後進国産業の目覚しい発展を囃して、原油の投機筋がマネーゲームよろしく原油を暴騰させました。
ところが、折りしも燻ぶり続けていた、サブプライムローン問題の重篤さがリーマン証券の倒産で一挙に表面化し、世界の金融市場に激震が走り、金融商品の投げ売りで世界の株価が大暴落しました。
それによって、世界経済が後退という不安から、生産縮小、雇用縮小、等の動きが世界的に広まってきました。
原油も供給過剰になるだろうとの動きから、原油の投機筋が売り手仕舞いを始めたため、暴落に繋がっています。わずが2ケ月余りで原油70ドルの下落は投機のなにものでもありません。
ドルは世界の基軸貨幣ですから、アメリカの経済基盤が弱くなれば、当然ドル価値が下がるので、経済基盤の強い日本の円は値打ちが出る為、円高になり、またそれに乗じて投機筋がドルを売って円を買うので、先日のように急激な90円までの円高になったりします。
単純な計算になりますが、株が大暴落を起こす直前の円為替は1ドル、110円辺りでした、瞬間的ですが暴落時90円直前まで円高になりました。ということは、原油代を1ドル110円で払って買っていたものが、90円そこそこ払えばいい訳ですから、仕入れが下がる分値下げが出来る訳です。