管理栄養士です。脂肪肝の患者さんに対する食生活指導ですが、
1.エネルギー制限(体重減少を目的とする。炭水化物と脂質の摂取量を押さえる)
2.良質タンパク質の確保
3.脂肪の過剰摂取を避ける
4.アルコール飲料・砂糖・菓子類の禁止
が大原則です。
脂肪肝は脂質の取りすぎだけが原因でなく、全体的なカロリーオーバーと運動不足、加齢が考えられます。肥満があれば体重を落とすことで脂肪肝はかなり改善されます。ご主人の体格(身長・体重)と日々の消費エネルギー量により指導の内容は変わりますので詳しくは病院の栄養科で栄養相談を受けられるのが最善ですが、簡単に書きますと
◯ご飯・パン・麺類・芋類を食べ過ぎない。炭水化物と脂質の過剰摂取につながる丼もの・めん料理は控えて。サラリーマンの昼食はどうしても糖質・脂質の過剰摂取につながりやすいので、魚と野菜中心の定食を選ぶか、手作りのお弁当にできればなお良い。ご飯の食べ好きにつながる濃い味のおかずも控えましょう。
◯脂肪の少ない良質なタンパク源を取りましょう。魚・豆腐製品・鶏肉・卵(1日1個を目安に)を中心に。脂の少ない赤身の部位であれば牛肉・豚肉も良いです。調理法はできるだけ脂を使わずに、油分が落ちるような調理法(焼く・茹でる)で。
◯脂質の吸収を抑制する食物繊維を十分に取りましょう。野菜・豆類・こんにゃく・海藻類など。
◯酒類・菓子・ジュースは可能なら全面禁止。果物も糖質の多いもの(バナナなど)は食べすぎない。砂糖はコーヒー・紅茶に入れるのをやめるか減らす。料理に使う砂糖も少しずつ減らしましょう。
◯運動量を増やして体重を減らす。激しい運動でなく、ウォーキングなど長時間持続できる有酸素運動を。
◯朝食を抜かない。また寝る直前に夕食を食べない。
脂肪肝の食事療法は市販の書籍もあります。糖尿病の食事療法の本も脂肪肝の場合とかなり共通項かありますので参考に出来ると思います。
多忙な方にはなかなか厳しい条件になるかもしれません。上記を一度にやろうとすると続きませんので、出来ることからひとつずつ実行してみてください。
お礼
とても参考になりました。芋類も控えた方がいいんですね。 本人も「今回は本気だ!!」と言ってますので、少しずつ食生活が 改善できるよう私も頑張ります。 ありがとうございました。