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信頼性についてですが。
もし、自分が設計し、昨年出荷を開始したオーディオ機器が1年間で1000ppmの故障返品があったとします。 調べてみるとコンデンサーのはんだ付けによる故障が多いようです。又、別の設計者が開発した前モデルは発売後5年経つがモーター部分の磨耗故障が急に増加しているようです。 今回のモデルも同一のモーターを使用しています。 以上のことを踏まえ、今後の調査、対策はどのような手順で行えば良いでしょうか?ご教授願います。ちなみに私は学生です。
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コンデンサのはんだ付けによる故障は、原因分析と再発防止対策は、お済ですか。 コンデンサの端子が汚損していたとか、フラックスが不適切とか、はんだ付けの作業管理が悪いとか、人か機械かなどいろいろあるでしょう。 前モデルの発売後5年経つモーター部分の磨耗故障は、予想外なのですか。それとも予想の範囲なのでしょうか。 設計で、品質や信頼性を作りこみます。 設計に着手する以前に、目標とする品質や信頼性は、設計仕様書に盛り込みます。 一般に企業では、品質や信頼性などは、経営にかかわる問題(企業信用・売り上げ・利益など)ですからトップ方針で定められているのが普通です。 設計は、信頼性や品質が知られていない部品や製造方法などは、採用しないようにします。 あらかじめ評価済みの使用できる部品や製造方法などは、図面や仕様書にして登録しておきます。 新製品などで、新しい部品や製造方法を使う必要があるときは、事前に研究や試作などで十分に評価をしておきます。 新製品は、量産試作や初ロットで十分に信頼性試験をします。 適当数を抜き取って、長期寿命試験に回し、故障するまで長年運転を続けます。 これらは、設計担当だけでは、できませんから、組織的に活動します。 さて今回のモデルの設計ですが、まず、この製品の寿命と故障率の目標は決めておきます。 前モデルのモーターと同じで、かつ負荷率や使用率が同じなら、同じ寿命でしょうから、これが製品寿命より短いようでしたら、交換を前提にした設計をしておきます。 モーターのメーカーと共同で改善を図るのも効果があります。 信頼性は、設計で作りこむので、事前の調査・研究や体制つくりが重要です。 起きてしまったことは、「原因究明と再発防止対策」を最優先で実施します。 事故や故障、修理、サービスの情報は、「記録」しておくと宝の山になります。 信頼性は、製品設計だけでは、効果が上がらず、全社的な「品質保証システム」などが必要になります。
お礼
回答ありがとうございました。 信頼性工学を学んでいる身です。生産管理の重要性を痛感しています。 とても参考になりました。