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世界の米軍基地の問題について教えてください。
私の家の近くに米軍基地があります。 それは、ユニークな町で観光PRの一つでもあり、 自分たちの町の活性にもなり、ここから日本を守って くれてるんだ!と思ってました。 しかし、騒音被害や人権、環境などといった問題も浮き彫りになり、 どんどん基地や米兵が住む場所が拡大していってます。 今まであまり政治やこのような米軍基地の関心があまりなかった のですが、日本の政府とアメリカ政府との関係をはじめ、 このような問題をもっと知りたいです。 郵政民営化、日本の現在の雇用などあらゆることの背景には アメリカ政府からの要望書から影響され実現されている というようなことをテレビで耳にしました。 米軍基地の問題をはじめ、日本の政治にも「なんだかおかしいな」 と思うようになりました。 そこで、皆さんから教わりたくて投稿させていただきました。 下記の箇条書きの件の現状について何かご存じのことや 気になっておられることがあれば教えてください。 ・日本とアメリカ政府の関係について ・同じ敗戦国であるドイツの米軍基地問題と、ドイツの米国に対する考え (ドイツ人の知り合いがいるので知りたいです) ・世界の米軍基地による問題 ・今後米軍基地問題にどう向き合っていくべきか よろしくお願いします。
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アジアと欧州では安全保障問題について環境が大きく違います。 アジアでは朝鮮半島問題や中国・台湾問題や、南シナ海の領有権問題など、軍事的対立の火種が複数あります。 しかし、欧州では冷戦時代のような深刻な軍事的対立が小さくなりました。 その為、在欧米軍の規模も縮小されています。1991年当時に比べ、その兵力は三分の一にまで減りました。欧州にあった米軍施設も削減され、1991年には1400以上あった施設も、現在では約500にまで減っています。この米軍基地の削減はまだ続く予定であり、陸軍基地のみで言えば現在200ある基地は半分以下になる予定です。 在ドイツ駐留米軍で言えば、1991年には22万人の兵員がドイツにいましたが、現在では7万人以下です。 ドイツの「緑の党」に所属する議員は、「もはやドイツは外部の脅威にさらされておらず、米軍の撤退は人々の望んでいる平和の配当である」と述べています。 また「近年では米軍の部隊や施設がテロリストの攻撃対象となることを人々は恐れるようになっている」と述べています。 また、最近のドイツの演習場ではドイツの住民の反対の為に、夜間演習や低空飛行が禁止される傾向にあります。 ドイツでは、そうした米軍の撤退・基地閉鎖に賛成、演習に反対の声が ある一方で、その反対に米軍部隊撤退と基地閉鎖による経済的損失を恐れる声が強いのも事実です。 特に大都市から離れた小規模な街では米軍への経済的依存度が高い為に問題視されています。 シュヴィンフルトには5万人のドイツ人と1万2000人の米軍人とその家族が住んでいます。そのアメリカ人が地元で消費するお金は年間2500万ユーロにも達しています。この地に駐留する米軍がイラクに派遣された時は、地元での売り上げが非常に落ち込み経済的に困ったそうです。 バウムホルターには5000人のドイツ人と1万2000人の米軍人とその家族が住んでいますが、米軍関連以外に特に産業もない事から、多くの住民は米軍が撤退すれば自分達も街を捨てるしかないという声が上がっているそうです。 カイゼルスラウテルン地域では米軍基地で働くドイツ人の基地従業員が6000人もおり、地元での雇用の一翼を担っています。 こうした米軍基地に経済を依存する地域では、経済への危機感が高く、 2003年には米軍基地を抱える市長などが集団でアメリカの首都ワシントンに行き、米軍基地の維持を訴えるロビー活動を行っています。 米軍の撤退を希望する人達がいる一方で、米軍基地に生活を依存している人達もおり、米軍の撤退を希望しない人も無視できないほどいるというのがドイツの実情だと思いますが、これは日本も同様な事だと思います。 アイスランドでは駐留アメリカ軍の撤退が決まり、2006年に全部隊が撤退しましたが、撤退の前はアイスランド政府が自国の防衛にアメリカ軍の存在は必要だという事で、アメリカ軍を引き止める為に駐留維持費の全額負担を提案しましたが、アメリカ軍は撤退したという事もありました。 