- ベストアンサー
現在の金融危機とバブル崩壊後では
日本では、現在の金融危機とバブル崩壊後ではどちらがダメージが大きいでしょうか? ぜひお教え下さいませ。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
ちなみに現在の金融危機も米国初のバブル崩壊です。「現在の米国発の金融危機と日本のバブル崩壊後」という事で回答を書きます。 まずバブル崩壊としてたちが悪いのは圧倒的に、今回の米国のバブル崩壊です。例えばその問題の一角のCDSなどは6,000兆円、7,000兆円の闇市場とも言われ、仮にその内のたった1%がこげ付いていたと仮定しただけでも60兆円以上が不良債権化している恐れがあるという事であり、 CDSなどの本当の話、本当の市場の論理で処理が行われれば世界の経済は破滅します。 現在の市場は市場だけでは全く機能できなくなっています。現在、市場が国家の資金投入無くして存続できない状態になっているという事です。 その他にも住宅バブル崩壊からの資産担保の下落問題、格付け問題、クレジットカード債務不履行増大、インチキ金融工学による証券化商品、などなどどの問題でもひとたび火の粉が上がれば、他の問題に飛び火するような事となっており、すべての問題は深刻です。 現在米国で行われているのは、いろんな事を政府ぐるみでどうごまかすのかという事です。例えば、三菱UFJのモルガン・スタンレーへの9,000億円の出資の決定も、実は米政府と日本政府の介入によって決定されていた事が先日報道に乗りました。リーマン破綻に関する債務清算に関わる事でも明らかな嘘の数字が数多く発表され、政府が裏でなにやらとごまかしを行っていると言われています。またそれら一連の事を市場も歓迎しているという状況です。 米国の問題は根本的には10年近くかそれ以上は回復出来ないでしょう。しかしごまかしが成功すれば、表面的には3~5年で改善基調を描けるかもしれません。 日本のバブル崩壊後の不況が長く続いた大きな要因は、自民党政権が緊縮財政路線と財政出動路線がたびたび交代で政策を行い、ちょっと景気が上向くと緊縮路線派が出てきて景気を冷やし、景気が冷えるとまた財政出動する羽目になるとう循環から長い不景気が続く事になりました。(もちろん途上国の台頭やアジア通貨危機などその他の要因もありますが)。 そんなこんなのすったもんだで日本の場合、土地価格の下落が止まるまで不良債権が増え続け、その為企業は借金返済を続け、これらの負の相乗効果が続いた事で不況がずっと続いてきました。 そしてこの日本のバブル崩壊後の緊縮財政による失敗を現在の米国民主党はよく理解しています。日本で行われたような合間合間に緊縮財政に入るという大失態を行わずに、財政出動により二の矢三の矢と政策を打ち続ける事ができれば、日本のような事にはならないでしょう。米国は日本の緊縮路線の失敗からの学習効果によって、上手く行けば表面的には3~5年ほどで回復基調が描ける可能性があります。しかし日本のように、マスコミのバラマキ批判などによって緊縮政策路線が推進され支持されるような事になると米国は日本と同じ道をたどる事になるかもしれません。今のところそんな空気はないようですが。 何にしても米国の問題はこれからの政策次第で大きく結果が変わってきますので、今後次第という事です。
その他の回答 (2)
当時と現在の経済の規模や状況を考慮した上で、企業の経常利益の悪化や雇用への影響などあらゆる被害を含めた意味での日本のダメージというのは現在の金融危機より日本のバブル崩壊の方が大きいと考えます。No.1の方が仰っているように、現在の金融危機の震源地がアメリカなのに対し、バブル崩壊の震源地が日本だったからです。 現在の金融危機というのはアメリカの低信用層であるサブプライムの住宅ローンに端を発しています。問題が世界中に波及する原因となったのはこれらのローンの債権を証券化して世界中に売り払ってしまっていたからです。ローンのデフォルト(債務不履行)によってこれらを担保にしていた証券の評価額は下落。高いレバレッジやペーパーカンパニーの問題、不十分な査定や数式に頼りきりだった運用など様々な問題によって被害は信じられないほど拡大し、下落が急激に起きていきました。結果、各国の銀行は信用収縮(お金を貸さなくなること)を起こし、企業の資金繰りが急速に悪化していきました。 一方で、バブルというのは不動産によって引き起こされたという点ではサブプライム問題と同じですが、投機が国内メインであったことが最大のポイントです。国内の資金の流動が過剰になり、所得が増え生活が潤う一方で、上は大企業から下は何の知識もない一般人までもが投資に手を出していました。結果、持分に対する投資の比率が全国で高まり、それがはじけた瞬間に一文無しという状況でした。 現在の金融危機は銀行の信用収縮や派遣社員のリストラ、海外依存型の産業が打撃を受けるだけに留まっていますが、バブル崩壊では正社員の首を切ってもまだ足りないぐらいに国内では資金が枯渇し、多くの企業が共倒れをしていきました。 簡潔に言うならば、バブルの方が国内での問題の浸透度がはるかに大きいのです。現在は世界全体で見れば世界恐慌以来の最悪の危機と言われていますが、日本国内に限って言えば、ダメージは世界的に見ても小さい方です。 バブル崩壊後の失業率の上昇や就職氷河期といった状況と今の国内の状況を比べれば、当時がどれだけ凄惨たるものだったかは想像もつくはずです。もちろん今の危機も異常なほどに悪いのは間違いありませんが。
- mituru_01
- ベストアンサー率41% (5/12)
私は、バブルのほうが大きいと思います。 バブルは日本が震源で、現在は、アメリカに巻き込まれたような感じなので・・・ 後、5年10年すれば、今のほうがひどいとなることもあるでしょうが、今の時点では、バブルだと思います。 あくまで自分の考え方ですので、