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壁をドライウォール仕上げにした場合の塗料についてアドバイスください。
家を現在新築中の者です。 この度、将来のメンテナンス等を考慮して、壁をドライウォール仕上げにする事にしました。 色々私なりに調べると、塗料はやはりドライウォール本場のアメリカなどの輸入塗料が適している事がわかりましたが、お願いしているドライウォール屋さんは国産塗料を使用するそうです。 ドライウォールに国産塗料を使用しても発色などが悪かったり、色あせが早い、等の不都合は無いものでしょうか? ドライウォール屋さん曰く「輸入塗料は缶によって色の濃さ等が違う」らしいのですが、そういった経験がある方はいらっしゃいますか? それと重ねて、ドライウォールにされた方の使い心地?やメンテナンス、もしくは失敗談等もありましたら合わせてお聞かせ願えれば幸いです。 よろしくおねがいします。
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日本も、今月1日から、国連が提案した世界共通の制度として、GHS(「化学品の分類及び表示に関する世界調和システム」)が完全実施されています。 具体的には、製品中の化学物質の毒性、生態系の影響など、有害性を9クラスに分類し、その危険度を絵を使って誰にでもわかるように知らせるための制度です。 また数年前より、ホルムアルデヒド放散等級、VOC排出、悪臭防止法などの規制が強化され、環境重視の設計がなされるようになっています。 これらは、各製品毎にMSDS(「製品安全データシート」)というものが作られていますので、ドンドン業者さんに請求して取り寄せ、比較してみて下さい。(あまり差無いですけど) 昨日の回答で、国産品の使用を推奨しました。さらに、しっかりとした塗料メーカー品のご使用を推奨します。 (日本ペイントさん、関西ペイントさん、大日本塗料さんなど =ただ、現在の業者さんの取引相手次第ということもありますけど) GHS、MSDSも整備され、また販売数量も多いですから実績の面からも安心できます。 また、国内工場での生産、色合わせをしますので、まず出せない色は無いです。 小さなメーカーさんやベンチャーさんの場合は、塗料の中身とパンフの謳い文句に?の部分が多いです。 (遠赤外線効果やらマイナスイオンやら燃えないやら…。アト、自然塗料で舐めても大丈夫とか。) 海外品やベンチャーさんは、消費期限のある塗料の在庫をしたくないので、売れ筋の色しか輸入、生産しないのです。 また、昨日も書きましたが、現在、各塗料の使用原料は世界共通みたいなものですし、先の通り、国内での規制も相当厳しくなっていますので、それほど危険性、有害性の面で差が出るようなことはありません。 そして、大手メーカーさんですと内装用水性アクリル樹脂塗料であれば、必ず一定水準以上の高い耐久性があります。 ただ、やはりその中でも製品差別化として、ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物の吸着、分解を特徴としたような健康、環境を重視されたものもありますので、お好みで…のレベルとなります。 新築時のアレルギー(「シックハウス症候群」)は、木材の防腐剤、対白アリ薬剤、合板(フローリングの下に貼ります)の接着剤の影響も大きいので、これら建材の安全性も一度お調べになって下さい。
>お願いしているドライウォール屋さんは国産塗料を使用するそうです。 塗料は水性のアクリル樹脂系(アクリル酸エステル共重合体)を使用されると思います。 この樹脂系の組成、合成方法は米国、欧州、日本ほぼ共通ですが、その中でも、国産品は優れた樹脂合成技術を持っています。 >ドライウォールに国産塗料を使用しても発色などが悪かったり、色あせが早い、等の不都合は無いものでしょうか? 使用する着色材(顔料)、各種添加剤も世界共通みたいなものです。 パステル調の色彩では、着色材の種類で色あせの影響を受けるかもしれませんが、通常のホワイト、ベージュ、アイボリー程度であれば、まず影響はありません。 ただ、濃いブラウンなどの濃彩色では、指で擦ると色が取れる塗料もありますので、注意が必要です。また、発色については、国産、輸入品関係無しです >ドライウォール屋さん曰く「輸入塗料は缶によって色の濃さ等が違う」らしいのですが、そういった経験がある方はいらっしゃいますか? 本意は分からないのですが、恐らく着色材の沈降、凝集のことを言われているのだと思います。 (凝集の説明は、表面電荷うんぬんと少し難しくなるので割愛します。) 通常、着色材の比重は4近くあります。樹脂は1程度です。(水は1です) これから、樹脂や水の中に4倍も重い粉を混ぜて塗料ができているのです。 時間が経ったり、長時間高い温度を与え続けると、その着色材が沈むことがあります。 海外からの輸送は船便で数ヶ月かかります。また夏場の輸送中のコンテナ内は40℃を超えるでしょう。そのため、着色材の沈降具合で塗料の色が変わるのです。 塗料は半製品と言って生モノみたいなものです。できるだけ新しいものが良いですよ。 あと、予算の関係もあるでしょうけど、選べるなら“一液架橋(ヒドラジン)型アクリルエマルション塗料”を使って下さい。 汚れ難さ、擦れ難さ、強靭性、耐久性に優れる国内最良の内装用塗料です。 (輸入品は、輸送費、経費などで割高になるので、輸入品より安いんじゃないでしょうか。) 最後に、なんと言っても下地の出来具合が仕上がり、耐久性に大きく影響します。下地固定時のタッカー数とその間隔、パネル間隙間と段差有無、床に対して水平/垂直か、目地/入隅/出隅処理方法(メッシュ必須/パテ打設回数、凹凸有無)などしっかりご確認ください。
お礼
とても分かり易くて御丁寧な回答をありがとうございます。 ドライウォールは日本ではまだまだ一般的では無いようで、レスも付きにくいかと思っておりましたので回答を頂けてとても嬉しかったです。 国産塗料で心配していた発色や色あせ等の点は、それほど心配しなくてもいいのですね。 塗料はナマモノである為に、外国の塗料が輸送中に沈降などの現象がある場合もあり、その為に「缶によって色が違う」ように思われる、という説明にも大きくうなずけました。 あと耐久性が良い塗料の種類を教えて頂き参考になります。 ただ国産塗料というのは、輸入塗料に比べて化学物質含有などの健康面ではどうなのか・・?という事を心配しております。(もちろん塗料の種類にもよると思うのですが・・) 日本では「☆☆☆☆」を義務付けているようですが、あれは極々特定のホルムアルデヒド等の化学物質だけに限ったものなので、他のものは無制限状態といわれています。 その点、外国の方がもっと厳しい内容で規制しているようです。 家族4人中3人がアレルギー持ちで出来るだけ身体に優しくない建材は避けたいと考えていまして、ドイツのリボスなどの自然塗料も検討したのですが、何せ色がほとんど選べないのでうちの場合壁には不向きかと。。 色の種類が比較的多くて、しかも身体にも比較的悪くない塗料っていうのはあるものなのか・・ 国産・輸入問わずに、もしご存知の方がいらっしゃいましたら是非ご教示ください。
お礼
重ねての回答を感謝いたします。 日本でも今月から化学物質の新たな指針が制度化されたのこと、全然知りませんでした。たいへん勉強になります。 そうなると健康面においでも、日本の塗料をそれほど躊躇しなくても良いのですね。 何となく日本の塗料の使用に関して、背中を押されたような気がいたします。 そのドライウォール屋さんの使用するメーカーは「関西ペイント」だそうなので、関西ペイントさんの塗料を少し勉強してみようと思います。 いろいろとありがとうございました。