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浅田選手 フリーの得点

四大陸選手権を見ました。浅田選手は大好きな選手の一人です。仮面舞踏会をとても楽しみにしていました。でもテレビでの浅田選手は故障のため、フリーの構成をずいぶんレベルダウンして臨んだように見えました。 それなのに、全日本の技術点54.67<四大陸の技術点58.58ってどういうことなのかな、と。全日本選手権では、トリプルアクセル2回をはじめ、様々な難しい技に挑戦して、男子並みといわれるプログラム構成だったように思います。全日本はもっと点数が出るべきだったと思うのです。少なくとも今回の四大陸よりはよい点数でないとおかしいと思うのは私だけでしょうか? 採点法、といわれますが、明らかにレベルを下げて臨んだ方が得点が出るなんて、そんなことがあるのでしょうか?懸命に稽古を重ねている選手の皆さんは、それをどう思って受け止めているのでしょう。 とりあえず、どうして今季、今回のような得点になってしまったのか、 浅田選手が本来の持っている高い技術を一番発揮できるとしたらどんなプログラム構成にすべきなのか、 分かる範囲で結構ですので、教えていただけないでしょうか?

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  • monaruka
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回答No.4

これは、全く、今シーズンから、異常に厳しくなったジャンプの回転不足判定と、それによるダウングレードとGOE減点の所為です。 全日本選手権のフリー・スケーティングで、浅田選手は、トリプル・アクセルを2回とトリプル・フリップ+トリプル・ループのコンビネーションを入れるなど、非常に意欲的なプログラム構成で演技しました。しかし、多くのジャンプで回転不足の判定があり、そのためのダウングレード等の減点により、何と技術点が予定より、16.00点も低い点数になったのです。 回転不足の判定が無ければ、全日本選手権の技術点は、確実に74.58点になっていました。 一方、4大陸選手権ではジャンプのレベルを落として安全策を取りましが、全く回転不足の判定がありませんでした。 全日本の技術点での減点の内容を説明すると、 1番目のエレメントの3A+2Tで、3Aが回転不足と判定され、ダウングレードのため、(基礎点9.50点の予定が4.80点に)と4.70点減り、さらにGOE(達成度)で0.80点減点されました。 2番目のエレメントの3Aが回転不足と判定され、ダウングレードのため、(基礎点8.20点の予定が3.50点に)と4.70点減り、更にGOEで0.80点減点されました。 7番目のエレメントの3F+3Loの3Loが回転不足と判定され、ダウングレードのため、(基礎点11.55点の予定が7.70点に)と3.8点減り、さらにGOEで1.20点減点されました。 (これらのジャンで回転不足と判定され、ダウングレードされたために、4.70+0.80+4.70+0.80+3.80+1.20=16.00と総合得点が予定より16.00点も低くなってしまったのです。) つまり、全日本選手権で総てのジャンプが回転不足と判定されなければ、フリースケ-ティングの技術点は確実に、58.58+16.00=74.58点になっていたと思われます。 今回の2つの競技会を比較してみるとき、ジャンプの回転不足の採点法については、ご指摘のように、努力し、苦労した挑戦が、安全策を取った無難な演技と大差ないどころか、むしろ逆に低い点数となってしまい、まことに選手の向上意欲をそぐような悪法だと思います。本当に1日でも早く改訂して欲しいものです。 しかし、浅田選手の実績から見る限り、現状のままでも、充分対応出来ているように思われます。好不調の波はあるとしても、取り立ててプログラム構成を変更する必要は無いように思います。 それよりも、今回の4大陸で、日本の選手が、リンクの幅が国際標準より、4メートルも狭かったので、公式練習では壁にぶつかりそうになったり、浅田選手も含めて、日本の選手が現地に行ってこのことを始めて知って大慌てし、浅田選手の不調の一因であるかの様に報じられましたが、このような重大な現地の情報を事前に知って、対策を立てておく方がより重要だと思います。(このリンクは40年も前から使われていたそうです。) 参考: 全日本選手権でのフリー・スケーティングの成績:2番目が浅田選手。 http://www.skatingjapan.jp/National/2008-2009/fs/national/J/data0205.pdf 参考:4大陸選手権でのフリー・スケーティングの成績:1番目が浅田選手。 http://www.isuresults.com/results/fc2009/FC09_Ladies_FS_Scores.pdf