アメリカ軍基地問題と安全保障は難しい問題です。騒音問題などはどこの国でも問題になっていますし、飛行に制限を加えている国もあります。 問題はアメリカ軍を撤退させたり、その基地を閉鎖して安全が保てるかが問題だと思います。 フィリピンでは過去に反米運動が盛り上がり、フィリピン政府もその影響を受けて米軍の撤退が決まりました。1992年に米軍はフィリピンから全軍撤退しています。 しかし、その隙を狙ったかのように中国がフィリピンのミスチーフ環礁の領有を宣言、占拠してしまいました。 フィリピン軍には中国軍と正面から戦う力はなく、アメリカに泣きつきましたが、一度は追い出されたフィリピンの為に、アメリカがその力を使う事はありませんでした。 2008年の現時点でもミスチーフ環礁は未だ中国が支配しています。 欧州のように戦争の危険性が著しく減少したならいいでしょうが、アジアはその状況にはありません。 日本も尖閣諸島やその周辺海域の資源において中国や台湾などと問題を抱えています。北朝鮮もこれからどうなるかわかりません。 日本の防衛にアメリカ軍はまだ必要でしょう。 アメリカ軍も日本に配慮して厚木基地での夜間離着陸訓練を減らしたり、厚木基地航空祭では、昔は名物だったダイヤモンド編隊飛行や戦闘機動飛行を騒音の為に自粛してもう何年も行っていません。 また沖縄の海兵隊の一部7000人をグアムに移転する予定でもいます。 アメリカ軍の騒音や犯罪に対しては厳しく対策を求める必要がありますし、他にも問題があればそれを正すべく追求する必要はありますが、アメリカ軍の存在自体は認めるべきだと私は思っています。
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- vantice
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・日本とアメリカ政府の関係について 普通に今も良好にあめとむちな関係ですが、中国からあめをもらっているので、今後はどうなるか? ・同じ敗戦国であるドイツの米軍基地問題と、ドイツの米国に対する考え (ドイツ人の知り合いがいるので知りたいです) 知っている人少なそう。ドイツはヒトラー賛成反対派いると思いますが、どうでしょうか? ドイツ人にとっても、米軍は頼りになっていると思う。 というのも、欧州でフランスとかイギリスとか、囲まれてますからね。 味方は多いほうがいいと誰もが思います。 ・世界の米軍基地による問題 これが、今、もっとも重要であり、危険といえる。 これがあるからこそ、「世界の平和」は保たれている。 もちろん、イラク戦争とか、最悪と思いますが、米国がなければ 世界中で戦争が起こっていると思います。 この抑止力に莫大なお金が必要ですが、アメリカ経済破綻により、 撤退せざるを得ないのは明白。戦争危険度が相当高まってきています。 ・今後米軍基地問題にどう向き合っていくべきか 非常に難しいが、今はやはり米軍との強力は必要不可欠な存在。 それは、米国も承知しているはず。中国が台頭してきており、 台湾紛争がそろそろ起きる。 その時に、どう対処できるか?が歴史を決める。 できれば、アメリカ・中国と良好な中立国を目指すべき。
お礼
そういう考え方があるのですね。 日本とヨーロッパでは環境も違うので米軍基地問題も 考えが違うのですね。 米国との協力は欠かせないことも分かりました。 台湾紛争? 知りませんでしたが、このときにどう対処するかが 大切なのですね。 アメリカの経済破綻により目がはなせない状況 ということも分かりました。 今後ニュースなどを見ながら世界の動きを把握 しようと思います。 貴重なご回答ありがとうございました。
お礼
すみません、大変丁寧に細かく教えてくださって ありがとうございます。 世界と日本、そしてドイツの米軍基地について 知ることができ勉強になります。 ドイツでは平和の配当であるという意見もあれば、 テロの標的になりかねないという意見もあり、 軍隊の数も日本駐留米兵とは異なり感覚も違うような気がしました。 これをもとに、米国新政権オバマ氏誕生について ドイツの見方についても調べたりしてました。 日本はどうしても米兵に頼らなくてはならない現状にあるのですね。 米軍の存在を認めながらも日米がより安全で良い関係でいられる よう、私たちも考える必要があると思いました。 ノートにメモしたりして、すっかりお返事せずにいました。 大変コメントが遅くなって申し訳ございませんでした! ありがとうございました!!