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関係節の~テイル形を用いたときの同時性について【長文です】

こんにちは。 最近、日本語の文法が面白いなと感じたので、本を学校で借りて読みました。 普段時制とか勝手に自分が思っているものは、テンスとアスペクト等に分類されてるのだと初めて知りました。 それで、独立文と関係節のテンス・アスペクトにはそれぞれ結構特徴があるのもそれなりに分かりました。 そこで主節時過去の関係節における「~テイル/~テイタ」を用いたときの同時性について疑問があり気になるので、分かる方はどうか教えてください。 (1) a. 母は、ゲームをしテイル息子のコントローラーを取り上げた。 b. 母は、ゲームをしテイタ息子のコントローラーを取り上げた。 (1)において、関係節『ゲームをしている/た』と主節の『取り上げた』は同時に成立しているように感じます。 (2) a. 母は、ゲームをしテイル息子を台所へ呼んだ。 b. 母は、ゲームをしテイタ息子を台所へ呼んだ。 (2)においても、関係節『ゲームをしている/た』と主節の『呼んだ』は同時に成立しているように感じます。が、成立していないようにも感じます。 (2a)は関係節と主節が同時と取れるけれど、(2b)においては主節と関係節が同時に起こっていることも考えられるけれど、『ゲームをした後で呼んだ』のように関係節と主節が同時には感じられないことも考えられるのです。 別の例としては (3) a. 試験監督は、カンニングをしテイル学生の答案を取り上げた。 b. 試験監督は、カンニングをしテイタ学生の答案を取り上げた。 (3)においても、関係節『カンニングをしている/た』と主節の『取り上げた』は同時に成立しているように感じます。 (4) a. 試験監督は、カンニングをしテイル学生を監督室に呼んだ。 b. 試験監督は、カンニングをしテイタ学生を監督室に呼んだ。 (4)においても、関係節『カンニングをしている/た』と主節の『呼んだ』は同時に成立していないように感じます。 (4a)は関係節と主節が同時とも取れるけれど、関係節がカンニングをする行為を反復をしている学生と成立時間の概念を考えていないように感じます。 また、(4b)においては主節と関係節が同時に起こっていることも考えうるけれど、どちらかというと『カンニングをした後で呼んだ』のように関係節と主節が同時には感じられないのです。 (1)(2)と(3)(4)のそれぞれの関係節と主節の外形は同じなのに、 時間的解釈が変わるのがものすごく不思議でしょうがないのです。 ちょっと友達と軽く不思議だねとか話してたんですが、 ふと、(1)(3)は主節の対象(目的語)がモノで、(2)(4)は主節の対象(目的語)がヒトだからで違うのかなという話になって納得したのです。 ここで簡単にポイントを整理すると 関係節が『~テイル/タ』で主節が~タのとき 主節の対象(目的語)がモノなら関係節と主節が同時になる。 主節の対象(目的語)がヒトなら関係節と主節が同時にならないときがある。 また、ふと電車に乗ってたときに(5)が思いついてしまったのです。(ショックでした。) (5) a. 私は、電車の中で眠っテイル友人に気づいた。 b. 私は、電車の中で眠っテイタ友人に気づいた。 (5)においては主節『気づいた』の目的語がヒトなのに、関係節と主節が同時にしか取れないように感じるのです。 やっぱり問題は(2)(4)(5)のように主節の目的語がヒトの場合なのかなという感じに今なっているて、何となく、場所や時を表す副詞とかによって状況は変わるのかなとか感じています。 関係節の動詞部分に関しては(1)(2)と(3)(4)のそれぞれで同じなのでここが決め手となって(2)(4)のような考えになっているとは感じていなかったのですが、(5)のように特に(5b)においてそれが過去のものとして捉えるのは難しいケースが出てきて困っているんので関係節の動詞の意味も関係するのかもしれないと思い始めているのですけれど…(汗) でもどちらにしてもまず注目されるのは『(1)取り上げた(2)呼んだ』と『(3)取り上げた(4)呼んだ』の主節の動詞部分かなと思っているのですが、どう分けられるのか謎です。さらに『(5)気づいた』もあるので、 『(1)(3)取り上げた』と『(2)(4)呼んだと(5)気づいた』のグループ分けになるのですが、全くもって動詞の分類が分かりません。 ですので、どのような主節動詞がきてなおかつどんな関係節動詞が来たときに同時じゃなくなるのか この点についてどなたか教えてください。 また、主節の目的語がモノの場合は同時ということになっているのですが、そうじゃない例が思いついたらそちらも教えて欲しいです。 なんかあと少しの感じなので早くスッキリしたいです!!くだらない質問ですが、どうかご回答宜しくお願いいたします。

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  • lerajie
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回答No.2

