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今の建築様式と温熱家電による問題です。少し長文です。
皆さんいつもお世話になっております。私は建築系の仕事をしておりまして、いつも今頃から冬明けになると同じような問題が生じて少し困っております。 今の暖房家電を始めとして蓄熱暖房や床暖房等はとても性能が良く電気代・燃料代の問題を無視すれば冬でも薄着が出来ます。人間にはとても心地良いのですが家そのものにとっては良いとは言えません。 例えば最近完成したとするあるマイホームのお客さんがとても寒がりで冬はガンガンに暖房を掛けていたとします。当然ながら壁紙やクロス・柱・戸やドア等が変形やネジレが起きてしまい、修復が不可能になってしまったとします。 お客さんの言い分 完成して一年も経たないのに壁や柱ドアが住むに都合悪くなるまで変形するなんて欠陥住宅だ!弁償しろ! 業者・現場監督の言い分 完成して間もないのに冬に平均気温が30度位に24時間でいれば木材は必ず変形します。これはお客さん自身の管理問題です。(流石に寒いのを我慢してくれとは言えない) これはは極論ですが今の問題に近いトラブルが最近とても多いのです。 どちらにも言い分ありが正しい間違いではなく仕方がないとしかいえず、このような事態を見越しながら家を完成させていくのは不可能に近く結果問題が起きてから何とかしてお客さんに何とか納得して貰っているのが現状です。 今の一件を見て、この様な問題解決法があるよとか、色々なご意見をお待ちしております。宜しくお願いしたします。
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質問者が選んだベストアンサー
>設計者からの製作依頼を受けている以上図面の通りに拵えていく 設計上、反る物を、何もせずに治すのは不可能ですよ? 新材ではなく、切ってから数年放置した材木を使うなどしないと、 (加工した事による)材木の内部水分量の変化によるタワミは防ぐのは無理ですね。 昔の棟梁は、変形した木が一般的だったので どう変形していくか?を考えながら現場で組み立てていったが、 そんな手腕を持つ大工なんて、今居ないでしょ? 1シーズンはキシミ音が出るとかをキチンと説明する事により、トラブルを防ぐしかありませんし、 窓枠や玄関などには、変形力を弱める為、ワザと細い木を使うなどがせいぜいで (今までと全く同じ方法と、手段を限定する以上)治らないものは、誰に聞いても治らないのでは?
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- passward
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そうする客がいるのに、設計を変えないのでトラブルが出ているだけだろ? 昔は1年放置してから入居する事になっているが 現在では、それは不可能なので、実体に合わせた設計に変えるのが妥当でしょう。 最近ではベニアや集合材が一般化して これら格安の材料では、こういったトラブルは発生し難いですね。 それらを提案するなり、色々手段はあるのですが・・・
お礼
ベニヤや集合材を使用している現場ではトラブルは少数です。 問題なのは無垢材、つまり天然木材を使っている現場がほとんどです。 >実体に合わせた設計に変えるのが妥当でしょう。 独断でできるのならばやってますが、設計者からの製作依頼を受けている以上図面の通りに拵えていくのが業者としてのコチラの仕事です。だからといって設計者に責任を押し付けている訳ではないのですが・・
- kouji_124
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数年前に新築しましたが、引継ぎの時に現場監督から暖房については、ファンヒーターは絶対に使わない様に念を押されました。 建築関係の仕事をされているなら、この意味が分かると思いますが、最近の住宅は特に機密性が高い為にファンヒーターの様に燃焼熱を使った暖房器具は湿気を大量に発生させる為、クロスの剥がれやカビ、建具の歪みの原因になるとの事でした。 確かに、冬場にファンヒーターを使うと窓の結露が相当酷いですが、現場監督から念を押されている為自己責任で使っています。 ですから、口頭では後々問題になる場合が多いですから、冬場の暖房に関して家に悪影響を及ぼさない程度の暖房の使い方を文章にて列挙し、暖房はその範囲で行ってもらう為の「同意書」を作成されては如何でしょう。 更に、通常の暖房では問題が起きない箇所に問題が発生した場合は、過度な暖房が行われたとみなすと言う一文も入れておいた方が良いと思います。 問題が起きてからでは何が良くて、何が悪いかの立証は難しいのであらかじめこの範囲であれば問題ないという認識のすり合せが必要かと思います。 後は、冬場の間に家を訪問して暖房の状況を確認するのも良いかもしれません。 その時に過剰な暖房を行っていれば、その時点で注意し現状の暖房を続けた場合、家に不具合が出ても責任は持てないと一言、言っておくだけでも違うのでは無いかと思います。
お礼
参考意見をありがとうございます。 >問題が起きてからでは何が良くて、何が悪いかの立証は難しいのであらかじめこの範囲であれば問題ないという認識のすり合せが必要かと思います。 細かい詳細は現場監督でなければ今ひとつ解らないのですが、認識のすり合わせ等は監督が言うのが通例でして、業者の私達が下手に言うとお客さんは「そんな事聞いていないよ?」と私達が責任問題を被る事に成りかねないです。建前論かもしれませんが、お客さんは一千万単位のお金を使用している訳ですから製作側としては慎重に言葉を選ばなくてはならず仮に現場監督等からの説明通りにしないと家の責任は取れない等といったらそれこそ大問題に成りかねないです。それが更にややこしくしている一因でもあるのは解ってはいるのですが具体策として方法が無いのが現状です。
お礼
何度もありがとうございます。 お客さんの中には完成品とは反らないモノ!とまで思い込んでいる人も居る位です。その場合、監督等はどう説明をしているのか何度か聞きました。しかし現実に反っているしモノはできる範囲で良いから治して欲しいとの意見がよくあるので質問をさせて頂きました。 >昔の棟梁は、変形した木が一般的だった・・・ まさに仰るとおりで、存在しない事はないが少ないですね。スカタンメーカーやドコドコ工務店が耳障りの良い言葉ばかりを並べ立ててきた結果だと考えます。「家」を消耗品として捉えて販売している○○ホームメーカーの説明会を聞いたときは呆れ果てたモノです。 やはり書面や監督と同席でキチンとした説明を心掛けていく以外方法はないですね。完成品を引渡しても普段の使い方が大事なのだよと。 ありがとうございました。