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酸の蒸発
酸(溶液)の基本的な性質について質問です。 一般的な酸、塩酸 ギ酸 などの酸の水溶液を真空乾燥機、減圧乾燥機などにかけて蒸発させると酸自体が固体(粉末)として残るのでしょうか。それとも酸自体も気化するのでしょうか? 実験でギ酸が含まれるサンプルから簡単に酸を除去しようと思ったのですが「酸」「蒸発」というのがピンとこなくて質問させてもらいました。
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塩酸は塩化水素を水に溶かした溶液です。 塩化水素自体は常温で気体の物質です。沸点は81℃です。 蟻酸 沸点100.6℃ 酢酸 沸点117.9℃ です。 水溶液を加熱し続けると全部蒸発してしまうでしょう。
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- htms42
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#2です。 すみません。訂正です。 塩化水素の沸点は -85.1℃ です。 常温で気体と書いたのですから81℃はおかしいですよね。 酸は分子性のものが多いですから融点・沸点が比較的低いです。 硫酸は常温で液体ですが不揮発性です。 辞典を見ると 純硫酸の融点は 10.4℃ 加熱すると290℃付近から分解が始まってSO3を放出する、 それに伴って沸点は上昇し、338℃で98.3%の共沸混合物になる。 とあります。 硫酸は脱水剤に使うことが出来るほど水と結びつく力が強いです。 酢酸の融点は16.7℃です。 この温度以下では固体になります。 #1に書かれている無水酢酸は酢酸とは別の物質です。 融点 -73℃、沸点 140℃ です。分子量が大きくなり、極性が小さくなる(水素結合が無くなる)という変化をしていますので融点が下がり、沸点が上がっています。常温で液体です。水と反応して酢酸に戻りますので無水酢酸の水溶液というのは存在しません。 氷酢酸というのは濃い酢酸のことです。96%以上の濃度のものを意味するようです。冬場氷結するのでこのように呼ばれています。 酢酸 CH3COOH 無水酢酸 (CH3CO)2O よく使われる酸の性質はたいていの辞典に載っていますから図書館等で調べて見るといいでしょう。wikiでもいいでしょう。
お礼
酸というのは種類によって性質が違うというのはなんとなく思っていましたが、非常に化学的に多様ですね。 「酸だからとりあえず○○しとけばいいだろう」というのは大間違いだったようです。勉強になりました。
揮発性の酸の時、エバポレータ等を使用する場合には注意が必要です。 水流ポンプ(アスピュレータ)を用いると酸が水に溶けるため水が逆流します。 オイルポンプ(ロータリーポンプ)では錆び付きます。 ダイアフラムポンプを使用することが望ましいですが、排気がドラフト内に導かれるよう、乾燥空気か窒素を流すことが望ましいです。 常に塩基性固体の詰まった管をポンプとエバポレータ等との間に入れる習慣を付けましょう。
補足
そうですね。酸の腐食性も気をつけなければならないところです。 非常に具体的なアドバイスありがとうございました。
- potachie
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そりゃ、水に溶かす前の「酸」そのものが気体か液体か固体かで決まります。 塩酸は、塩化水素という常温で気体の物質が水に溶けた物ですので、当然、気体になります。 硫酸は、液体の物ですから、どこまでも液体です。 酢酸などは、2つの分子から水が取れて1つの分子になって、固体として存在します。ご質問のような実験過程で、反応する酸もあります。 炭酸がどうなるかは、経験上、ご存じですよね。 ギ酸がどうなるかは、実験で実際に確認されてみてください。
お礼
>そりゃ、水に溶かす前の「酸」そのものが気体か液体か固体かで決まります。 「酸」自体の各々の性質で違うってことですね。。。 >硫酸は、液体の物ですから、どこまでも液体です。 ということは硫酸原液自体を蒸発させることはできない、ということでしょうか? ギ酸の詳細をもう一度見てみます。実際に実験もやってみます。 ありがとうございました。
お礼
沸点が存在するということは、酸自体が気化しうるということですね。 加熱で飛ばすというのも手ですね。