だいぶ時間がたった回答です。質問された方は、まだ興味を持っているかどうか。
東日本大震災と、それにともなう原発事故が起こったことで、「電気エネルギー」についての考え方が変わった方が少なからずいらっしゃると思います。前の回答には、経済性やクリーンエネルギーといった答えがありますが、電気の利点はそれだけではないと思いますので、私の考えを回答させていただきます。
(私の考える)電気エネルギーの利点は、利用しやすいエネルギーであることです。
(1) 電気は、光や熱、力学的エネルギーなどいろいろな形に変化させやすいエネルギーです。
(2) ON/OFFが簡単で、エネルギー量の調節がしやすい。ゴミ(灰やすす)も出ません。
(3) とくに、安全に光エネルギーを得ることができるのは、他のエネルギーにない利点です。
最近では、電気でなければ利用できないもの(たとえばテレビやラジオ、PCなど)がたくさんあります。これも、電気の利点です。
電気はクリーンなエネルギーと宣伝されますが、電気を作るのに、化石燃料を燃やしたり、原子力を利用するなど「ダーティ」なエネルギーが、たくさん利用されています。
(もちろん、自然エネルギーも利用されていますが、その割合は高くありません。)
経済的なエネルギーということも、原発の多くが停止し、原油が値上がりしているので、利点とは言いにくくなりました。世界人口の増加とともに今後、化石燃料はより高騰することが予想されていますので、火力による発電に依存しているうちは、経済的な面は利点とは言えないでしょう。
なお、電気エネルギーは(電気のまま)貯蔵しにくいという特性があります。化石燃料による発電が発達し、自然エネルギーによる発電が遅れているのはそのせいです。
最近は、蓄電池も高性能になりましたから、徐々に自然エネルギーによる発電も促進されるのではないでしょうか。
電気は我々の生活に必要不可欠なエネルギーです。
電気の特性を上手に利用して、末長く安心な生活ができることを願っています。