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ガラス張り建築の省エネ機能
こんにちは。 タイトル通り、ガラス張りのビルが増えている中で断熱性や防犯性には優れていると思うのですが、その他のメリットや効果に関して、どういったものがあるのでしょうか?? 採光しやすく昼間は電気がいらない!だから省エネ!?とかなのでしょうか。。。 教えてください。宜しくお願いいたします。
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- drmuraberg
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ガラス張りのビルの断熱性は極めて低く、環境の観点からは大きな 問題です。 コンクリート壁に比べ、ペアガラス(2重ガラス)でも熱伝導率は 約1.3倍高くなります。コンクリート壁は断熱性の内装材が有り、 欧州では更に外断熱し外装壁材を貼り付けています。 熱伝導率の差はこの倍以上になるでしょう。 冷暖房のエネルギー効率を考えると膨大な無駄になります。 <採光しやすく昼間は電気がいらない>確かにそうですが、冷暖房の エネルギー差から見れば、それ程大きなメリットにはなりません。 フィルムラミネートや表面コーティング等でこの欠点を補っています が、本質的な解決にはなっていません。 布地の節約だけを考えてファッションデザインを考えないように (特殊な例は除く)、当面はビルの外観の点から建て続けられるで しょう。 環境問題が更に悪化し、ビルの総放熱量が規制されるようになると、 中で働く人は夏は温室で、冬は炬燵の中の猫を羨ましがりながら 働く事になります。 それとも、ガラスの内側に発泡性の断熱パネル材(当然不透明)を 立てるか貼り付けるかして過ごすでしょう。 防犯性に関しては、特に高いわけでも低いわけでも無いと思います。 ゴルゴ13がガラス越しに狙っていなければですが。
通常のガラスは、断熱性・防犯性に優れているとは思えません。 採光し易いというメリットはありますが、断熱性・防犯性共に、 態々ガラスにして効果が増すものではありません。 最近では断熱タイプのガラスや、防犯性の高いガラス等も見られますが、 コストが掛かるという大きな問題があります。 私の知る限りでは、フィルムを貼る事で上記問題を補っている所が 多いようです。 フィルムの種類にもよりますが、紫外線カットや断熱タイプもあり、 割れてしまった時の飛散防止効果もあります。 色付きタイプ(スモークやミラータイプ等)は、昼間の目隠し効果も 期待できます。 ≪夜は電気等で、内側の方が明るくなる為、ブラインド等を併用する 必要はありますが・・・。≫ 最近では厚手のフィルムで、防犯効果の高い物も出てきており、 ガラスでそれらの機能を備えた物を考えるより、コストもグッと 抑えられるメリットがあります。 ※機能を備えたガラスが低コストで入れられるなら、このような 手間は必要ないんですが・・・・・・難しいんでしょうね。
補足
ご回答ありがとうございました!詳細に教えていただきありがとうございます。機能性とコスト…なかなか両立できないものですね。。。 そんな中ガラス張りのビルがかなり林立しておりますが、断熱性が無いとなると環境面に関しては逆効果ということですね。 (今後はガラス張り建築は減っていくのかな。。。)