duechat
質問者

お礼

データまで添付していただき、ありがとうございました。 また、その点数の読み方をかみ砕いて解説していただいたこと、本当に感謝しています。 DGですが、ほんのわずかな回転不足で、基礎点が半減、ひどいときは元の点数の4割程度しかとれない上にさらに減点ですか。それは酷い。 前の方にも書いたのですが、全日本での浅田選手の3Aは昔なら不問にされた、むしろ成功として称えられたジャンプだったように思います。回転不足でDG、そこまではルールとして仕方ないにしても、DGというからには減点であるべきで、元の基礎点の影も形もないようになったら、それはもはやDGではないように感じます。そしてさらにGOEで点数を引かれたら、ほとんど点なんて残っていないじゃないですか。 この点数の付け方では、もしかしたらジャンプを完全に失敗した時より、綺麗に飛んだジャンプが回転不足になった時の方が点数低いなんてことが起こりませんか? そこまで来たら、ダメですよね。 monarukaさんが冒頭に書かれた 「今シーズンから、異常に」という二つの言葉が、私にはとても重みを持って感じられました。 つまり協会側は、基本的には「オリンピックもこの方向で行くぞ」、という姿勢なのですね? さて、浅田選手は昨年の夏にたしかお姉さんの舞ちゃん&松岡修造さんとテレビの企画でこのリンクに行って一度滑っていましたので、リンクの幅についてはご存じだったと思います。今回は目標を世界選手権、ひいてはオリンピックに絞って四大陸のための不必要な練習をしなかったのかなと思いました。でも、見ていていつぶつかるかと冷や冷やしましたよね。 詳細なご回答に、疑問が解けました。(新たな疑問も沸いてきましたが(^_^;))本当に、ありがとうございました。

その他の回答 (5)

  • monaruka
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回答No.6

補足 回答番号No.4で、コンビネーションの第二ジャンプのトリプル・ループで回転不足を取られることに関しては、対応できているとは決して言えませんが、フリップ・ジャンプの踏み切りEdgeの問題や、トリプル・アクセルの成功率など、浅田選手は着実に、毎年、課題を克服してきました。 一方、全日本選手権では、最近好調だったトリプル・アクセルでも2回跳んだ2回ともに回転不足と判定されるなど、不振がより強調された面もあります。又、今回の4大陸選手権では、浅田選手本人が認めているように絶不調の状態だったようです。いずれにしろ、より、完全な状態での成績を見てからでないとどのような結論も出せないように思います。 もう一つ、常に新しいことに挑戦し、難しいことでも決して逃げない浅田選手の性格から見て、コンビネーションの第二ジャンプのトリプル・ループが難しいからと言って、無難なトリプル・トゥループに変更するような安全策に納得できるかどうかが一番の問題だと思います。 フィギュア・スケートは非常にメンタルなスポーツなので、理屈は兎に角、本人が本当に納得していないと、中々結果に結びつかないのがフィギュア・スケートの難しいところだと思います。  一方、今シーズンのGPシリーズの中国大会のショート・プログラムで、安藤選手のトリプル・ルッツ+トリプ・ループが回転不足の判定を受けること無く、見事、基礎点11.00点、GOE加点0.80点を叩きだした実績は、将来に一つの希望を持たせてくれるかも知れません。

duechat
質問者

お礼

補足ありがとうございます。 分かります。 自分が自分を誇りに思えないプログラムを、得点稼ぎのために演じる・・。 そう思った時点で、もうその先はないですよね。 来季タラソワコーチや浅田選手、そしてその他の選手たちも、どのような哲学でもってこの難局を乗り越えてくるのか、とても興味があります。きっと精神的に一回りも二回りも、大きくなってあらわれることでしょう。 にわかファンですが心から熱い声援を選手たちに送りたいと思います。 いろいろ教えて下さって、本当にありがとうございました。

noname#96559
noname#96559
回答No.5

お礼ありがとうございました。#1です。 ついでに。 #2さんの >日本の女子選手が強すぎて、表彰台を独占してしまうのを阻止 の噂は根強いですよねぇ。 で、この余波で、男子もはぁ?と言うことがおきてます。 同じ4大陸の男子シングル、フリーでの3A,3+3以上の大技のジャンプを拾ってみると、 4位 小塚君 4T 3A+3T 3A< 3位 織田君 4T< 3A+3T 3A 3F+3T 2位 ライザチェク 4T 3A< 3A+3T で、優勝した&フリーでも1位だった、Pチャンは、 3A 3F+3T という、女の子仕様なのですよ!! 勿論、加点のてんこ盛り、小塚君なんか可哀想なくらいすずめの涙。 4回転もしなくて、3A一回で高得点がいただけるのですよ、今のルールは。もう、脱力しますよ。 女子も、真央さんぶっちぎりという訳行かなくなって、混沌としてますが、男子なんか、誰が勝つかさっぱり見当がつかない世界です。 こんなフィギュアに誰がした!!です。 ご質問からは外れてますが、ご容赦を。

