砂防ダムは満砂になれば当然、上端より土砂があふれ出します。その土砂は砂防ダムの基礎部をより深く浸食します。よって、最終的には崩壊に至ります。それを防止するために副ダムを砂防ダムの下に造ります。土砂をくい止めるための砂防ダムは、ほとんどが工事が目的であって、その為に使われる税金の一部は、与党政治家に環流する仕組みです。無用な公共工事の最たるものと言っていいでしょう。浚渫は、建設場所が山間の狭窄地が多いので、行うにはコストがかかりすぎるのです。下流に建設した大きなダムの寿命を延ばすために、砂防ダムは造られるのですが、ほんとうにその目的を達成しようとするならば、ダム流れ込みからダム下まで河川のバイパスを設け、増水時の濁りや土砂を、ダムに流れ込まないように工夫する方がずっと理にかなっているのです。
おっしゃるとおり、無用の長物になった砂防ダムで、日本の河川は埋め尽くされてしまいました。鮭や鱒たちは海との往来を阻まれ、産卵床を奪われて種存亡の危機に陥っています。さらに本来海まで到達すべき土砂が止められて、下流域の河床の低下と砂浜の消失が現実のものになっています。
先の方の回答では語り尽くせない、根の深い問題が内在しているのだと、ご理解ください。ただし雲仙普賢岳のような、火山活動で失われた植生を回復させるまで、土石流を防止する目的の場合は、例外だと思います。
補足
ありがとうございます。やはり効果はなくなるのでしょうか。 ところで >下流に建設した大きなダムの寿命を延ばすために、砂防ダムは造られるのですが この大きなダムは治水ダムのことをさしているのでしょうか?