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磁気券非対応の自動改札機の増設理由は?
東急電鉄では、東急線各駅の自動改札機について、磁気券非対応機を大幅に増設しています。理由は、ICカード乗車券を利用する乗客が増加したからだそうです。 http://www.tokyu.co.jp/railway/railway/mid/oshirase/081002zikaiki.html しかし、ICカード乗車券を利用する乗客が増加しているとしても、従来の自動改札機は既に全機がICカード乗車券に対応していたのに、どうしてわざわざ磁気券非対応機を増やしたのでしょうか? 私はもともとSuica定期券を所持しているため困りませんが、特にラッシュ時においては、磁気券所持乗客がブルーの自動改札機(少なくなってしまった磁気券対応機)を探しに右往左往しているのが可哀そうで仕方ありません。 駅係員はわざわざ「磁気券はブルーの自動改札機へ」という旨のプラカードを高々と掲げて改札口で突っ立っているだけの状態です。この貴重な人数をラッシュであふれそうなホーム上の乗客整理に充てればよいのに、といつも思います。 磁気券非対応機の増設は、本当に乗客のためなのでしょうか?
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PASMO取扱業者の鉄道従事員です。 理由は色々あります。おおかたは他の方が書かれていますね。そうしたことへの補足と、鉄道従事員としていていてこれはお客様のためになる、と言うものを書いておきます。 コストダウンができると言う面は大きいです。 磁気券を処理する大がかりな機器を入れている従来型と異なり、IC専用改札機は蓋の上に着いている磁気読み書き用のセンサーのみです。 磁気券対応改札機は、内部の複雑な機器の保守点検が必要ですが、IC専用ならば、ヘッドの点検のみで済むわけです。こうした機器の増加は保守費の削減に繋がります。 もう一つ、以外に思われるかもしれませんが、これまでの磁気券時代からあるトラブルで、キャッシュカード、クレジットカードを改札機に入れて詰まってしまうトラブルが、私の所属する会社などでも結構多いのです。 年配者に多いのですが(若者も時にいます)、磁気券を通す設計なので、キャッシュカードクラスの厚みのものは磁気ヘッド部などに詰まってしまい、手では抜けない状態となります。さわって良い場所は決まっているのですが、そうした場所には、まず詰まることはありません。と言って、駅係員は、勝手に機器を分解することはできません。 そこで、メーカーへ対応依頼となりますが、連絡して数分で来るわけではありません。数時間かかることさえありますから、一旦お預かり可能であればお預かりする形となります。 しかしお急ぎとなると、万が一は使用不能となることを了解戴いた上で、ペンチで挟んで引っこ抜く、と言うこととなります(これ以外抜きようがないので)。 こうしたトラブルは、磁気券処理部がなければ発生しないわけです。最近増えてきたのが、PASMOの使い方がよくわからない年配者が、PASMOを改札機に投入して詰まるケースです。 従って、IC専用改札機化することは、間違って投入することがないので、こうした問題の発生を防げる利点があります。 こうした事も、お客様のための施策になってくるわけです。
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おおむね他の方が回答されている通りですが、首都圏のJRでは、既にほとんどの駅にSuica専用の改札通路があります。新幹線停車駅などで、新幹線や長距離きっぷ(Suicaを利用できない)の利用者が多いような駅でも、容赦なくSuica専用改札機が増えています。ラッシュ時の案内・誘導も導入当初だけで、その後は特に何もしていませんし、乗客の側もほとんど混乱はみられません。 一方、私鉄・地下鉄の駅では、Suicaに比べてPASMOの導入が遅かったことと、特にラッシュ時の混雑・混乱防止の観点から、ICカード専用改札機は「様子見」のところが多かったようです。しかしPASMOの普及率も相当高まったことや、JR各駅での実績からみても、今後私鉄・地下鉄の各駅でICカード専用改札機が増えることは避けられないでしょう。今回、私鉄・地下鉄(PASMO導入事業者)の中で東急が最初に手を打ったからたまたま目立っただけで、いずれ、どの私鉄・地下鉄の駅でも珍しくない光景になると考えられます。
