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~ている形にテンスはあるのでしょうか?
こんにちは。 日本語のル形とタ形にはテンスとアスペクトの両性質があることを本で読みました。 で、~テイル形と~テイタ形にもテンスとアスペクトがあるのでしょうか? アスペクトはあるのは分かったのですが、テンスがあると考えるのはダメなんでしょうか? その辺については特に書かれてなかったように思えたので、テンスは~テイルにはないと考えるべきなのか、ルがついてるからテンスがあると考えるべきなのかよく分からないのです。 一応私的解釈だと ずっと本を読んでいた。 この場合、過去をテンスとしては表していて、アスペクト的には継続と完了を表している。 こういう考え方はいけないのでしょうか? ご回答よろしくお願いします。
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- kzsIV
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直接の回答というわけではありません。 まず、英語を例に、説明します。 テンス(時制)というのは英語では「動詞」の属性です。時制には、その動詞だけで表す単純時制とその動詞原形か分詞と助動詞の時制によって構成する複合時制があります。 単純時制 現在 過去 複合時制 未来 助動詞現在 + 原形 現在進行形 助動詞現在 + 現在分詞 過去進行形 助動詞過去 + 現在分詞 未来進行形 助動詞現在 + 助動詞原形 + 現在分詞 現在完了 助動詞現在 + 過去分詞 過去完了 助動詞過去 + 過去分詞 未来完了 助動詞現在 + 助動詞原形 + 過去分詞 このようにテンスの違いに応じて動詞群の形が違います。日本人は英語を学習する時、テンスが何であるかを判断し、次に意味を考えます。特に完了時制の場合、完了・継続・結果・経験等のどの意味で使われているかを判断して、それにふさわしい日本語を当てはめて、初めて英語の文を理解します。 例えば I have read it once. 私はかつてそれを読ん「タ”コトガアル」 Spring has come! 春が来「タ」。 He has gone to bed. 彼はもう寝「テシマッタ」。 と逐語訳的に機械的に訳して、文意を理解できます。しかし同じ内容のことをふだん自然に発話すれば おれ一度そいつ読ん「だ」よ。(読む+タ) 春「だ」!(=デア「ル」) あいつもう寝「てる」よ。(=テイル) となってもおかしくありません。 英語(印欧語)の発話者に日本語を学習させる際に、日本人の英語学習のプロセスを逆方向にたどって す・「ル」 → 現在 し・「タ」 → 過去 し・「タコトガアル」 → 現在完了 し・「テシマッタ」 → 現在完了 し・「テイル」 → 現在進行形 日本語を英語に訳させて理解させようとする便法的な方法がとられることがあるようですが、その方法が全ての日本語文に適合するわけではありません。 英語ドイツ語フランス語等のテンスは動詞の活用形です。 「ル形」とか「タ形」とか言われているのは日本語の文法概念ではありません。恐らく、動詞の原形、助動詞「た」の原形のことを指しているのでしょうが、助動詞「た」やアスペクト(複合助動詞)は動詞の活用語尾ではありません。「~形」として捕らえられるものではなく、動詞とは別の単語であり、動詞からは独立した独自の意味を持っています。
- kwan1234
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テイルは現在を、テイタは過去を表します。 アスペクトはおわかりとのことですが、「ずっと本を読んでいた」は継続であって完了ではありません。テイル、テイタが完了を表す例があるとも思えません。