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絶望的な状況下でも闘おうとする主人公
絶望的な状況下でありながらそれでも闘おうとする主人公を描いた小説はありますでしょうか? バットENDでもハッピーENDでもどちらでも構いません。 「なぜ、それでも闘おうとするのか」といったような、主人公の内面などの‘心の動き’や駆け引きを描いた作品を探しています。 誰でも「勝ち戦」なら強気で出られるもの…。 しかし、負け戦と分かっていてなお闘いを挑めるのはなかなかの理由では出来ないものです。 私は今のところ残念ながら小説で出会えたことはありません。 しかし、映画なら「v・フォー・ヴェンデッタ」に出会うことが出来ました。 (内容は汚職と不敗にまみれた独裁政治を相手に、無謀にも独りで闘いを挑む男の話です。祝福もされず、誰にも知られず、たった独りで銃弾に倒れ消えていく…。政府も沈黙し、国民も沈黙するが、しかし自由を求め闘うある‘理由’があった…) この間、こちらで別の質問で紹介頂いた御本を買うついでに、せっかくなので一緒に何か小説も買おうと思いますので、何かありましたら御紹介の程よろしくお願い致します。 できればエンターテイメントとして楽しめる小説がいいですが、別にノン・フィクションや戦記・伝記ものでも構いません。
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- tpgh
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絶望的な状況下で闘おうとする主人公と聞いて是非お勧めしたいのが「BANANA FISH」ですね。 これは漫画なのですが、吉田秋生の創り上げた今も漫画界に名を残し続けるエンターテイメント作品。 読み終わったら壮大な映画を見た後のような満足感と苦しいほどの感動があり、それは漫画だからと 安易にバカにできないほどです(笑) ストーリーや展開はもちろん圧巻ですが何よりも主人公の圧倒的な魅力と存在感が素晴しい。 内容はひとりの孤独な少年の自身の自由と尊厳を賭けた戦いを描いた物語で 「バナナフィッシュ」という幻覚剤をめぐる国家も巻き込んだ壮大なドラマが展開します。 ラストは漫画史にも人の心にも残るほどの美しい終幕を見せてくれます。 お手に取るなら是非一気に読んでほしい、というか一気に読まずにはいられない作品。一応少女漫画の部類に入ってしまいますが、 全く少女漫画らしくない絵なので男の方でも安心して入り込むことが できます。文庫だとカバーも黒一色ため手に取りやすいです。
- gohara_gohara
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映画にもなりましたが、福井晴敏氏の『終戦のローレライ』。 第二次大戦末期に、日本が「よりよい形で負けるため」に潜水艦が出撃する…という物語です。 かなり長い作品ですし(文庫で全4巻)、ちょっとロボットアニメみたいな設定があって、その辺りに引いてしまう可能性はあるのですが、終盤のクルーたちの思い、それを背負っての戦い、非常に面白かったです。
お礼
「亡国のイージス」の福井晴敏さんですね。 そういえば、大のガンダムマニアで新作の「UCガンダム」もこの人が書いてましたね。 「終戦のローレライ」は映画は…まあ…(汗)
負けると知っていて闘う(筋肉少女帯の歌みたいだな)わけではないのですが、絶望的な状況の中で闘うといえば、フィリップ.K.ディックの小説に多いですよ。 読んでない作品もあるのでどれが一番絶望的か分かりませんが、 読んだことのある中で思いついたのは 『変種第二号』(短編集『パーキーパットの日々』収録) 『パーマーエルドリッチの3つの聖痕』 『ドクター・ブラッドマネー』 『流れよわが涙、と警官は言った』 『ユービック』 など。
お礼
フィリップ・K・ディックといえば「ブレードランナー」で知られるSF作家ですね。 私も若い頃ハマって読んでました。 『ドクター・ブラッドマネー』以外は挙げられた作品はたぶんまだ読んでないと思います。 仰るとおりディックの小説はどこか退廃的な感じのが多いですね。 『変種第二号』は是非読んでみようと思います。
- fishsong
