽくなってしまいました。 なお,政治とは決断することであると学んだことがありますが,日本の政治は先送りすることのようです。
お礼
ご訂正下さった箇所、よく理解できました。その通りだと思います。 >政治とは決断することであると学んだことがありますが,日本の政治は先送りすることのようです。 本当にその通りですね。それで済んだ時代もあったのかもしれませんが、変化の速い今の時代に、無責任な先送りは「慎重」ではなく、最も「軽率」であると思います。 政治家は自らがリスクを引き受ける覚悟があってなっているはずなのに、実際には日和見と自己保身ばかりで、これでは小役人と変わりませんね。 日本よりずっと小さな国の指導者でさえ立派なリーダーシップを発揮している方もいるのに、日本の政治家は情けない限りです。 再度のご回答、ありがとうございました。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 おっしゃることは、よく理解できます。 ただ、 >慎重であれば結果的に消極的になってしまうことも多く と言う点は、いかがでしょうか。 「慎重」=「消極的」と言う図式には、現状維持を図っていれば無難であるという、暗黙の前提があるように思います。 世の中が非常に安定して変化の少ない時代であれば、何もしないことが最も安全であると言えるでしょう。しかし現代のように、非常に変化が速く、先の見えない時代には、現状維持が必ずしも無難とは言えない場合もあるのではないでしょうか。 そういう意味で、安直に現状維持に傾くのは、「慎重」なのではなく、マイナスの方向に軽率であるに過ぎないと、私には思えるのですが。 それから、マスコミの用語法は、取材対象に同化されやすいというご指摘は、その通りだと思います。記者クラブ制度にどっぷりと浸って官製記事を報道しているマスコミでは、そうなってしまうのも仕方ないことでしょう。 ご回答ありがとうございました。