 現代語(口語)「~た」は、過去である、とご自身で最初に定義なされていますが、過去のみの意味を持つものではありません。完了の意味も含むものです。  完了の意味で捉えた場合、進行形(存続)と同じく同時性をもつように考えられます。  古語(文語)で、「き」「けり」が表現するものと、「つ」「ぬ」「たり」「り」の表現するものが殆ど同一となってしまっているため、現代語では境界が見分けにくくなってしまっていますが…  (1)(3)の文章の場合、「~た」は完了の意味を持ちます。  これは継続していた状態が、別の出来事により中断された(もしくは自発的に中断した)、という認識が出来るからです。  (2)(4)も完了の意味で理解することは出来ます。  しかし、完了ととるには、主節の動詞が、動作を中断するものと考えるよりは、関係節の動作の終了後に作用するものと判断した方が自然に感じられるため、過去の意味を採用するのでしょう。  (5)の場合は、ほぼ確実に過去の意味を持ちます。  理由は「眠っている」という動作を「気づく」が中断し得ないからです。  混乱する部分ですが、恐らくこのようなことだと思われます。  なにか私が勘違いしている部分があればご指摘ください。

puta5693
質問者

お礼

回答ありがとうございました。

puta5693
質問者

補足

非常に興味深い解説ありがとうございます。 なるほど、動詞の意味ではなく主節の「た」が過去か完了かによって、このような差異が生じているということなんですか? 何となく納得し得るのですが、 (2)(4)は主節が過去で関係節の動詞を中断できないから、同時ではないと確かにそう言われてみればそうなんですけど… (5)も主節は過去として関係節の動詞を中断できないとここまでは(2)(4)と同じ説明ですが、でも(5)は同時だと私は思うのです。 つまり、主節が過去の「た」で関係節の動詞を中断できないということが、主節と関係節の動詞が同時か同時ではないかを分ける理由にはなっていないと思うのですが…。 どうなんでしょう…。 すみません、せっかくの説明をうまく飲み込めていないようで…。 あと何となく完了は過去のことだからと勝手に思って混乱しているようだと改めて認識できました。ありがとうございます。 つきましては過去と完了を見分ける方法がよく分からないので、そちらも教えてほしいです。 誠にすみませんがお付き合い下さい。宜しくお願いいたします。

その他の回答 (2)

  • lerajie
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回答No.3

 回答番号No.2の者です。 >動詞の意味ではなく主節の「た」が過去か完了かによって~  すみません、言葉が不足していました。  関係節の「た」が過去か完了かによって認識に差異があるものと思われます。  それと、すみません。私が一部文章を勘違いしているところがありました。  (5b)ですが、私は主節と関係節が同時であると思わなかったのです…簡単に言って、「眠っている」という状態が過去のものである「友人」に「気づいた」のだと思ってしまったのです。そうではないのですね。  同時であると考える、ということは、(5b)は『いつの間にか寝ていた友人に気づいた』と捉える、ということで宜しいでしょうか?  とするとこの関係節の「た」は完了ですね。「眠る」という動作が完了して「眠っている」状態に移行した、との意味を持って、「眠っていた」ということになりますので。  完了と過去の見分け方ですが…はっきり言って口語文法では難しいです。そもそも口語は「話し言葉」ですから、会話の流れや所作、声音、アクセント、トーンなど、意味を判別する上で情報が多く、そのために口語に比べ文法は簡略化しています。文語は意味を判断する情報が文字と文脈のみですから、語形を変えないとうまく伝わらないわけで、そのために過去と完了は六種類の言葉で表されていたわけです。それでも日本語は音の構成上造語能力としては低い言語ですから、さんざん誤用・混同があるわけで…  ちなみに、口語「テイル」は存続の意味ですが、「テイタ」は完了及び過去を示すはずです。  ちなみに(5)の関係節が完了である場合と過去である場合を文語に置き換えると、 ・眠れる友人(完了・存続) ・眠りし友人(過去)  となります。  まだ不足があれば是非ご指摘願います。

puta5693
質問者

お礼

ありがとうございました。

puta5693
質問者

補足

丁寧なご回答大変参考になりました。 (5)に関してお互いに見解の違いが見られたように テイル/テイタは色々な意味を持っているように感じました。 ちょっと見識が異なるかもしれないのですが、 ●完了の意味を強く捉えられるとそのテイタは『過去』の意味を強く匂わせる。だから、主節と関係節の事態が異なる時に起こりうる。したがって、同時ではないと解せられる。 ●完了したことから生まれる状態が強いと捉えられるテイタあるいは存続のテイルは時間の概念が『ずっと』を示す。だから、主節と関係節の事態は同時に起こりうる。 このような感じでしょうか? となると、単に形が似ているというだけでルとタの文を(1)(2)のようにひとくくりで考えてたことが問題で、aテイルやbテイタの枠でくくって考えるべきだったということですよね。

回答No.1

文法の説明はできなくて申し訳ないですが、 コントローラーを取り上げたり、答案を取り上げたりするのは ゲーム中、試験中でないとできないからではないでしょうか。 電車の中で知人に「気付く」のも、その瞬間のものですね。

puta5693
質問者

お礼

回答ありがとうございました。