『定冠詞か不定冠詞か』が,イタリア語に限って文法的にあいまいな事はありません。英語と同じです。原則は以下ですね。
1)最初に話題になったときは不定冠詞,2度目以降は定冠詞。
2)誰もが知ってる固有的な名詞にはいつも定冠詞
例1)Ho letto un libro. C'era un articoro nella libro. “ある”本を買った。“その本”の中に・・・・
例2)Proteggi la Terra.地球を救え!
中には常用的に固定の冠詞を付ける場合もあります。
il 20 maarzo. Sono le 20.30. など。
日時を表すときはilを使います。何故ならil (giorno) 20 marzo だから。時間のときは le を使う。le (ore) 20.30. だから。
『冠詞がいらない場合』ですか。なかなか鋭いところに気付かれましたね。こんな例ですね?
1)Vivo a Roma. Viaggio in Italia.
普通,都市や国の場合は冠詞なし。
2)Prendi carta e penna. Ho lavorato notte e giorno!
常用的なセット用法。英語のbread and butterの使い方と同様です。
3)Vado a teatro. Torno a casa.
これも常用的な使い方。劇場とか家とかなどの『建物』に対しての移動ではなく,行動を意味してます。つまり
『“演劇”を見に行く。』『帰宅する。』「自分の世界の中でひとつしかない場所」という概念がこの用法の大元だそうです。自宅の家は普通はひとつ。劇場や教会なども昔は街にひとつだから。
4)Ho visto una partita di baseball.
Ho visto una partita di baseball.
理屈はやや難しいのですが,こういった使い方の感覚だけは覚えておいた方が良いですね。
基本的な定冠詞・不定冠詞の用法だけはキチッと覚えていれば,外国人がそんなに神経質になる必要はないですね。外国人に対して完璧なイタリア語を求めている事なんて有り得ないですから。
もし完璧なイタリア語を目指されているのでしたら,今の段階で冠詞用法だけ完璧にマスターする時間を裂くよりも,もっと大事な文法が他の文法の部分にたくさんありますよ。そして後から都度また足りない部分を復習しながら勉強されてはいかがですか?
お礼
詳しくお答え頂きまして、有難うございました。