安全性の意味がはっきりしないので、少し整理させてください。
>ろくでもないものを食べた現代人の糞ってなんだか有害物質の塊に思えます。
この文から判断すると、
「着色料や合成保存料など食品加工に伴い食品に含まれる様々な化学物質が人糞を介して自然界を汚染する原因にならないか。」
と言うことだと思います。
結論から言うと、化学物質については、ほとんど問題にならないと思います。
自然の力は凄いです。微生物の働きによってほとんどの化学物質は分解されます。
まれに、なかなか分解されずに残り続ける物もありますが、もともと食品に含まれても大丈夫なくらい毒性がない物ですから、心配ないでしょう。
それよりも、一度に大量に人糞が処理されていることによって生ずる、自然を構成する物質のアンバランスが問題になると思います。
たとえば、日本はその食料の多くを輸入しています。
本来、それぞれの地域の環境の中でうまく回っていたはずの物質のかなりの部分が日本に輸出されます。
日本では逆に、日本の環境の中でうまく回っていく事が出来る量以上の物質が持ち込まれ、ゴミ処理問題や河川や海水の富栄養化問題を引き起こしています。
人糞の安全性も、そう言う意味では、問題になります。
全く別の話になりますが、堆肥を作る際に人糞の安全性が問題になることがあります。
糞には糞を出した動物が持つ寄生虫や病原菌・ウィルスなどが混じっています。
堆肥を作る際に十分に発酵させて高い温度にすると、それらは死滅するので問題ないのですが、いい加減な発酵ですませている堆肥は危険です。
別の動物の物であれば感染性が低いのであまり問題になりません。
しかし、人糞で作った堆肥を利用して作物を作った場合、人間に感染する寄生虫の卵や細菌等が作物に付着して台所に持ち込まれる可能性があります。
かなり昔(昭和の初期?)、寄生虫の感染原因として人糞堆肥が問題視されたことがあると聞いています。
お礼
打てば響くといいますか、素晴らしい回答で感謝感慨にたえません。 寄生虫や病原菌・ウィルスのことは想定外でしたが、これも大事なことで、まことにありがたいことです。 どうもありがとうございました。 さっそくやってみます。