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石油会社について
このところ原油高で経済にいろいろ影響が出ているようですが、僕のような素人の考え方では、原油価格が高騰すると石油を精製している石油会社(新日石など)は原料価格が上がるわけだからダメージを受け業績が悪化し株価が下がると思うのですが、逆に業績も好調で株価も上がってます。これは何故なのですか? 教えてください。
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石油会社=石油元売り(新日石など)各社の業績を見るポイントは大きく二つあります。 (1)マージン 元売り各社は、原油を中東産油国を中心に仕入れます。この仕入値は、 中東産原油(ドバイ原油・オマーン原油)のスポット価格に連動して決定されます。 輸入原油の卸値が川下に向かって価格転嫁が進捗すれば、マージンが確保され、 増益要因となります。このマージンは石油化学業界の動向や 季節的要因により変動します。 (2)在庫の評価損益 元売り各社は、在庫(たな卸し資産)の評価基準及び評価方法を 「総平均法による原価法」を採用しています。すなわち、仕入れた商品の平均原価に もとづいて期末たな卸商品の在庫評価を計算することになります。 これは同時に、原油価格上昇時に、期初の割安な原油価格が販売原価に反映され、 営業利益を押し上げる効果を生み出します。 従って、原油価格高騰については、石油製品の販売価格転嫁の進捗状況と 在庫評価の影響、両方を検討する必要があります。もちろん各社のコスト削減努力も 評価しなければなりませんが・・・・ 原油価格高騰→石油元売各社の株価上昇となったのは、主に(2)のカサ上げ要因による 増益を評価したためです。 ∧,,∧ では、では、がんばって下さい。 ( ´^ー^)つ
お礼
分かりやすく丁寧な回答ありがとう御座いました。