duechat
質問者

お礼

これは・・・真面目な選手ほど、やってられないですね。 今季有能な外国の選手がこぞって引退したのはこのせい?なんてうがった見方をしてしまいそうなくらいひどい。 「どういう思惑で、今季の採点法はこんなとんでもない事になっているのか」と本当に疑問に思います。この状況を目の当たりにして、日本スケート連盟は、黙って指をくわえて見ているしかないのでしょうか?何か連盟として、自国の、ひいては世界中の選手を守るために声を上げたりはしないのでしょうか。 私なら協会会長および審判団の皆さまを、小一時間問い詰めたい(^^) ・・・これはいくらなんでも、という世論が高まって、来季は少しでも選手の皆さんが守られるルールに近づくといいですね。

回答No.3

#2です。一部間違い箇所訂正です。 >3A+2T、3A、3F+3Loを全てダウングレードとされ、 >3Aの失敗+3Aの失敗+2Loの失敗と判定された訳です。 >それで合計13.2点です。 【訂正】 「3Aの失敗+3Aの失敗+2Loの失敗と判定」を →「2Aの失敗+2Aの失敗+2Loの失敗と判定」に訂正 これでは得点がもらえる訳がありませんね^^;

duechat
質問者

お礼

え? 3Aが回転不足で2Aの失敗? 浅田選手のは、失敗と言うよりもわずかな回転の不足だけだったですよね? くどいようですが、全日本、私たちには3Aが完全に成功したように見えた。数年前なら、きっと認定されていたレベルの回転だったのではないでしょうか。解説の方、実況の方も、大丈夫ですね。ここではひとまず成功といっておきましょう、と言ってましたよ。 その、3回転のほんのわずかな、肉眼では判別が難しいレベルでの、不足が、3回転をDGするのではなく、2回転の失敗とみなされたって・・・そりゃダメじゃないですか・・・ 順番に読み進めさせていただいているのですが、分かれば分かるほど胸が痛くなってきました。 そりゃ浅間山も噴火するわ(冗談です。ごめんなさい) ご訂正ありがとうございました。

回答No.2

全日本FS主要ジャンプの得点 3A<+2T 4.00 3A< 2.70 3F+3Lo< 6.50 計 13.2点 ※ < はダウングレードです。 4大陸FS主要ジャンプの得点 1A 0.80 3A 8.80 3F+2Lo 8.10 計 17.7点 残念ながら3回転以上の高難度なジャンプを跳ぶ選手にとっては厳しいジャッジングシステムになってしまいました。高解析能力を持つスロー再生判定が昨季より本格的に導入され、ジャンプの回転不足、不正エッジが厳格に判定されるようになった為です。ジャンプの場合真央ちゃんや安藤さんのようなエッジ系のジャンプを得意とする選手は回転不足を取られ易いです。 で、冒頭の得点ですが、全日本では全て見た目は完璧に決まってアナウンサーの決まった~といった放送や、会場、TV視聴者も感動した演技と思いますが、 3A+2T、3A、3F+3Loを全てダウングレードとされ、 3Aの失敗+3Aの失敗+2Loの失敗と判定された訳です。 それで合計13.2点です。 ★4大陸は一度3Aが決まった以外はすっぽ抜けた1Aと3+2の成功です。これで見た目はさえない4大陸のほうが 【“4.5点”】高くなります。これが主な理由です。 ジャンプは2回転と3/4回ってはじめて3回転と認定されます。 従って2.8回転回れば認定されさらにGOEで加点まで付きます。 2.7回転だと1回転DGされ、さらにGOEでも二重に減点されます。 このルールが場合によっては “見た目綺麗で観客も感動したスローでほんのわずか回転不足取られた3A”より “回転が足りたけど転倒した2A”の方が点が高いなどといったばかげたことが起こってしまうのです。 女子では安藤、浅田選手が2回目に跳ぶ3Loは厳密には3回転回るのは困難な程難易度の高いジャンプです。男子ですら困難ですので今シーズンこの2人以外は男子も誰も跳びません。 今のルールが改正されない限り難易度の高い技に挑戦する選手より、簡単な技を綺麗に決めた選手のほうがより高い点がもらえる訳です。 日本の女子選手が強すぎて、表彰台を独占してしまうのを阻止するためのGOE大幅減点ルールではないかと疑ってしまいます。 これではフギュアが衰退してしまいます。難易度の高い技に挑戦する人がいなくなりなすからね。 今後はヨナ選手のようにセカンドは3Tに切り替えるべきでしょう。 3Aの成功率は高くなっているので3A+2T、3A、3F+3Tが FSプログラムの目指すところでいいのではないでしょうか。 また調子次第では3A+2Tを2A+3Tに落としてもいいと思います。