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ご回答ありがとうございました。確かにJR東日本の駅にはSuica専用機が普及していますね。私鉄は今のところ東急だけだったんですね。私は私鉄は東急しか利用していないので、他の私鉄のことは知りませんでした。それにしても「PASMO専用」というステッカーの下に小さく(Suicaも可)という表示(JR東日本であれば「Suica専用」のステッカーの下に小さく(PASMO、TOICA、ICOCAも可)という表示)にはいつも違和感を持ちます。全然「専用」じゃないやん、って(笑)。「IC乗車券専用」(PASMO、Suica)等なら分かるんですがね。相互利用できるカードが増えると、その分表示を変更するコストが掛かるので、やむを得ない表現かもしれませんね。
- yoshy 1980(@yoshy1980)
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他の回答者様の言われているとおりですね。 現在、ICチップのような非接触式の切符は急速に 普及してきていますし、今後も増えることは目に見えているので、 長い目でみると乗客のためになるといえると思います。
お礼
ご回答ありがとうございました。なるほど、磁気券対応機はコストが高いんですね。短期的に見るか(利便性)、長期的に見るか(運賃)で乗客の利益は変わってきますね。多分東急は後者を言いたかったのでしょう。若干言葉足らずの面が否めません。正直、あのPR(質問文中のURLや駅掲示のポスター等)だけでは、そこまで(長期的利益まで)読めませんでした。
- t78abyrf9c
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>磁気券非対応機の増設は、本当に乗客のためなのでしょうか? 長い目で見れば、乗客のためになると思いますけどね。 自動改札のメンテ費用は、総額で何百億円と掛かるそうです。 (特に、経年劣化による改札機の入れ替えで多額の費用が掛かるとの事。) IC専用改札機が普及すれば、その分のメンテ費用削減に直結しますから、少しでも無駄を省く意味で入れ替えが加速化しているのでしょう。 ICを最初に導入したJR東は、以前からメンテ費用削減に繋がると公言してます。 (↓「Suicaを成功に導いたもの」以下を参照) http://www.aist.go.jp/aist_j/aistinfo/aist_today/vol07_01/taidan/p02.html 磁気式の場合、改札機の交換は約10年ごとだそうです。 なので、目に見える削減効果が出るまでは、もう暫く時間が掛かると思いますが、行く行くは運賃値下げなどに反映するかも知れません。
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ご回答ありがとうございました。なるほど、磁気券対応機はコストが高いんですね。短期的に見るか(利便性)、長期的に見るか(運賃)で乗客の利益は変わってきますね。多分東急は後者を言いたかったのでしょう。若干言葉足らずの面が否めません。正直、あのPR(質問文中のURLや駅掲示のポスター等)だけでは、そこまで(長期的利益まで)読めませんでした。 >目に見える削減効果が出るまでは、もう暫く時間が掛かると思いますが、行く行くは運賃値下げなどに反映するかも知れません。 ・こうした長期的視野に立った取組には大いに賛成です。もっとも、経済環境の変化が激しいので運賃値下げは非現実的だと思いますが、少なくとも運賃値上げを避ける効果はあるかもしれません。
- twilight77
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自動改札における乗客サービスとしては、ICカード乗車券専用機よりもICカード・磁気券併用機のほうが優れているに決まっています。 にもかかわらず、お金をかけてまでICカード乗車券専用機へ切り替える本当の理由は、「乗客のため」ではなく、メンテナンス費の削減という「自社の事情」です。 もっとも、そんな「自社都合」など口が裂けても(笑)外部には言えませんので、表向きは「PASMO(Suica)を利用されるお客さまがますます増えている」というもっともらしい理由にしているのですけどね。 自動改札機は、夏場などは汗等で濡れてヘタレた切符が中に詰まったりする故障が頻発しているようですし、また、磁気券の処理部分は精密機械で複雑な内部構造をしていますから、定期保守で機械を良い状態に保っておく必要性もあります。 そして、こういった故障対応や定期保守の費用は、経費(保守費)として会社の経営上の負担となります。 自動改札機は改札要員(=人件費)の削減や運賃収受の厳格化(キセル防止)といったメリットを鉄道会社にもたらしましたが、予想外だったのが、上記したような改札機の故障修理や定期点検等のメンテナンス費用がバカにできない金額になったことです。 ICカード乗車券専用機であればそういった故障修理や定期保守の手間と出費から「サヨナラ」できますし、SuicaやPASMOもかなり普及して磁気券を使用する人が以前より減ったということから(保守費用がほとんどかからない)専用機の順次導入に踏み切ったのでしょう。 