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原子爆弾について
原子力発電の資料を見て、原子爆弾について少々気になる点があったので、質問させてもらいます。 広島に投下されたリトルボーイはウラン235が用いられていたそうですが、ウラン235の放射能の半減期は7億年と同資料にはありました。現在の広島を見ても、これといって放射能の影響がないように見えます。これはどういったことでしょうか? 原子爆弾に関して、無知なのでもしかしたら、分かる方にとっては下らない質問かもしれませんが、明瞭な回答をお待ちしております。
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半減期 → 外部からの影響がない状態で、自然に崩壊して別の核種になっていくこと。 原子爆弾 → 上記のように、ある意味ゆっくりと崩壊(=エネルギーの放出)がなされるので、濃度を上げて爆発させるモノ。この構造は 一つの核分裂で中性子が複数放出されて、その中性子が他のウランの崩壊を促すというモノ。なので、発生した中性子が他のウランにぶつかるような密度と量が必要。 広島型の場合、ウランを二つに分けておいて、他の爆発でご一緒にさせようというモノ。 原子力発電 制御棒が中性子を食べちゃいます。この制御棒によって、他のウランにぶつかる中性子の量を加減しようというもの。
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- HANANOKEIJ
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はずかしながら、この疑問に答えられませんでした。何もしらないことは、おそろしいことです。 今から、勉強します。 http://www10.plala.or.jp/antiatom/jp/Rcrd/Basics/jsawa-01.html
- sfx1208
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現在の核兵器は、昔の核兵器と違い『熱核兵器』と言われる水爆になります。 核兵器の芯は、プルトニウムを使用しており、地表での爆発ではなく上空爆発をさせるのが主流です。 平均した破壊力は、弾頭一基につき1メガトンと言う破壊力で、広島型の80倍の破壊力と言われており、爆発の衝撃波と熱線で爆心地(グランドゼロ)を中心に、半径数十キロの範囲が破壊されます。 余談ですが、水爆は地表より100マイル以上の上空で、高高度爆発させる事によって、真下では高電圧サージが発生して、通信機能や各種電子機器の回路が焼けてしまい、全くの使用不可能な状態になります。
- heinrich_t
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ウラン235の放射能の半減期は7億年というのは、自然の状態で壊変した場合です。 ウランのような放射性元素は、何も手を加えてやらなくても、例えば鉱脈中でも放射線を出しながら少しずつ他の元素に変わっていきます。 この場合に元の量のウランの半分になるのに7億年かかるわけです。 一方、原子爆弾では自然のウランを濃縮した、いわゆる濃縮ウランの核分裂反応を利用しますが、これはいきなりウランを真っ二つにするような激烈な反応で、巨大なエネルギーを生み出す反面、比較的短時間に終了します。 ちなみに原発では同じく核分裂を利用しますがコントロールのために制御棒を用いているわけです。 核の壊変と核分裂は、よく混同されますが全然別の反応だと言うことがおわかりいただけたでしょうか? あと、核分裂は短時間に終了すると書きましたが、それでも少なくとも数年は人に影響があるほどの放射能は残ったはずで、今でも精密機器で分析すれば土壌中などに放射能の痕跡が見られると思います。
- sfx1208
- ベストアンサー率32% (265/809)
そう考えて頂いて、差し支えないでしょう。 土壌、急速分解、拡散と偶然が重なった為に残留放射能が少なくなっています。 正直、パイロットやCAの方が放射線被曝を受けているでしょうね。
お礼
だとしたら、核についての研究が進んでいる現代で、アルカリ成分の少ない土壌に核が落とされたと考えると、背筋が寒くなります。
- aburakuni
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ウラン235が核分裂で別の原子になり、その原子の半減期は短い物が多いので、短い間に放出される事でその分だけ放射能は強くなります。 7億年で半減するウラン235の放射線は微量なので、ウラン鉱山の余程の真ん中に居なければ被爆被害はありませんが、原爆で撒き散らされた核分裂物質は少量でも大きな被爆被害をもたらし、その分早く放射線が減少して行った筈です。
補足
参考URLを読ませて頂きました。このトピックを理解する上で非常に参考になりました。 少量で大きな被爆被害、その分早く放射能が減少ですか。皮肉ですね、後生に生きる私たちにとっては助かりますが、当時の被爆被害はその分甚大だったとは。
- ssykpu
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広島・長崎の被曝被害は未だに完全に算出されているわけではありません。 が、少なくとも環境放射能レベルは天然放射線のものと区別できないほどに減少しています。 これは決して放射性物質がなくなってしまったわけではなく、環境中に拡散してしまったためです。 この意味ではすでに世界中に影響を及ぼしているといえるかもしれません。
お礼
そうですよね、60年程度の年月が過ぎたところで放射性物質自体がなくなりはしませんよね。 広島、長崎の被爆被害が未だに完全に算出されていないというのも驚きました。
- sfx1208
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広島に投下された原爆は、ウラン型の核兵器になります。 長崎のは、プルトニウムを使った核兵器です。 広島型は、ウラン235を使用していますが、このウランは急速分解がある事を当時は知られていませんでした。 その理由は、ウラン235自体が、核分裂を発生させた後で起きる高熱に対する安定性が無いからです。 核分裂が一旦発生すると、高速中性子が、ウラン本体の崩壊を促して、更に核分裂を発生させるのが核分裂です。 広島型は、地表近くでの核爆発でしたので、核爆発の際に放射能を撒き散らし、放射能が地表より巻き上げられた粉塵に付いて、更に雨によって地表に落ちた為に二次被爆が発生しました。 日本の土壌には、アルカリ成分が豊富で、放射能に対してはアルカリ成分が洗い流しの効果が高いのは、現在のアメリカ軍での対放射能洗浄に使われている事で知られています。
お礼
返答ありがとうございます。 ・ウラン235に急速分解があることが知られていなかった。 ・原爆が投下されたのが、アルカリ成分が豊富な土壌を持つ日本だった。 これらの要因により、拡散した放射能が軽減された。ということでいいんでしょうか?
お礼
なるほど、半減期というものを、というより、お察しの通り核の壊変と核分裂を混同していたようです。大変参考になりました。