#4です。
ご丁寧なお礼をありがとうございました。
やはり「変動金利型」でのシミュレートでしたか。
しかも、0.90%ということは、現在の住宅ローン金利情勢から考えますと、1.50%以上の金利優遇を受けての金利ですね。
この1.50%以上の金利優遇は、どのような条件で適用されるか把握していらっしゃいますか?
ご質問者さまのお宅は、その条件全てを受諾できますか?(シミュレートはいくらでも試算できますが、銀行が出す条件を受諾できなければ、実際には金利の優遇は受けられませんから。)
また、この「金利優遇幅」は、どのように返済条件を変更しても、完済まで適用されるものですか?
このあたりを確認してみてください。
「変動金利型」というのは、半年に1度金利の見直しが行われます。
契約内容によっては、「初回返済から最初の金利見直し時までしか優遇金利が適用されない」ということもあるんですよ(初回返済月と銀行の金利見直し月によっては、優遇金利は1か月しか適用されない…なんてことも起こりえます)。
仮に、2,750万円を35年返済で、元利均等返済、ボーナス返済なし、適用金利0.90%で借りたとすると、毎月の返済額は76,354円となります。
> マンションの管理費など全てあわせて15000円弱
ならば、確かに毎月の返済額&支払額全て込みで約9万円になりますね。
ですが、もし、「初回返済から最初の金利見直し時までしか優遇金利が適用されない」という契約になっていて、6回返済したあと、7回目から「優遇なし。店頭表示金利適用」となりますと、毎月の返済額は、一気に97,633円に跳ね上がります。
管理費等と合わせて11万円を超えてくるのではないでしょうか?
これでも、毎月の返済は何とかなりそうですか?
このような情勢下において、昨年(平成20年)には「40万円×年2回」もらえたボーナスも、今年(以降)はどうなるか分かりませんよね?
さらに、ご質問者さまが懸念されている「消費税率の上昇」ですが、これは麻生総理は「景気が回復したら3年後に」と明言しています。
景気が回復しなければ消費税率は上がらない可能性もあるんです(これを「何が何でも3年後に消費税を上げる」と勘違いして、やたら反対している人も多いんですよね)。
ですから、消費税が上がる時には、おそらく(それより前に)マーケットの「金利」が上がっているハズなんです。
前述のパターンに、3年後、36回返済が済んだ37回目から少し前までの「変動金利型」の店頭表示金利2.875%を適用させてシミュレートしてみますと、毎月の返済額は103,156円になります。
低金利の情勢下において、「変動金利型」や「固定金利期間の短いもの」を選択しますと、「固定金利期間が長いもの」に比べて適用される金利が低いので、確かに『当面の』毎回の返済額は少なくて済みます。
ですが、「変動金利型」や「固定金利期間の短いもの」では、完済までに「何度も金利の見直しがある」訳です。
「金利の見直し」によって、金利が上昇する可能性があるため「金利上昇リスク」を負う可能性が否定できないんですよ。
そして、今の金利が「底に近い」ということは、ご存知ですよね。
ですから、「これ以上下がる余地はあまりない」けれど、「上は天井知らず」ということなんです。
仮に「借入希望額:2,750万円 適用金利:年3.00%(全期間固定) 返済期間:30年 元利均等返済 ボーナス返済なし」として、将来の金利上昇に伴う返済額の上昇を考慮しなくてもいい、現在の一般的な定年年齢である60歳での完済を意図したシミュレートをしてみます。
そうしますと、毎月の返済額は115,941円になります。
> 年収は、470万円
とのことで、他にお借り入れはないようですので、年間返済額を年収で割って「返済負担率」を算出してみます。
(115,941円×12か月)÷4,700,000円=29.6%
この「返済負担率」ならば、住宅ローンの返済能力の審査はクリアできるレベルです。
ですが、「返済負担率」を算出する時の年収は「税込み年収」ですので、「返済負担率」が30%近いというのは、実際の返済においては、相当厳しいものになります。
これまでも
> 毎月の家計も、外食もせず服や装飾品などほとんど買わず、ほんとうに節約してギリギリの生活でこの支出
とのことですから、さらにそれ以上の切り詰めというのは、厳しいですよね。
「家」を持ったはいいけれど、その「家」が負担になってしまうのではないでしょうか。
> お家を買われているご家庭はすごいなぁ・・・と心から尊敬します!
いいえ、現実はそんなに甘くはありませんよ。
現実のお話を申し上げれば、せっかく持った「家」だが、実は無理をして住宅ローンを多く借りてのことだったので、その「返済」が負担となり、経済的な余裕を奪ってしまった。
経済的な余裕のなさが精神面の余裕を奪い、「家」という器はあっても「家庭」が崩壊してしまった…という事例は少なくないんです。
はっきりと申し上げれば、年収470万円の現在、2,750万円もの住宅ローンを借りるのは無謀だと思います。
できればご再考をお勧めしたいです。
お礼
再度ご回答ありがとうございます。 とても丁寧なご説明で、よく理解できました。 やはり金利に関しては、当面のこどだけでなく、上昇した場合のリスクもじゅうぶん考えておかねばならないということがよくわかりました。 月11万円以上の返済になった場合、おっしゃるとおり、我が家の家計はかなりきびしくなります。想像しただけでおそろしいです。 ご回答を読んでいてまた絶望感でいっぱいになってしまったのですが、果たしてこの先わたしたちはマンションを購入することができるのでしょうか? 主人の年収もこれから先それほど上がることはなく、しばらくはこのままだと思いますし、子供が小さいのでわたしが働きに出られるのはあと3年後ぐらいになると思います。 このまま賃貸で毎月家賃を払い続け、細々と貯金をし続けていたら、いつかはマンションを買うことができるのでしょうか? 宝くじが当たったりしないかぎりは、一生買えないのでは?と思い始めました。