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障害者の雇用問題
私は、ボランティアで知的障害者の女の子の家庭教師をしております。 彼女から就職について色々と相談されたので、障害者の雇用について調べています。 授産所施設以外で働いている方のほとんどが契約社員、パートタイマーという非正規雇用で働いていることを知りました。お給料もあまり良くないようです。 正規雇用してもらうのは難しいんでしょうか?また、非正規雇用で働くことで問題や不利なことは無いんでしょうか? 回答お願い致します。
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ひと口に「障害者」と言いますが、その障害の種類は千差万別ですし、 また、障害に至った経過についても、 いわゆる生来性のものなのか、それとも中途障害なのかの違いもあり、 これら多くの要素の組み合わせによって、雇用の実態は異なります。 知的障害や精神障害を持っておられる方の場合には、 質問者さんが見聞したように、非正規職員の方が大半である、 という実態があります。 これは、これらの方の対人関係の稚拙さや社会性の不足から来ている、 という事実も否定できません。 特例子会社といって、障害者雇用に特化した会社ならまだしも、 一般社員が大半を占める会社で、障害者の方に特に配慮することは、 現実問題として、相当の困難を伴っています。 たとえば、物理上の設備投資における問題もありますし、 人的なサポート体制が構築し得るかどうかという問題もあります。 じっくりと育てる余力はない、というのが正直なところです。 さらに、利潤を追求してゆかなければならない企業体としては、 障害者の方であるとはいえども、 その人材が、実戦力として利益をもたらしてくれる人材でなければ、 率直に申しあげて、正社員として雇用するのは躊躇せざるを得ません。 一方、中途障害の方の場合には、 ある一定の社会人経験(前歴)がある方も多いことから、 比較的容易に、いわゆる社会復帰としての再雇用も可能ですし、 正社員の方の比率も、それほど低いものではありません。 但し、たとえば、人工透析などの定期的な通院を要する障害の場合は、 正社員として雇用してしまうと、かえって制限がきつくなるため、 あえて契約社員として通院時間の自由等を確保する、という手段も 採っています。 ですから、ただ単に「非正規雇用」という表面だけをとらえることは、 必ずしも的確だとは言えないものもあります。 一般論で申しあげれば、昨今の一般雇用状況を見てもわかるように、 非正規雇用で働き続けることには、 たとえば、いわゆる派遣社員と同様の不利さがあります。 景気の状態に大きく左右され、真っ先に首を切られるのは障害者で、 実際に、この3月の時点のデータでは、解雇率が激増しています。 社会保険や雇用保険の適用対象になっていない、というケースも 決して少なくなく、そういった意味でも不利な点は否定できません。 正規雇用されるのはむずかしい、というつもりはありません。 しかしながら、経営的な観点から考えたとき、 やはり、健常者と比較すると、 前述したように、どうしてもメリットが少ないのですね。 障害者雇用促進法がこの度大きく改正され、 一定の法定雇用率の下での雇用義務も厳しくなりましたし、 同時に、経営者側への各種助成金(障害者雇用を促進させるため)も より利用できる幅が拡がってはいますが、 100年に1度という大不況の下、経営面を考えると、 やはり、一気に正規雇用が拡がることはまずないだろう、と思います。
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- suzuko
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支援学校教員です。 正規雇用、少ない数ですが多少ならばあります。どこでも同じ状況と言うことはないでしょうが。昨年も5名、就職しました。 ただ、初めの数ヶ月から数年は非正規雇用というか、研修期間扱いが多いです。現実的に言って「毎日フルタイム」は学校を卒業したばかりの彼らにはきつすぎて、離職しやすい物ですから。 「小学校2,3年生程度の学力」でも職種によっては、ニーズはあります。ただし、学力よりも社会性の方がかなり重視されます。 仕事の内容にはまれば、黙々と作業をこなすタイプは、長続きしています。
お礼
具体的な回答ありがとうございます。 本などにはあまり書かれいなかったことなので 非常に参考になりました。 今までは、学力を上げなければと思っていましたが、 これからは勉強方法を少し変えてみたいと思います。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 彼女は、小学校2,3年生程度の知能しかありません。 今後どの程度、知能が上がるかも分かりませんが、彼女も 将来に希望を持っているようなので私なりに 力になりたいと思っております。