当たり前の話ですが、激しい運動の方が消費エネルギーは上です。
エネルギー消費の割合として、脂質のエネルギーを「その運動の強度で『比較的』多く使っている」といえばお分かりになりますか?
実は、体脂肪を一番エネルギーとして使っている状態というのは、寝ている状態のことです。安静状態で動かない。こういう時は間違いなくほぼ体脂肪のみをエネルギーとして使っています。
ウォーキングという運動は、強度が緩いです。となると、これも強度が緩い、故に消費する運動エネルギーの割合として、体脂肪を多めに使っている、という「だけ」の話です。
もうお分かりでしょうが、これは一種の「錯覚」に過ぎません。
脂質優位の運動をしたから、といって、全体的な消費量から見れば、ウォーキングレベルの強度では、何時間やったって同じ時間のジョギングには追いつくはずがありません。ジョギングは一般的な有酸素運動ですが、この時に使われているエネルギーは、間違いなくウォーキングよりも上です。勿論、消費エネルギーの「割合」だけみれば、ウォーキングや横臥しての安静時よりも脂質の利用比率は落ちますが、全体の消費量から見れば、そんなものは吹っ飛びます。
当たり前の事ですね。
それともうひとつ。
100mダッシュの繰り返しや、ダンベルなどを使った筋トレ等の、強度の高い運動のエネルギーは糖質優位ですが、運動中のインターバルや運動した後の酸素消費量を増やし、体脂肪を分解します。
つまりどういった運動であれ、脂肪は使われます。
心拍数の高い運動を行った方が、「運動後」の脂肪分解効果は高いという結果も、既に出ています。
可能であれば、激しい運動の方が、脂肪は早く落とせます。
また、汗は単に体温調整の役割を担う事が殆どであり、汗をかいている脂肪が多く使われている、という訳では決してありません。
脂質代謝と直接関係がある、とすれば、それは吐いた息に含まれた水分の方がより近いと思います。
お礼
>可能であれば、激しい運動の方が、脂肪は早く落とせます。 ということは階段登りの方が効果的ということなのですね。 ありがとうございました。