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能面はなぜ小さいのか
仮面などは普通、顔前面を覆い隠すぐらいの大きさですが、能楽で使われる能面はそれより一回りほど小さく、前面から見ると顔が結構はみ出していますよね。 あれは何故なのか、何か歴史や理由があるのか、知っている方がいらっしゃれば教えて下さい。
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検索してみました。 「あごから首にかけての動きが見えることによって、見る側に感情の微妙な部分が伝わる」ということのようです。 たしかに、顔や頭全体を覆ってしまうような仮面ですと、完全に「人間ではない何か」を見る側は連想してしまいますが、 能を見るとき我々は、面をつけている演者を「我々と同じ人間」と認識して見ますもんね。それが鬼女や般若であっても、「人間」としての演技を見ていると思います。 そういう細やかでリアルな感情表現のために、面は小さいほうがいいということのようです。 あと、他のサイトに 能面は人間の全ての感情を面ひとつで表現するので、面には全ての感情がこもっている、しかし全ての感情を表現するてめに、一見無表情に作ってある。 そうやって感情を「凝縮」していくためには、実際の人間の顔よりも小さいほうがいいのだ みたいな記述もありました。 たしかに、大ぶりなお面は、一定の感情を大げさに伝えるには向いていますから、その逆も言えそうです。
お礼
解答ありがとうございます。 面を付けながら表情豊かな演技ができる。先人の繊細な感性とアイデアには頭が下がる思いです。