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ノンフィクションですが「エンデュアランス号漂流」はどうでしょう。 南極探検途中に漂流して絶体絶命のピンチがてんこ盛りなんですが、 不屈のリーダーシャクルトンの傲慢かつ繊細なリーダーシップに魅了されました。 他に遭難ものでは古典ですが新田次郎の「八甲田山死の彷徨」も、絶望的な状況下での心理や行動をよく描いていると思います。読んでいるだけで凍えてしまいそうになります。
お礼
>「エンデュランス号漂流」 前に読んだ本の中でこの話について触れてるものがあり、ずっと気になってました。 想像を絶する過酷な環境の中で、何より驚いたのは全員が生きて生還した事ですね。 買って読んでみようと思います。 >「八甲田山」 八甲田山については昔映画を見たことがあります。 ただ、書籍はまだ読んだことがなく、こちらの方が面白いみたいですね。 一緒に読んでみようと思います。 私からの雪山や遭難もののオススメでは、「生きてこそ」ですかね。 忠実な映画化もされており、どちらから入っても十分読み応えがあると思います。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%A6%E3%81%93%E3%81%9D_(1993%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)
- ironman28
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エンターテインメントで、尚且つサスペンスフルで、普通の人が主人公で・・・兎に角主人公に悪い事ばかり次々と起こり・・・ そういうのなら、ひとつ傑作がありますね。 スティーブン・キング「デッド・ゾーン」新潮社 詳しい内容を知ってから読むと、面白さ半減ですので、敢えて中味は申しませんが、さわりだけ・・・・ ごくごく普通の男であったジョニー・スミス(名前からして普通(笑)はごく普通の学校の教師・・・愛し合っている恋人と、近く結婚する予定・・・だったが・・・彼の全てを一台のトラックが奪った。深夜帰宅途中交通事故に巻き込まれ、大怪我をし、昏睡状態に陥ってしまう・・・・。 そして彼が目覚めた時、予想もしない能力を授かっていた。 んー・・・話たいが、あまり知らずに読んだ方が良いので・・・ 兎に角、悲惨なんですよ・・・・それなのに・・・彼は・・・ ああいかんいかん・・・・つい・・・ 1度デビッド・クローネンバーグ監督、クリストファー・ウォーケン主演で映画化もされてますし(この映画がまた原作に忠実でよく出来てる・・・多少飛ばされてはいるけど)最近テレビシリーズにもなってますね。 昔読んだ時は何度もラストを読み返して涙しました・・・ 質問者さんの質問の内容に合ってると思うんですが・・・・
お礼
デッドゾーンは映画で見てしまいましたーーーー!>< というかスティーブンキングの映画は好きで、他にも「シャイニング」「ショーシャンクの空へ」「IT」「ミザリー」「シークレットウィンドウ」あと、小説では「ミスト」(最近、映画化されましたがまだ未聴)、TVドラマではジャンボジェット機が未知の世界へ突っ込むあれ(名前忘れた;)、などなど見てない・読んでないのも沢山あるんですが、大体はヒット作は抑えてしまいましたね…^^; >質問者さんの質問の内容に合ってると思うんですが・・ 仰るとおりBEST!です。 私は映画の方ですが、あれを見たときは衝撃的でしたね。 恋人も去り、両親は消え、それでも果たして人々の為にあえて汚名を被る事になってもを救済を果たせるか? 自分に同じ事ができるだろうか…と、ちょっと真剣に考えてしまいますね…。 デッドゾーンは原作の方はまだ読んでないので、話を聞く限り原作の方が面白いようですね。 映画だと人間模様はわりとさっぱりした感じでしたので…(原作は「上・下」巻の大著だったとは…)。
- ghiaccio
- ベストアンサー率30% (13/43)