ちなみに、自動改札機のメンテナンスは、以前は改札機メーカーやメーカー系列の保守専門会社が行なっていましたが、最近では鉄道会社が保守用の子会社(ジェイアール西日本テクノス、阪急電気通信システムズなど)を作ってそこに行なわせているのも多くなっているようです。 子会社だとメンテ費用について融通が効き易い(メーカー系よりも安上がりにもっていける)、自社の都合に合わせやすい、といったメリットがあります。 このような、保守を子会社に移行して経費削減を図っているという事柄からも、改札機の保守費用が会社として無視できないレベルまできている、ということが窺えます。
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ご回答ありがとうございました。なるほど、磁気券対応機はコストが高いんですね。短期的に見るか(利便性)、長期的に見るか(運賃)で乗客の利益は変わってきますね。多分東急は後者を言いたかったのでしょう。若干言葉足らずの面が否めません。正直、あのPR(質問文中のURLや駅掲示のポスター等)だけでは、そこまで(長期的利益まで)読めませんでした。そもそも自動改札機の導入自体が人員削減策の一環ですから、自動改札機の維持コストが人件費の削減分を上回るのは無意味です。極力維持コストを節約するのは鉄道会社として当然だと思います。ですので、その部分を乗客に訴えるのは必ずしも「口が裂けてもいえない」とは思えません。逆に、正直に訴えたらよいのに、とさえ思います。
- akak71
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#2追加 PASMOで,機械を変更したばかりなので,磁気対応機の耐用年数がきたとは考えられません。 自動改札機全体の台数は変わらないと思います。 #1の回答は疑問です。 東急は、撤去した磁気券対応自動改札機は、廃棄処分か中小私鉄に売却となるのでしょう。
- akak71
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磁気券対応の改札機は、保守代が多くかかります。 非対応の機械は保守をほとんしなくてすみます。 磁気券対応の機械は頻繁に保守をしています。それでも故障があります。 ようは切符の移動があれば故障する。 移動のない機械なら故障がない。
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ご回答ありがとうございました。なるほど、磁気券対応機はコストが高いんですね。短期的に見るか(利便性)、長期的に見るか(運賃)で乗客の利益は変わってきますね。多分東急は後者を言いたかったのでしょう。若干言葉足らずの面が否めません。正直、あのPR(質問文中のURLや駅掲示のポスター等)だけでは、そこまで(長期的利益まで)読めませんでした。
乗客のためとはどう言う事かを考える必要があります。 利用数の低い磁気券とIC券に対応するコストの高い自動改札機を投入し、その費用回収の為に運賃を上げる事になるのと、 少なくなった磁気券を減らしてそこを使ってもらうことにして、改札機を両対応より安いIC券の物の割合を増やすことで、経費を削減する。 どちらが乗客の為に成るのでしょうね? 個人的には、機械を分けて経費ダウンを計る事の方が、乗客のためになると思いますけど。
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早速のご回答ありがとうございました。なるほど、磁気券対応機はコストが高いんですね。短期的に見るか(利便性)、長期的に見るか(運賃)で乗客の利益は変わってきますね。多分東急は後者を言いたかったのでしょう。若干言葉足らずの面が否めません。正直、あのPR(質問文中のURLや駅掲示のポスター等)だけでは、そこまで(長期的利益まで)読めませんでした。
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ご回答ありがとうございました。なるほど、挿入してはいけないものを誤って挿入する乗客もいるわけですね。大変参考になりました。ちなみに、東急に問い合わせたところ、「自動改札機のメンテナンスに費やす時間が短縮され、お客さまにご利用いただける時間が拡大します。」「自動改札機の保守費用が削減されます。」などの理由をご回答いただきました。時間と金の両方の面から乗客にメリットがあるという認識でした。ま、余り意地悪に考えず、素直に見守りたいと思います。(ちなみに、東急によると、ICカード乗車券(PASMO、Suica)は、2008年1月に累計発売枚数が3000万枚を超え、東急線利用客の利用率は約80%だそうです。スゴ。)