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触媒と化学平衡
高校化学からの質問です。 「触媒は平衡の移動とは無関係」と参考書にあったのですが、なぜなのでしょうか?仮に平衡状態にある変化の中に触媒を加えたら、正反応が逆反応よりも加速されるはずだと思うので、正反応側に平衡が移動すると思います。 宜しくお願いします。
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正反応とか逆反応というのは、スタンスというか観点の問題であり、定義云々の問題ではないと思います。 で、本論ですが、これまでの回答にもありますように、触媒の作用は反応の活性化エネルギーを下げるということです。そうなると、正反応のみならず逆反応の活性化エネルギーも小さくなります。つまり、触媒無しでは峠を越えて山の向こうに行っていたのが、峠を切り崩した近道が出来たようなもので、しかも、その道は一方通行ではありません。そして、そこを通れば素早く行き来できるようになるというのが触媒の作用です。 なので、平衡状態での物質比は変化しません。ただし、その反応系に1成分を追加した場合に、触媒存在下では、正反応、逆反応ともに速くなり、平衡に達するまでの時間が短くなるということです。
その他の回答 (3)
平衡には正反応と逆反応と言う定義は存在しません。 両方向とも等価です。
お礼
回答ありがとうございました。
- Tacosan
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通常の触媒は, 正反応と逆反応の両方を同時に加速するんじゃなかったかな.
お礼
回答ありがとうございます。 大変参考になりました。
- jamf0421
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平衡定数は原系と生成系のエネルギーの差(正確には温度と圧力を一定ならギブスの自由エネルギーの差)で決まります。一方平衡に至る速度は自明ではありません。エネルギー的には有利でも速やかに平衡に向かって反応が進行しない系があります。これは生成系にいたる経路で超えて行くエネルギーの山(峠)が高いときです。 触媒の機能は、反応に介在して、低い峠の反応ルートを作ってくれることです。これで平衡から離れていた系が平衡状態に早く近づけます。
お礼
回答ありがとうございます。 >触媒の機能は、反応に介在して、低い峠の反応ルートを作ってくれることです。これで平衡から離れていた系が平衡状態に早く近づけます 大変参考になりました。
お礼
回答ありがとうございます。 >その道は一方通行ではありません >正反応、逆反応ともに速くなり、平衡に達するまでの時間が短くなるということです 大変わかりやすく、参考になりました。ありがとうございます。