duechat
質問者

お礼

全日本の時、リアルタイムでテレビを見ていました。 あの時の浅田選手は、実際に肉眼で見て流れもあり「素晴らしい」と誰もが感動する演技だったと思います。あのプログラムはフィギュア女子にとって、歴史的な挑戦だった。少なくとも今回の四大陸なんかよりはずっと高度な内容だった。・・・それなのに今回の方が点数が出ている?! そこがどうしても分からなかったのですが、こういう仕組みだったのですね。 私は、素晴らしいものには素晴らしい点を、技術の高い演技には高い得点、という必然は、決して失われてはならないと思います。特に審判においては。 肉眼で分からないような小数点以下の回転不足を重箱の隅をつつくようにさらにビデオで再判定する必要があるのか。そこでDGされた後にまだGOEで減点する必要があるのか。分かれば分かるほど、分からない。 どうしてこんな採点をしているのでしょう? 健気に毎日練習を重ねている選手の方たち、かわいそうですね。 とても丁寧な解説、ありがとうございました。 何が起こったのか、具体的に知ることができて嬉しかったです。 お礼まで

noname#96559
noname#96559
回答No.1

本当にねぇ、今のフィギュアって得点がなんだかわかりにくいですよねぇ、アレッ?と思うことがしばしばです。 簡単に説明すると、その試合その試合で「審判が違うから」です。 大雑把に得点のされた方は、 TES 総要素点 技術点に相当 PCS 総構成点 表現点に相当 を合わせたものから減点があれば引きます。 で、要素点はジャンプの種類や回転数で点数が決ってます(基礎点)。このジャンプの正確さを見る、認定する「技術審判」がいます。この審判が厳しい人とゆるい人、若しくは辛いときと甘いときがあります。同じ人でも試合ごとに微妙に違います。 また、要素点は、「演技審判」が、細かい決まりはあるのですが、それを除けば、「各自が主観に基づいて加点、減点」をします。絶対的基準があるわけではないのです。同じ演技でも素晴らしいと思えば+3です。平凡だと思えば0です。劣っていると思えばマイナスです。 構成点も「演技審判」が各項目に点をつけるのですが、これには具体的な基準がありません、まさに審判の主観です。 ですから、見た目はよくても厳しくダウングレードされると思いがけなく点が下がります。ここで基礎点が動きます。 各エレメンツも加点減点で併せれば、10点くらい平気で動きます。 更に、スケーティングスキルが素晴らしいとか演技ジャッジが感じたら、構成点も大きく異なります。 変動要素がたくさんあるのです。で、主観で決る部分が多いのです。 その審判が試合ごとに変わるから、前の試合の点数と大きく違ってきたりするのです。 それと、今のジャッジの傾向として、 難しい技を取り入れてちょっとの失敗をすると、厳しく減点。 易しい技を、綺麗に演じると加点加点。 ということがあります。 真央さんや安藤さんが苦労しているのがそういう点で、ヨナ選手が成績がいいのは加点加点を狙っているからです。 今回、ヨナ選手はSPのリードで余裕があったのでFPは少し難しい業を入れて、、、ダウングレード、減点のコースでした。FP3位になってしまいました。それで技をやさしいものに落とした真央さんは加点加点で救われました。 >浅田選手が本来の持っている高い技術を一番発揮できるとしたらどんなプログラム構成にすべきなのか これが難しいのですよ。「高い技術」があるから、ちょっとの失敗でもダウングレード、減点の嵐になってしまいますから、易しい技を綺麗に決めた人に負けてしまいます。 実は、これで一番苦しんでいるのは安藤さんです。4Sを飛ぶと確実に減点されて負けます、今のルールでは。安藤さんは4Sと3-3が捨てきれないから苦しいのです。 今年のヨーロッパ選手権で優勝したレピスト選手は、ルッツもフリップも共に3回転できません。出来ないからやらない。やらないから減点されない。で、優勝できました(笑)。

duechat
質問者

お礼

審判制度がそんなアバウトなものだったとは・・・(絶句) 「~と思えば」でマイナス点~+3ほどの開きがある件には驚かされました。 お話を聞けば聞くほど、現状の採点法に疑問を感じざるを得ません。 どうしてこんなことになってしまったのでしょう? 少なくとも荒川静香さんの頃は、こんなにもわけわからん感じではなかったですよね? 3回転できない選手が優勝するなんて・・・何だか脱力です とてもよく分かりました。ありがとうございました!

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