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タイのデモ。内容と原因。
- タクシン元首相は貧困の国民の支持で首相になったが、不正などを指摘されて落ちたが、今もなおデモが続いている。
- 現在の首相は裕福層の支持で首相になり、タクシン派との争いが続いている。
- タクシンは貧困層の指示で首相になり、現在の首相は裕福層の支持で首相になったが、貧困層からの批判を受けている可能性がある。
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現在の混乱の原因は、タイ国内の4つの大きな支持層が、二つに分裂して、おのおのの利権確保に躍起になっているという事です。 タクシン首相の前は、タイの投資が、首都バンコクに集中し、そのために既得利権集団が生まれて、タイの政治・経済を握っていました。 そのため、タイの国内では、貧富の差が広がり、社会問題化していました。 しかし、そんな中でもうまく動き、次第に実力、資金力を手にするような人達もでてきました。(日本の楽天の三木谷氏やライブドアの堀江氏のような人) しかし、彼らは、小金は得られても、既得層のためにそれ以上の勢力の拡大は不可能なのが実情でした。 タクシン氏は、それらの新興勢力の支援を受け、農村部への資本投資の拡大を行いました。 その時、新興勢力からの多額のワイロを受け取り、新たな地方での利権を新興勢力に分配しました。 そのため、地方の貧困者は、インフラ整備や資本注入により、困窮の度合いが減り、歓迎しますし、新たな利権を得た新興勢力も、タクシン氏の政策を歓迎しました。 一方投資の中心が、地方に移り、首都バンコクでの投資が大幅に減り、そこに結びついていた既存の利権集団は、大打撃を受けます。 さらにそこで働いていた首都バンコクの貧困者も、投資の大幅減により、生活の困窮が起こります。 そのため、タクシン氏と新興勢力との間でのワイロを問題とし、タクシン氏の追放を行いました。 これが混乱の始まりです。 >貧困層から人気があったのですか? >なぜこんなに貧困層に叩かれているのでしょうか? 貧困層からの支持というのは、タクシン派の誘導で、正しくは地方の貧困者です。 首都バンコクの貧困者からの支持はあまりありません。 例として、こんなふうに考えてください。 日本を活性化するためには、東京が活性化しなければならないとする考え方から、国の投資を東京一極集中した結果東京都民の月収が100万円になったのに対し地方では10万円に落ち込んでしまいました。 新首相の政策で、貧困した地方重視政策の結果、地方の人の所得が20万円になったのに対し、東京の人の所得が、30万に下がってしまいました。 その過程で、地方の有力企業が、利権確保のために、新首相に多額の不正政治献金があったため、東京の既存裕福者は、それを口実に新首相の退陣を迫ります。 一方東京にも貧困者はおり、東京への投資削減で、それらの人の所得も下がってしまったため、生活苦になり、元の東京中心の政策にもどすために、既存層と合同して新首相の追い落としに加わりました。 新首相が追い落とされると、豊かになりつつあった地方の人と、新興勢力が困るため、追い落として首相になった人の追い落としを行っているのが、現状です。