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細菌の代謝について
質問です。 大腸菌や黄色ブドウ球菌などの通性嫌気性細菌は、水溜りや池などの水深の浅いところで魚か呼吸できるほどの酸素濃度(DO)がある場合好気的な代謝ができるのでしょうか? 嫌気的な代謝になるのでしょうか? 素朴な疑問です。
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あまり厳密な答えは知らないのですが、、、 通性嫌気性細菌は酸素を使う酵素をいくつか持っているのが普通で、周りの酸素濃度に対応して使い分けます。それぞれの酵素がどの濃度の酸素まで利用できるか、性質が異なるからです。そして、それでも酸素が利用できなくなった時に嫌気的な代謝に移行します。 ただ、これらを支配している遺伝子発現の仕組みは酸素濃度以外のものにも影響されるため、酸素濃度が幾らだから必ずこうなっている、というものではなく、また、複数の代謝経路が同時に機能しています。 しかし、酸素を使うと最後に出来るのが水なので、ほぼ一方通行の効率の良い代謝が出来ますが、嫌気的な代謝では何かが最後に残るので、酸素が利用できれば途中で嫌気的な代謝を行っていても最後に酸素を利用します。 例えば大腸菌の入った培地を上に空気の層がほとんどないように密封した場合、最初に酸素が消費されるので酸素はほとんどなくなる、と言われているのですが、実際にどの程度まで消費されるのか、数値を見つけることが出来ませんでした。 魚が呼吸できるほどの酸素濃度では好気的な代謝が可能だと思います。
その他の回答 (1)
酸素が零でなければ糖代謝の中間産物が大なり小なり好気的代謝経路に流れるはずだと思います。酸素がまったく存在しない場合のみ嫌気的な代謝のみで対応するのではないでしょうか。
お礼
お礼が遅れてすいません。 まったく存在しないなんていう事は真空でもないと、稀かもしれませんが、おっしゃることは良くわかりました。 参考になります。
お礼
ありがとうございます。 複数の代謝経路が同時に機能しているんですね。 嫌気的な代謝でアルコールや乳酸を作る酵素が使われて エネルギーを生成するんですよね? 魚が呼吸できるほどの酸素濃度では好気代謝が可能なんですね。 わかりました。