- 締切済み
T型フォードについての疑問
「T型フォード」って合理化したから全部同じ型で色も同じ黒。いっぱい止まっていたら、どうやって自分のを区別したんだろ? 個別のキーロックはついていたんだろうか?
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
みんなの回答
- GAZ-RSS
- ベストアンサー率50% (2/4)
前半についてですが、写真を見て頂くのが一番早いかと。 年式ごとに整理された画像ならこちらからPhoto Galleryをクリック http://www.mtfca.com/ 下のURLはWikimediaCommonsで"Model T"と検索したもの http://commons.wikimedia.org/wiki/Special:Search?search=%22Model+T%22 お分かりかと思いますが、実はボディタイプが何種類もあります(Wikipedia英語版では10種類)。 12年から26年まで1色に統一しただけのことです。とはいえ1500万台売れた車なので見分けがつかなくなりそうです。 がしかし、WikipediaのT型フォードの項の「外観」の節にあるとおり、19年の間に徐々に外観が変化しています。 他にも気づいただけでホイールのスポークの色が黒/茶たまに赤や白、ドアの下のフェンダーというかステップに 鞄や金属製の筒のようなものが置いてあったり、スペアタイヤが張り付いていたりと今日より外観の自由度が高いです。 今ではありえない白いタイヤの個体もあります。なおミラーは20年代途中までほとんど装着していなかったと予想します。 当てずっぽうですがこれらの組み合わせから区別不能になることはあまりなかったと思います。 ただ、ギャングが並べて停める場合や組み合わせが一致してしまった場合は区別不能なのかなと唸りながら当時の写真を見たら ナンバープレートがついてるじゃないですか!20世紀初めの時点ですでに使われていたのですね。 あと値段が高かったかどうかについては私は安かったと思います。Wikipedia等で得た情報から推測すると10年代中頃までは 平均的賃金1年分くらいかと思われますが、10年代後半は第1次大戦特需物価上昇が激しく、かつT型は値下げをどんどん行う という事実により25年頃には今の100万円くらいに下がったと思います。私の感覚的推測では。 また。Wikipedia英語版Henry Fordの項の "Ford astonished the world in 1914 by offering a $5 per day wage, which more than doubled the rate of most of his workers. (Using the Consumer Price Index, this was equivalent to $106 per day in 2008 dollars.)" という文の貨幣価値換算がもし正確なら、日給5ドルの労働者は現在年に23000ドルほど稼ぐ計算になり15年のT型の価格490ドルは 給料5ヶ月分。ということでこのときすでに軽自動車感覚で買うことが出来た計算になります。 その10年後インフレの中290ドルまで下がったので「2005年時点における3,300ドル相当」もありえます。 このことはにわかには信じがたいです。2005年もっとも廉価な軽自動車スズキ・ツイン49万円を円ドルレートに直接合わせると、 05年は101円~121円でしたので4949ドル~5929ドルになります。固定観念的には安すぎる価格です。 ただピーク時には年産100万台を超えていたのでそのくらい安かったのでしょうか? あまり走っていなかったかどうかはオーナーの分布の偏りなどいろいろ考慮しないと分かりません。 販売台数自体はあったのでデトロイトやNYに集中して走っていたということがあれば同じ形のT型が隣り合わせ というのもたまにはあったのではないかと。 長文になりすみません。キーについてはなかなか知っている人がいないと思うので、詳しい文献をあたるか、 「クラシックカーミュージアム函館」に問い合わせるかするのが良さそうです。 このサイトでは所蔵車の写真が公開されていて、複数のT型を所蔵している模様。 http://strangelove.cocolog-nifty.com/photos/ccmh/1750_queens_carriage.html ここの人は知っている可能性が結構あります。 それにしても愛くるしい車ですね。初めて馬車型クラシックカーが好きになりました。また実物を見たいものです。
- ad110
- ベストアンサー率15% (30/198)
ご質問の前半部分だけ私なりに推理してみました。 wikipediaでT型フォードを検索しました。 一部抜粋すると >1925年にはついに290ドルという法外なまでの廉価に下がった(インフレーションを考慮して換算すると2005年時点における3,300ドル相当)。発売時の3分の1である。 現在の日本での価格に換算するとT型フォードは300万から1000万円あたりと推測されます。 現在、日本で最も売れているのはワゴンRやムーブ、カローラ、フィットなど100万円強の車で300万円以上の車はあまり売れていません。 この価格帯で一番売れているのはクラウンですが、これ以外では大して売れていません。 と考えるとT型フォードは今の感覚で言うとそれほど売れていないのではないかと推測しました。 安い価格で売られたといわれますが、あくまでそれまでの車に対してであって、今のように学生ももてるような価格ではないはすです。 というわけで、意外と台数が少なく、別に自分の車を探すことは無かったと推測しました。 あくまで推測ですので「自信なし、参考意見」とさせていただきます。
お礼
ありがとうございます。 まったく興味本位の質問にご回答いただきました。 昔のギャング映画で、抗争の際に一斉に走り出すクルマの群という場面があるじゃないですか。どうやって見分けて乗り込むんだろうかな、と考えていました。でも、そりゃそうですよね、安いったって、誰でも買えるはずは無かったです。ヨーロッパ車は、割と最近まで、ドアとトランクとイグニッションが全部別のキーというのが多かったですし、クレーン車やフォークリフトには最近まで簡単な共通鍵しかついていなかったので、このころのクルマのキーも全車共通だったり、とか想像していました。ありがとうございました。
お礼
うわぁ!! すごいご回答をありがとうございます。このままで卒論が書けそうな資料ですね。大量生産するとそんなに安くなったのですね。クルマの持つステイタス性が薄れている昨今、個性を無視してただの道具ととらえれば、タタモータースの廉価車のようで、現代にもとても示唆に富む研究になるとも思えました。ありがとうございました。