ライトノベルになってしまうのですが、 冲方丁(うぶかたとう)の「スプライトシュピーゲルIV テンペスト」 身体障害を持つ児童のサイボーグ化(特甲児童)が一般化した未来の話。 公安に所属する3人の特甲児童の少女が主人公。 ダルフールでの虐殺の戦犯法廷が開かれ、ウィーンの国連ビルに集まる被告と7人の証人たち。 主人公らの任務は7人の証人の護衛。 証人たちと関わる中で、彼らの強靭な意志に感銘した主人公らは、絶対に彼らを守ってみせると決意する。 しかし開廷直前に同時多発テロが発生、さらに豪雨によりドナウ川が氾濫し国連ビルが孤立、 強力な軍の特甲児童まで襲来し、応援の期待出来ない中で孤軍奮闘するも証人たちはあっけなく殺されていく。 挫けそうになりながらも絶望的な状況の中で戦い続ける少女たち。 文体が特徴的(エルロイ風)であること、 ライトノベルなので表紙がアニメ絵だったりキャラクターが萌え系なこと、 別シリーズの「オイレンシュピーゲル」とあわせてひとつの物語であること、 尋常でなく分厚い(500ページ超)、 そしてシリーズものの途中であること、 などなかなかとっつきにくい点は多いですが、 この巻だけ読んでも楽しめた人もいるので一読の価値はあると思います。 ライトノベルでありながら現実に存在する民族紛争や宗教問題をテーマとし、 それをエンターテインメントとして高いレベルで表現できているところに脱帽です。 この作者の「マルドゥック・ヴェロシティ」も質問者様の期待にこたえられると思います。 こちらはライトノベルではありません。 前作「マルドゥック・スクランブル」の宿敵ボイルドが主人公です。 友軍誤爆の罪で軍の研究所に収容されたボイルド。 ボイルドと研究所の仲間は軍の最新技術の実験体として様々な改造を受ける。 自らの有用性を示す為、民間での証人保護プログラムに携わるボイルドたち。 やがて彼らは巨大な陰謀に巻き込まれ、傭兵集団「カトル・カール」との戦いの中で命を落としていく。 証人保護プログラム存続の為、民間人を含めた関係者全員を抹殺し、黒幕を倒すためにボイルドは相棒と袂を分かつ。 やはり文体がエルロイ調ですが、 最後のカタストロフに向かって突き進むスピード感を演出するのに一役買っていると思います。
お礼
詳しいご解説ありがとう御座いますm(_ _)m 冲方丁先生ですね。 私も何冊か御著作を読んだことがあります。 色々と書いてらしたんですね。 このシリーズはまだ未読でした。 (というか知りませんでした;) 学生の頃にライトノベルはハマっていたので(といっても私の世代はロードス世代ですが;ライトノベルという言葉すらなかった…;)、是非とも読ませて頂きます。
- uaqa
- ベストアンサー率24% (9/37)
浅田次郎の「壬生義士伝」です。 ぴったしだと思います。 カッコイイ、心震える、感動! 映画化もされてますね
お礼
昔、映画のほうをTVで少しだけ見たことがあります。 気になって調べたら原作が面白いと聞いて余計気になってました。 この機会に是非読んでみたいと思います。
やはりもう司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」をお勧めします。 時流に乗って、新撰組として憧れの武士になり名を馳せるも 時代の変遷により江戸幕府が終焉。 それでも最後の最後まで戦い剣をふり続けた土方歳三。 メジャーすぎだからお勧めするのもどうかと思いますが 熱いです。 理由は深くも複雑でもありませんが、それだけにシンプルに強い
お礼
土方歳三の話は結構好きで、よく伝記ものも含め読んだりしました。 「燃えよ剣」といえば、その派生作品も色々と出てますね。 白虎隊もそうですが、江戸~明治にかけての話は激動の時代だけあって面白いのが多い気がします。
- Jam52
- ベストアンサー率16% (56/331)
最近、読んだ村上龍の「五分後の世界」をご紹介します。
お礼
お噂は前々から知っていたのですが、どういうわけか手に取る機会が無かった為今まで未読でした。 気になっていたので、是非ともこの機会に読みたいと思います。
- 774x
- ベストアンサー率26% (11/42)
すみません。誤字がありました。ここに訂正します。 所だ襲われ→所で襲われ まあ、二重三重→二重三重(まあ、がいりません。)
補足
ご丁寧にありがとう御座いますm(_ _)m (イギリス情報局秘密情報部ともあろうものが、少々弛んでいるのではないかねボンド君!)
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お礼
「BANANA FISH」は以前、こちらで進められて既に読んでしまいました>< 仰るとおり、私も好きな漫画の一つです。 他に好きなマンガでは「超人ロック」「修羅の時」なんかが好きですね。