製造物責任なんてこの際関係ないよ。聞き齧っただけ話を意味も分からず振り回してはダメだよ。最初にこの話を正して正しておこうか。
製造物責任ってのは、製造物が通常有すべき 安全性を欠いていたために 当該製造物 以外に も 損害が生じた場合、故意過失がなくても製造物の製造者が不法行為責任を負うというもの。だけど、その製造物にのみ損害が生じた場合は適用がない。だから、安全性の問題でもない上に、単にその製造物が壊れただけの話じゃあ製造物責任なんて生じっこない。
例えば通話中にバッテリーパックがいきなり破裂して破片で顔を怪我したなんてときに問題になるもんなの。
で、本題の保証(保障じゃないよ。誤字は恥ずかしいからね)義務の話ね。工業製品について一定期間故障しないことを保証しなければならないなんて義務はないよ。保証が付いているのがよくあるから付いているのが当たり前なんてのはただの思い込み。その辺の百均の商品に保証が付いてる?ほとんど付いてないでしょ。これを電気製品と区別する理由なんてどこにもない。
一定の工業製品の交換部品の保有年数は法律上の義務だけど、故障に対する保証はあくまでその製品の備えている性能の一つ。1年保証ってのが多いけど、世の中には同種の製品でも保証期間が色々あるでしょ?だから保証しませんっていうのだって別に良いのよ。それで何の問題もない。PCパーツのバルク品なんて無保証品はいくらでもあるじゃない。逆に中古品だって売主が保証を付ける事がある。無保証品はその分大概安価いわけだ。言い換えれば、安心サポートとやらで払う月額費用が保証のための負担だってこと。それが例えば最初から3600円高価い値段で1年保証というのと何が違うの?ってことだ。その製品全てに1年保証を付けてその代り値段を上げて売るか、保証を付けずに値段を下げるが希望者にのみ追加料金で保証を付けて売るかなんてのは販売方法の問題でしかない。
それが気に入らないなら買わなければ良いだけ。気に入らないんでしょ?じゃあ次から買うのをやめるのがいいね。そういう人が増えたらその会社は販売方法を見直すかもしれないね。
で、最初から保証しないことを明示して売っているのなら、保証がないのが分かった上で買ってるんでしょ?だったら意思表示の瑕疵も問題にならない。保証があるかと思って買ったのに、じゃないってことね。一般的に類似の商品が保証が付いていることを根拠に当然保証があると思っていたが実はなかったという場合に、保証がないことを告知しなかったことを理由に何らかの法的主張ができるかというのは検討の余地はありそうだけど、初めから知っていたなら問題外。
買ってすぐ壊れたなら、最初から不良品だったから不完全履行だって主張は法律的にはできるけど。だから、(望み薄だけど)1年ももたないような代物は不良品で不完全履行だって主張で頑張るしかないだろうね。いわゆる初期不良交換ってのは法律的にはこれに近い。
補足
費用は0円でした。やはり1年以内は安心携帯サポートがはいっていようがなかろうが保証範囲内でした。常識が通用したようです。auの店員がよく知らないだけでした。